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MSプレミアム=アンモニアが火力発電の燃料に―脱炭素への切り札、昭電工や木村化工機など
(12/25 16:42)
脱炭素社会へ向けた政府計画「グリーン成長戦略」の概要が明らかとなり、2030年までに火力発電の20%にアンモニアを使用する目標が盛り込まれた。改めて関連銘柄をマークしたい。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しないことから、脱炭素への切り札になる。また、太陽光を利用した製造法の研究も進み、生産工程も含めた「カーボンフリー(無炭素)燃料」となる可能性も秘める。
アンモニアを手掛ける化学メーカーは昭和電工<4004.T>や三菱ガス化学<4182.T>、三井化学<4183.T>、宇部興産<4208.T>など。プラントの日揮ホールディングス<1963.T>や東洋エンジニアリング<6330.T>にも商機となる。
<沢藤電機、荏原実業も>
一方、産廃などのリサイクルの過程でアンモニアを回収するための装置では、木村化工機<6378.T>のほか、小型株のナガオカ<6239.T>も浮上する。このほか、アンモニアから高純度水素を精製する技術では沢藤電機<6901.T>や、水と空気だけを材料にする新しいアンモニアの合成法を開発した荏原実業<6328.T>も注目される。
提供:モーニングスター社
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<きょうの材料と有力銘柄>脱炭素計画、アンモニアの火力発電使用が目標に―関連株をチェック
(12/24 08:33)
脱炭素社会へ向けた政府計画の内容が報じられ、エネルギー分野では2030年までに火力発電の20%に燃やしても二酸化炭素を排出しないアンモニアを使用する目標が盛り込まれた。アンモニアからは水素を取り出すこともできる。
アンモニアの関連銘柄は化学メーカーの昭電工<4004.T>、菱ガス化<4182.T>、三井化学<4183.T>、宇部興<4208.T>、プラントの日揮HD<1963.T>や洋エンジ<6330.T>のほか、回収や除去装置で木村化<6378.T>、ナガオカ<6239.T>も浮上。また、荏原実業<6328.T>は、水と空気だけを材料にする新しいアンモニアの合成法を開発した。
提供:モーニングスター社
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宇部興、グループの宇部興産機械が電動トグル式射出成形機の大型機を開発
(12/22 08:23)
宇部興産<4208.T>は21日、グループの宇部興産機械が、電動トグル式射出成形機の「HH」(ダブルH)シリーズに型締力1300トンサイズの大型機を開発し、販売を開始したと発表した。
同社のHHシリーズは、宇部興産機械が、20年8月に吸収合併したU−MHIプラテック(旧三菱重工プラスチックテクノロジー)と共同開発し、18年に販売開始した融合機。その後さらに技術開発を重ね、宇部興産機械が最も得意とする大型機にも展開した。自動車、二輪、家電、産業資材、住宅設備など、国内外の顧客の幅広いニーズに応える商品群がそろい、顧客の生産活動により一層貢献することを目指すという。
21日終値は、前週末比17円高の1913円。
提供:モーニングスター社
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MSプレミアム=続・水素旋風!物色広がる―アンモニアは効率輸送に貢献、昭電工、芙蓉リースなど
(12/11 17:01)
水素関連株を物色する動きが続く中、この日は10日付株式新聞「水素旋風!物色広がる」で穴株として取り上げた名村造船所<7014.T>が急騰した。自動車やインフラから船舶、鉄道などへと広がる関心は今後も高まることが予想される。今回は、水素の効率利用を可能にする「アンモニア」に注目したい。
水素は燃焼時に二酸化炭素を排出しないメリットがある半面、あらゆる気体の中で最も軽く輸送や保存に向かない難点を抱える。そこで浮上するのがアンモニアだ。
扱いやすいアンモニアは水素を多く含み、さまざまな工業用途で既に強固な流通経路が確立されている。容易に液化できるため、アンモニアを使った水素運搬は現実的だ。
また、火力発電の石炭と置き換えることで、カーボンフリー燃料としても有力視される。経済産業省は10月に「燃料アンモニア導入官民協議会」を立ち上げ、普及へ向けた議論に入っている。2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す政府の「グリーン成長戦略」においても、重点15分野の一つに盛り込まれる可能性がある。
昭和電工<4004.T>は、16年にアンモニアから燃料電池車向け高純度水素を製造する技術の実用化に成功した。廃プラスチックを分解して水素をつくる技術にも取り組み、水素、アンモニアの両方で先行する位置付けと言える。
三井化学<4183.T>や宇部興産<4208.T>、三菱ガス化学<4182.T>といった総合化学メーカーもアンモニアの製造を手掛ける。また、アンモニアから高純度水素を精製する技術では沢藤電機<6901.T>や木村化工機<6378.T>が浮上するほか、荏原実業<6328.T>はアンモニアの新合成法を展開する。
狙い目は芙蓉総合リース<8424.T>。同社は、低温・低圧条件下でアンモニアを生産する世界初の技術「オンサイトアンモニア生産システム」の商業化を目指すつばめBHB(東京都中央区)に出資している。つばめBHBの大株主には味の素<2802.T>も名を連ねる。
このほか、燃料としてのアンモニアの利活用ではIHI<7013.T>やノリタケカンパニーリミテド<5331.T>、日本触媒<4114.T>、中外炉工業<1964.T>が有望だ。
アンモニア輸送では、総合物流の日本コンセプト<9386.T>、液化ガス輸送を得意とする飯野海運<9119.T>、タンクメーカーの石井鉄工所<6362.T>などもマークしたい。
提供:モーニングスター社
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テクニカルで選ぶ注目株=宇部興産:日足一目均衡表の「雲」の上限を突破、遅行スパンも好転
(12/4 09:43)
宇部興産<4208.T>の株価が2日に5日移動平均線を上回り、翌3日には120万株の出来高を伴って前日比74円高と上伸して1900円台に乗せてきた。日足一目均衡表においても遅行スパンが好転し、2本の先行スパンで囲まれた「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限も突破してきたことから、目先強含みの展開が想定される。週足でも26週・13週の両移動平均線の上位に位置しており、月足でも今月には12カ月移動平均線に対するプラスカイ離を回復している。連結PBRは0.5倍台と割安な水準にあり、配当利回りも4.7%台に達している。
提供:モーニングスター社