株式会社SBI証券 三菱UFJ投信株式会社
モーニングスターセミナー2010「高まるインデックスファンドへの注目!」

中・長期での資産形成に適している金融商品として、インデックスファンド※1の注目度が上がっている。アクティブファンド※2と比較した場合のコストの低さやインデックスファンドを利用して分散投資が図れるなどシンプルさが脚光を浴び始めている。

モーニングスターは12月13日、都内で「プロが語る! インデックスファンドの使い方」と題し、個人投資家向けセミナーを開催した。協賛は人気のインデックファンド・シリーズ「eMAXIS」を提供する三菱UFJ投信、協力はインデックスファンドを数多く販売するSBI証券。

小雨が降る悪天候に見舞われたが、セミナーには想定来場者数を上回るなどインデックスファンドに注目する投資家が確実に増えてきたことを伺わせた。

セミナーは2部構成で行なわれ、第1部ではモーニングスター代表の朝倉(以下:朝倉)が「インデックスファンドの魅力と活用術」について基調講演を行なった。モーニングスターの提供するデータを用い、インデックスファンドとアクティブファンドを比較するなど、実際のファンドスクリーニングにも参考となるプレゼンテーション。

続く第2部ではフィナンシャル・ジャーナリストでLIFE MAP,LLC代表の竹川美奈子氏、晋陽FPオフィス代表のカン・チュンド氏2名のFP(フィナンシャル・プランナー)をパネリストに迎え、朝倉をコーディネーターに「インデックスファンドで分散投資」について議論が交わされた。両FPが考えたポートフォリオが紹介され、個人投資家からの質問にアドバイスが行なわれるなど、実践形式のセミナーとなった。


第一部基調講演「インデックスファンドの魅力と活用術」モーニングスター株式会社 代表取締役COO 朝倉 智也

朝倉はインデックスファンドの魅力について、「インデックスへの投資は極めてシンプル。市場全体に投資できる上、優秀なアクティブファンドを探す手間も省ける。コスト面での優位性も高い」と解説。インデックスファンドとアクティブファンドの対比や「投資先進国」である米国での状況なども含め、インデックスファンドの魅力を存分に語った。日本の投資信託市場では広く浸透しているとは言えないタイプのファンドだが、資産運用には欠かせず、投資初心者はもちろん、他の投資手法でうまくいかなかった投資経験者もインデックスファンドを活用する事例はよくあるという。

インデックスファンドの魅力は低いコスト

モーニングスター株式会社 代表取締役COO 朝倉 智也

インデックスファンド最大の魅力はコストが低い点とし、運用コストと販売コストのメリットを挙げた。運用コストについては、固定費用である信託報酬率と変動費用である実際の経費率に着目、とくに経費率に関してインデックスファンドはアクティブファンドに比べ売買回転率が低く、執行コストが抑えられていることを指摘した。一方で、販売コストではインデックスファンドにノーロード(販売手数料無料)のファンドが多いことを紹介。また、「現状は投資家にノーロードの理解があまり進んでいない。コストがゼロということが望ましいわけではないが、数%のコスト分のリターンを得るのは容易なことではない」(朝倉)と述べた。

例に挙げられた「eMAXIS TOPIXインデックス」とアクティブファンドを比較した表では、コスト構造が明瞭に示された。朝倉は「手数料を支払っている以上、アドバイスなどそれ相応のサービスを享受すべき」と話した。

安定的なパフォーマンス、資金流出少ない

安定的にパフォーマンスを維持し、資金の流出が少ない点もインデックスファンドの優れている点だという。モーニングスターが提供しているデータを基に、長期のパフォーマンスを比較、インデックスファンドが安定的にパフォーマンスを挙げていることが示された。一方で、アクティブファンドが継続的にパフォーマンスを挙げ続けることの難しさも過去のデータで例示された。

国内株式型の主要アクティブファンドとインデックスファンドの2010年10月までの過去3年間の資金の純流出入のデータでは、インデックスファンドが資金流入超(アクティブファンドは資金流出超)になっていることが明らかになった。

情報開示の重要性

一方で、「アクティブファンドの中にも良いファンドはある。ただ、残念ながら日本ではファンドマネジャーの情報開示が進んでいない」と問題点を提起した。日本ではファンドマネジャーの経歴などの情報開示は一部のファンドでしか行なわれていないが、米国では経歴の開示が進んでいる。さらに、運用会社の経営者やファンドマネジャーは、運用しているファンドにどれくらいの自己資金を投じているかを開示する義務があるという。「ファンドマネジャーの利害が投資家と一致することでファンドマネジャーが頑張る。これが本来の姿だろう」と語った。

最後に投資家へのアドバイスとして、「実際の経費率が低いこと。加えて、純資産残高が順調に増加し、パフォーマンスが安定しているインデックスファンドが投資対象となりうる。目安としては5年たって純資産残高が10億円に到達していないファンドは避けるべきだろう」と講演を締めくくった。

パネルディスカッション:「インデックスファンドで分散投資」

※1インデックスファンド・・・インデックスと同じ値動きをする運用を目指す投資信託
※2アクティブファンド ・・・ファンドマネジャーが投資対象となる有価証券等の銘柄や投資割合を決定し、ベンチマークとなるインデックスのパフォーマンスを上回るリターンを目指す投資信託。


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