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<きょうの材料と有力銘柄>不織布マスク着用呼び掛け―関連銘柄に改めて注目
(1/21 08:38)
日本医師会の中川会長が会見で、不織布マスクの着用を呼び掛けた。広く浸透している布製マスクやマウスシールドの感染防止効果に疑問を呈した格好。また、ウレタン素材も不織布に比べて遮断できる飛沫が限られるという調査結果もある。
不織布・医療用マスクの関連銘柄は川本産業<3604.T>、興研<7963.T>、重松製<7980.T>、シキボウ<3109.T>、クラボウ<3106.T>、富士紡HD<3104.T>、ユニチャーム<8113.T>、小津産業<7487.T>、オーミケンシ<3111.T>、ハビックス<3895.T>など。製造装置でヘリオスH<6927.T>も。
提供:モーニングスター社
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川本産業が急騰、緊急事態宣言発令の検討の要請を材料視
(1/4 10:34)
川本産業<3604.T>が急騰。2日に、1都3県(神奈川・埼玉・千葉)の各知事が、政府に緊急事態宣言発令の検討を要請したことが材料視された様子。株価は大納会終値比208円高の2120円まで値を上げている。
同社の21年3月期上期(20年4−9月)の連結業績は、売上高155億6800万円(前年同期比29.3%増)、経常利益8億3000万円(同9.7倍)。「メディカル事業」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクや手指消毒剤、医療機関等で使用する個人用防護具など感染管理製品の売上が増加する中、経常利益は5億8500万円(同11.0倍)に伸長。「コンシューマ事業」も大手量販店、通信販売事業者およびドラッグストア等に対するベビー用品、感染管理製品、衛生材料および介護用品等の販売により、経常利益4億7900万円(同89.8%増)と好調に推移した。
これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の277億円から290億円(前期比15.5%増)に、経常利益を6億5000万円から10億5000万円(同3.5倍)にそれぞれ引き上げたが、更なる増額への期待が広がった印象。
提供:モーニングスター社
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MSプレミアム=20年の上昇率ランキング
(12/29 16:41)
激動の1年となった2020年相場も残り2営業日となった。日経平均株価は28日時点で年初来で約13%上昇。コロナ禍に世界が振り回される中、3月を底に驚異的な急回復を見せた。個別でも新常態に乗り高騰する銘柄が目立った一方、厳しい事業環境に苦しんだ観光や外食の関連企業の株価は軟調な推移が続いている。
過去1年の株価の上昇率ランキング(表参照)を見ると、上位は新型コロナウイルスの感染対策銘柄や生活スタイルの変化が商機となった銘柄が多くを占めている。1位は「バーチャル株主総会」など動画配信の需要拡大でJストリーム<4308.T>が約7倍高と躍進。小売のEC(=Eコマース、電子商取引)展開支援のBASE<4477.T>、テレワーク関連の代表銘柄となるブイキューブ(=Vキューブ)<3681.T>も大幅に値上がりした。
感染対策ではサージカルマスクの川本産業<3604.T>をはじめ、ワクチンの低温輸送に絡んでツインバード工業<6897.T>、注射器への思惑から不二精機<6400.T>などが大相場を演じた。
このほか、菅政権の発足で一段と盛り上がった「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に関しては、チェンジ<3962.T>やエル・ティー・エス(=LTS)<6560.T>が浮上。米大統領選の影響もあり白熱した環境関連では、レノバ<9519.T>が関心を集めた。
一方、下落率の上位にはコロナ禍の打撃が特に大きかった観光や外食、イベント産業の銘柄が名を連ねた。政府の支援策の「GoToキャンペーン」も感染第3波の到来で腰折れした格好。効果が限定的だった。高級和食店の梅の花<7604.T>やクルーズ船のベストワンドットコム<6577.T>、礼服の青山商事<8219.T>などが低迷している。
ただ、足元ではワクチン接種が米国や英国で始まり、日本でも実施が見込まれる。来夏の東京五輪開催にもメドが立てば、苦境を余儀なくされてきた銘柄の巻き返し余地は大きい。
提供:モーニングスター社
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テクニカルで選ぶ注目株=川本産業:25日線を突破、5日線と25日線のミニGC形成が射程圏内
(12/24 09:40)
川本産業<3604.T>の株価が23日に80万株の出来高を伴って前日比78円高と続伸して、終値で25日移動平均線を抜いてきた。株価が5日・25日の両移動平均線の上位に位置する中、緩やかに上昇中の25日線に5日線が下から接近している。2本の移動平均線のカイ離幅も40円程度にまで縮小していることから、10月8日以来となる5日線と25日線のミニ・ゴールデンクロス(GC)形成が射程圏内に入っており、目先上値を目指す展開になりそうだ。
21年3月期連結業績は経常利益で前期比3.5倍強の大幅な増益見通しであり、連結PERも15倍台の水準にある。
提供:モーニングスター社
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MSプレミアム=日本株、コロナ変異種に警戒―「ウィズコロナ」株に再度脚光も、Vキューブなど
(12/22 16:26)
新型コロナウイルスをめぐる期待と懸念に、株式市場が一喜一憂している。ワクチンの接種開始が好材料視される一方で、欧米での「変異種」の登場が警戒感につながり、21日は日経平均株価が前週末比229円安まで売り込まれる場面があった。東京都の新規感染者数はこの日も392人と高水準が続き、リモートや衛生、巣ごもり消費といった物色テーマの息が長くなっている。
これまでに英国と米国で米ファイザーなどが開発したワクチンの接種が始まっている。また、米国では同国のモデルナのワクチンも許可された上、与野党が9000億ドル(約93兆円)規模の追加経済対策にも合意した。しかし、直後の日本株の好反応は限定的。高まる「第3波」にマーケットが逃げ腰になっている。
新型コロナの変異種については未確認情報が多いものの、感染力が極めて強いとされている。また、既存のワクチンの効力を不安視する見方もあり、市場の楽観論を吹き飛ばしかねない。
こうした中で底力を示しつつあるのが、ブイキューブ<3681.T>などのいわゆるウィズコロナの本命格だ。Vキューブの株価はこの日、軟調の地合いにあらがい前週末比3.6%高まで買われた。クリーンルームの日本エアーテック<6291.T>も下値を切り上げる動きを維持している。
EC(=Eコマース、電子商取引)店舗支援のBASE<4477.T>や、デリバリーの出前館<2484.T>も新型コロナ第1波、2波で大きく上昇し、このテーマの主力級の位置付けだ。
Jストリーム<4308.T>も有力銘柄の一つ。同社は企業向けに動画配信プラットホームを展開しており、インターネットを利用した「バーチャル株主総会」やネット展示会など、企業のIR(投資家向け広報)支援で商機をとらえる。高値圏でもちあう株価は新局面に入る可能性がある。
このほか、サージカルマスクの川本産業<3604.T>や、ビジネスチャットのChatwork<4448.T>、「業務スーパー」を展開する神戸物産<3038.T>なども継続してマークしておきたい。
コロナ対策関連株の上昇率
銘柄名・コード 上昇率(21日現在)
BASE<4477.T> 1179.1%
Jストリーム<4308.T> 790.3%
出前館<2484.T> 658.6%
Vキューブ<3681.T> 545.5%
山王<3441.T> 493.5%
ギグワークス<2375.T> 488.2%
ライトアップ<6580.T> 462.9%
GMOペパボ<3633.T> 435.1%
ヤーマン<6630.T> 394.0%
ツインバド<6897.T> 361.2%
川本産業<3604.T> 308.9%
エムスリー<2413.T> 303.7%
ITM<2148.T> 297.4%
ストリーム<3071.T> 282.6%
cotta<3359.T> 276.7%
PCNET<3021.T> 271.1%
IRJHD<6035.T> 270.3%
スノーピーク<7816.T> 260.2%
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