-
MSプレミアム=旅行関連、長期買い場か―「ワクチン投入後」が視野に、ベルトラ、HISなど注視
(1/19 16:01)
観光業の支援策「GoToトラベル」の停止や11都府県での新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の再導入で、苦境に立たされる旅行業界。ただ、長期的には、相場はワクチンの接種開始や季節的な感染ピークアウトを視野に入れ始める。下落率の大きい銘柄をマークしたい。
新型コロナによって旅行需要が激減している。インバウンド(訪日外国人観光客)も蒸発し、昨年1−11月の訪日外客数は前年同期比で86%落ち込んだ。一時は恵みの雨となったGoToトラベルも第3波の急襲で停止に追い込まれるなど、厳しい冬を迎えている。
しかし、ワクチン接種で先行する英米では先を見据える向きもある。
英国では首都ロンドンを中心とする地域でロックダウン(都市封鎖)の真っただ中だが、中高年による夏場の旅行予約が急拡大。ワクチン接種による免疫獲得を見据え、同国の長距離バス会社ナショナル・エクスプレスでは65歳以上のツアー予約が過去2週間に前年の同じ期間の2.9倍に急増している。米国ではオンライン旅行サイト大手のエクスペディアやブッキング・ホールディングスの株価が足元で上昇し、コロナ後をにらんだ投資家のスタンスを反映している。
日本政府は2月下旬にワクチン接種の開始を目指す。また、市場では7月の東京五輪の開幕は絶望視されているとみられ、仮に開催期待が高まった場合は「サプライズ」の株価反応も想定される。
関連銘柄の中でも、昨年来高値から大きく下落しているものの一つがベルトラ<7048.T>だ(64.5%安、表参照)。海外ツアーのオンライン予約を展開する同社は、オープンドア<3926.T>向けに第三者割当増資を実施し財務基盤を強化した。旅行代理店のエイチ・アイ・エス(=HIS)<9603.T>も下落率47.0%と大きい。
交通分野では、日本航空(=JAL)<9201.T>やANAホールディングス<9202.T>、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などがやはり本命格。このほか、ホテルを展開する共立メンテナンス<9616.T>や予約サイト管理の手間いらず<2477.T>もマークしておきたい。
昨年来高値からの下落率が大きい旅行関連株
銘柄・コード 株価 昨年来高値 下落率
ベストワン<6577.T> 1781円 5250円 66.1%
ベルトラ<7048.T> 438円 1234円 64.5%
旅工房<6548.T> 956円 2482円 61.5%
藤田観<9722.T> 1381円 2834円 51.3%
HIS<9603.T> 1634円 3085円 47.0%
JAL<9201.T> 1881円 3487円 46.1%
JR西日本<9021.T> 5430円 9525円 43.0%
KNTCT<9726.T> 892円 1511円 41.0%
エアトリ<6191.T> 1233円 2018円 38.9%
ANA<9202.T> 2276円 3674円 38.1%
東急<9005.T> 1262円 2032円 37.9%
共立メンテ<9616.T> 3285円 5220円 37.1%
アドベンチャ<6030.T> 3630円 5720円 36.5%
JR東海<9022.T> 14740円 22570円 34.7%
JR東日本<9020.T> 6825円 10040円 32.0%
手間いらず<2477.T> 4735円 6920円 31.6%
サノヤスHD<7022.T> 159円 216円 26.4%
伊豆シャボテ<6819.T> 95円 129円 26.4%
富士急<9010.T> 4590円 5450円 15.8%
OLC<4661.T> 15900円 18590円 14.5%
株価は18日現在。
提供:モーニングスター社
-
レーティング情報(目標株価変更・その2)=日東電工、イビデンなど
(11/11 09:54)
◎みずほ証券(3段階・買い>中立>アンダーパフォーム)
日東電工<6988.T>――「中立」→「中立」、6000円→7200円
アシックス<7936.T>――「中立」→「中立」、1450円→1700円
◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券(3段階・オーバーウエート>ニュートラル>アンダーウエート、中・小型株分類はBuy>Hold>Sell)
イビデン<4062.T>――「オーバーウエート」→「オーバーウエート」、3900円→4800円
新光電工<6967.T>――「オーバーウエート」→「オーバーウエート」、1750円→2050円
オービック<4684.T>――「ニュートラル」→「ニュートラル」、16600円→20000円
アウトソーシン<2427.T>――「Buy」→「Buy」、1300円→2000円
三菱総研<3636.T>――「Hold」→「Hold」、4600円→5000円
◎岡三証券(3段階・強気>中立>弱気)
サカタのタネ<1377.T>――「強気」→「強気」、3900円→4200円
セガサミーH<6460.T>――「強気」→「強気」、1540円→1900円
任天堂<7974.T>――「強気」→「強気」、72000円→76000円
◎東海東京証券(3段階・アウトパフォーム>ニュートラル>アンダーパフォーム)
KLab<3656.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、1200円→1300円
エイベックス<7860.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、1040円→1450円
任天堂<7974.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、64000円→80000円
イオンモール<8905.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、1700円→2100円
富士急<9010.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、5000円→6000円
スクエニHD<9684.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、8100円→6800円
コナミHD<9766.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、5500円→6000円
バンナムHD<7832.T>――「ニュートラル」→「ニュートラル」、6400円→8000円
◎岩井コスモ証券(5段階・A>B+>B>B−>C)
太陽誘電<6976.T>――「A」→「A」、4050円→4700円
ソフバンG<9984.T>――「A」→「A」、8000円→9000円
提供:モーニングスター社
-
<話題>日経平均は29年ぶりの高値水準を達成するも新高値銘柄は66銘柄
(11/6 17:18)
今週(2−6日)目に付いたのは、やはり6日のマーケット。米国株高を支えに、日経平均株価の終値は前日比219円高の2万4325円で4日続伸。終値ベースで2018年10月2日のバブル崩壊後高値2万4270円を更新し、1991年11月13日の2万4416円以来29年ぶりの高値水準を達成した。
ただ、この日の東証1部における値上がり銘柄数は1367(全体の62%)とまずまずだったが、新高値銘柄はわずかに66銘柄。当コラムでもご案内してきたように、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う感染予防商品、巣ごもり関連商品の需要増などで業績が計画を上回ったり、業績予想を上方修正したりした銘柄に材料出尽くしが目白押しとなっていたことがその要因だろう。
ちなみに、新高値銘柄で最も多かったのがコード番号6000番台で17銘柄。主だったところでは三浦工業<6005.T>、FUJI<6134.T>、クボタ<6326.T>、ダイキン工業<6367.T>、ダイフク<6383.T>、日本電産<6594.T>、ソニー<6758.T>、シスメックス<6869.T>、浜松ホトニクス<6965.T>、三井ハイテック<6966.T>、村田製作所<6981.T>、日東電工<6988.T>など。13銘柄で2番目に多かった9000番台では、小田急電鉄<9007.T>、富士急行<9010.T>、丸和運輸機関<9090.T>、レノバ<9519.T>、トランス・コスモス<9715.T>、富士ソフト<9749.T>、ミスミグループ本社<9962.T>、ファーストリテイリング<9983.T>など。週明け以降、注目が怠れない。
提供:モーニングスター社
-
<きょうの個別材料>あすか薬、新都HD、シグマクシス、リンクバルなど(4日発表分)
(11/5 07:48)
▽あすか薬<4514.T>、21年3月期第2四半期(20年4−9月)の連結決算は、大幅な増益で着地
▽新都HD<2776.T>、企画・設計・監理・建築を手掛けるJPM(東京都千代田区)と業務提携
▽シグマクシス<6088.T>、21年3月期第2四半期(20年4−9月)の連結決算は、大幅な減益に
▽リンクバル<6046.T>な20年9月期の単体決算は、大幅な減収減益に
▽扶桑薬<4538.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の245億円から249億円(前年同期比5.2%増)に、営業利益を8億円から17億円(同2.9倍)にそれぞれ引き上げ
▽オイレス工業<6282.T>、21年3月期の連結営業利益予想を従来の7億円から14億円(前期比70.5%減)に上方修正
▽ヤマシンF<6240.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の150億円から160億円(前期比26.2%増)に、営業利益を12億3000万円から13億円(同67.2%増)にそれぞれ引き上げ
▽SECカーボン<5304.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益予想を従来の19億円から23億3000万円(前年同期期比70.5%減)に上方修正
▽高橋ウォール<1994.T>、20年12月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の68億5000万円から72億5000万円(前期比56.8%減)に、営業利益を4億1000万円から6億5000万円(同74.2%減)にそれぞれ引き上げ
▽武蔵精密<7220.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1800億円から1870億円(前期比20.9%減)に、営業損益を9億円の赤字から15億円の黒字(同79.4%減)にそれぞれ引き上げ
▽ナルミヤ<9275.T>、21年2月期10月度の売上高は、既存店が前年同月比11.7%増で、全店は同10.3%増
▽アダストリア<2685.T>、21年2月期10月度の売上高は、既存店が前年同月比1.9%増で、全店は同2.6%増
▽スカパーJ<9412.T>、21年3月期の連結営業利益予想を従来の120億円から160億円(前期比4.8%増)に上方修正し、一転して増益を見込む
▽ケーズHD<8282.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の7400億円から7650億円(前期比8.0%増)に、営業利益を358億円から400億円(同21.3%増)にそれぞれ引き上げ
▽アクシアル<8255.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の2420億円から2500億円(前期比3.8%増)に、営業利益を83億円から107億円(同13.0%増)にそれぞれ引き上げ
▽味の素<2802.T>、21年3月期の連結業績予想(IFRS)を上方修正。売上高を従来の1兆570億円から1兆660億円(前期比3.1%減)に、事業利益を900億円から1000億円(同0.8%増)にそれぞれ引き上げ
▽なとり<2922.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益は9億8800万円(前年同期比42.2%増)で、通期予想の12億6000万円(前期比18.7%減)に対する進ちょく率は78.4%
▽ソフトクリH<3371.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益は16億2100万円(前年同期比37.6%増)で、通期予想の27億7200万円(前期比16.5%増)に対する進ちょく率は58.5%
▽主な決算発表=寿スピリッツ<2222.T>、サントリBF<2587.T>、Jオイル<2613.T>、ダイショー<2816.T>、ニチレイ<2871.T>、OCHIHD<3166.T>、セーレン<3569.T>、ワールド<3612.T>、コロプラ<3668.T>、アドソル<3837.T>、住友精化<4008.T>、ファンケル<4921.T>、JCU<4975.T>、東海カ<5301.T>、昭電線HD<5805.T>、IDEC<6652.T>、TOA<6809.T>、ケミコン<6997.T>、日信工業<7230.T>、ミツバ<7280.T>、リコー<7752.T>、イトーキ<7972.T>、ブラインド<7989.T>、富士急<9010.T>、ソフトバンク<9434.T>
▽主な業績修正=音通<7647.T>
▽主な月次=カルラ<2789.T>、QBネットH<6571.T>、ユナイテッドアローズ<7606.T>、ブックオフH<9278.T>、サックスバー<9990.T>
提供:モーニングスター社
-
4日のPTS注目ポイント=あすか薬、扶桑薬、オイレス工、ヤマシンFなど
(11/4 17:19)
▽あすか薬<4514.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益は19億4600万円(前年同期比2.6倍)で、通期予想の20億円(前期比32.7%増)に肉薄。
▽扶桑薬<4538.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の245億円から249億円(前年同期比5.2%増)に、営業利益を8億円から17億円(同2.9倍)にそれぞれ引き上げている。
▽オイレス工<6282.T>、21年3月期の連結営業利益予想を従来の7億円から14億円(前期比70.5%減)に上方修正。
▽ヤマシンF<6240.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の150億円から160億円(前期比26.2%増)に、営業利益を12億3000万円から13億円(同67.2%増)にそれぞれ引き上げている。
▽SECカボン<5304.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益予想を従来の19億円から23億3000万円(前年同期期比70.5%減)に上方修正。
▽高橋ウォール<1994.T>、20年12月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の68億5000万円から72億5000万円(前期比56.8%減)に、営業利益を4億1000万円から6億5000万円(同74.2%減)にそれぞれ引き上げている。
▽武蔵精密<7220.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1800億円から1870億円(前期比20.9%減)に、営業損益を9億円の赤字から15億円の黒字(同79.4%減)にそれぞれ引き上げている。
▽ナルミヤ<9275.T>、21年2月期10月度の売上高は、既存店が前年同月比11.7%増で、全店は同10.3%増。
▽アダストリア<2685.T>、21年2月期10月度の売上高は、既存店が前年同月比1.9%増で、全店は同2.6%増。
▽スカパーJ<9412.T>、21年3月期の連結営業利益予想を従来の120億円から160億円(前期比4.8%増)に上方修正し、一転して増益を見込んでいる。
▽ケーズHD<8282.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の7400億円から7650億円(前期比8.0%増)に、営業利益を358億円から400億円(同21.3%増)にそれぞれ引き上げている。
▽アクシアル<8255.T>、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の2420億円から2500億円(前期比3.8%増)に、営業利益を83億円から107億円(同13.0%増)にそれぞれ引き上げている。
▽味の素<2802.T>、21年3月期の連結業績予想(IFRS)を上方修正。売上高を従来の1兆570億円から1兆660億円(前期比3.1%減)に、事業利益を900億円から1000億円(同0.8%増)にそれぞれ引き上げている。
▽なとり<2922.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益は9億8800万円(前年同期比42.2%増)で、通期予想の12億6000万円(前期比18.7%減)に対する進ちょく率は78.4%。
▽ソフトクリH<3371.T>、21年3月期上期(20年4−9月)の連結営業利益は16億2100万円(前年同期比37.6%増)で、通期予想の27億7200万円(前期比16.5%増)に対する進ちょく率は58.5%。
▽主な決算発表=寿スピリッツ<2222.T>、サントリBF<2587.T>、Jオイル<2613.T>、ダイショー<2816.T>、ニチレイ<2871.T>、OCHIHD<3166.T>、セーレン<3569.T>、ワールド<3612.T>、コロプラ<3668.T>、アドソル<3837.T>、住友精化<4008.T>、ファンケル<4921.T>、JCU<4975.T>、東海カ<5301.T>、昭電線HD<5805.T>、IDEC<6652.T>、TOA<6809.T>、ケミコン<6997.T>、日信工業<7230.T>、ミツバ<7280.T>、リコー<7752.T>、イトーキ<7972.T>、ブラインド<7989.T>、富士急<9010.T>、ソフトバンク<9434.T>
▽主な業績修正=音通<7647.T>
▽主な月次=カルラ<2789.T>、QBネットH<6571.T>、Uアローズ<7606.T>、ブックオフH<9278.T>、サックスバー<9990.T>
*午後3時時点
提供:モーニングスター社