スーパーバリュー（＝スーパーＶ）<3094.T>は堅調展開が続く。時価８００円近辺の２１年２月期予想ＰＥＲは７倍台と割安で、今後は見直しから上値に挑む動きが期待されよう。

　同社は埼玉、東京を地盤とした、食品スーパーを展開する。前期まで２期連続で赤字だったが、今期は新型コロナウイルス感染症拡大を背景に巣ごもり消費が拡大した上、経費削減を進めていることから、黒字に浮上する見通しだ。

　第３四半期累計の単体業績は売上高６０２億１０００万円（前年同期比５．４％増）、営業損益１０億７９００万円の黒字（前年同期実績１０億２０００万円の赤字）だった。生活必需品の需要増に加えて、チラシ販促とポイント販促を効率的に展開し売上高が伸びた。さらに、生鮮食品の利益改善、在庫適正化、ロス削減に継続的に取り組む効果が出ている。

　通期業績は売上高８００億円（前期比４．４％増）、営業損益９億４５００万円の黒字（前期実績９億２７００万円の赤字）を見込む。ただ、同社は第４四半期（昨年１２月〜今年２月）について慎重な見方をしているが、再度の緊急事態宣言で改めて巣ごもり消費が拡大する観測もあり、期末には計画を上回って着地する可能性もあろう。

提供：モーニングスター社