アバディーン投信投資顧問株式会社
アバディーン投信投資顧問の考える日本株投資の魅力

モーニングスター 朝倉智也(以下、朝倉):

2012年末以降、「アベノミクス」効果により大きく上昇した日本株ですが、5月以降は変動の大きな展開になっています。今回は、「ファンド オブ ザ イヤー 2012」で「アバディーン・ジャパン・オープン」が国内株式型部門の優秀賞を受賞したアバディーン投信投資顧問(以下、アバディーン)に、アバディーンの考える日本株の投資魅力、そして、アバディーンが運用する日本株ファンド5本の運用戦略と今後の日本株の見方についてお伺いしたいと思います。

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日本株が大きく上昇する中、アバディーン投信投資顧問は「企業の質」にこだわった投資を継続

朝倉:
今回は、アバディーン投信投資顧問の運用部でインベストメント・マネジャーを務める窪田慶太氏(以下、窪田氏)に、同社が運用する日本株ファンド「アバディーン・ジャパン・オープン」、「アバディーン・ジャパン・グロース・ファンド」、「アバディーン 日本成長株ファンド」、「アバディーン 日本小型株ファンド」、「[アバディーン・ファンド・セレクション]日本株式ファンド」など5本の日本株ファンドの投資魅力、日本株の投資環境や投資戦略などについてお話を伺いたいと思います。アバディーンの日本株ファンドでは、「ファンド オブ ザ イヤー 2012」において、「アバディーン・ジャパン・オープン」が国内株式型部門の優秀賞を受賞していますね。
窪田氏:
どうもありがとうございます。

図1:アバディーンの日本株ファンドとTOPIXとの比較(過去1年間)

図1:アバディーンの日本株ファンドとTOPIXとの比較(過去1年間)

※1 期間は2012年6月末〜2013年6月末。2012年6月末=10,000として指数化
※2 税引前分配金再投資基準価額
※3 過去の運用実績は将来の運用成果を示唆、保証するものではありません。
※4 モーニングスターが作成

アバディーン投信投資顧問 運用部 インベストメントマネジャー 窪田 慶太氏

アバディーン投信投資顧問
運用部 インベストメント・マネジャー
窪田 慶太

朝倉:
モーニングスターでは、「アバディーン・ジャパン・オープン」は2012年のトータルリターンが優良であり、2010年以降は相対的な運用成績の改善がみられること、「企業の質」を重視してバイ・アンド・ホールド戦略を採り、長期的な視野で運用を行う点を評価しています。このほかの日本株ファンドをみても、2012年の運用成績は相対的に良好でした。また、日本株ファンドは2009年にクレディ・スイス投信からアバディーンに商号変更して運用チームを刷新して以降、相対的な運用成績が良好となり、高い評価を得ています。
窪田氏:
弊社設定・運用の日本株ファンド 「アバディーン・ジャパン・オープン」が、投信評価会社として定評のある御社の「ファンド オブ ザ イヤー2012」で優秀賞を頂いたことは大変光栄に思っています。国内株式型部門は対象ファンド数が678本と聞いて驚きました。
朝倉:
過去1年間の日本株の投資環境を振り返りますと、日経平均株価は2013年6月末までの過去1年間で47.24%、TOPIXは51.86%上昇し、日本株ファンドへの資金流入が強まりました。日本株の投資環境と日本株の上昇をどのようにみていますか。
窪田氏:
昨年まで長期にわたり、デフレ、デモグラフィック(人口構成)、デット(負債)の「3D」の状況から、日本株に対しては弱気な見通しでした。ただ、昨年末以来、日本のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加、デフレ解消や構造的な改革期待などから、アバディーン・グループは日本株式についてやや強気な見通しに変わりました。円安による輸出企業の業績上ブレ期待も高まっています。ただし、アバディーンでは一貫してハイクオリティな銘柄を選別し、セクター内やグローバルな競合他社と比較して株価が割安と判断したときにのみ投資を実施するという投資戦略は変えていません。
朝倉:
5月以降、日本株は変動の大きな相場展開となっていますが。
窪田氏:
日本の株式市場は昨年11月以降、急上昇(日経平均株価は2012年10月から5月にかけて約75%上昇)してきたため、実体経済の改善や業績向上への期待感だけで、一部の銘柄は割高な水準となっていたと考えています。また、輸出企業と不動産・REIT(不動産投資信託)など資産価格上昇の恩恵が期待できる銘柄の上昇速度が速すぎました。加えて、同時期に米国金融緩和縮小観測の影響や中国懸念などにより、リスクアセット回避の動きが活発化していたことが影響したと考えています。アバディーンでは市場が一時的な要因で変動率が高まっている際には、大きくポートフォリオを動かさず、個別銘柄を丹念に再度分析し、期待以上に株価が上昇した銘柄は一部売却し、逆に割安な水準の銘柄は買い増すなどの投資行動をとっています。

中期で高い評価を得るアバディーンの日本株ファンド、その投資戦略とは

図2:トータルリターン(年率)とモーニングスターカテゴリー平均との差(過去3年間)

図2:トータルリターン(年率)とモーニングスターカテゴリー平均との差(過去3年間)

※1 モーニングスターカテゴリー「国内大型グロース」との比較
※2 モーニングスターカテゴリー平均は、単純平均を使用
※3 2013年6月末時点
※4 過去の運用実績は将来の運用成果を示唆、保証するものではありません。
※5 モーニングスターが作成

朝倉:
アバディーンの日本株ファンド4本の中期の運用成績をみると、例えば「アバディーン・ジャパン・オープン」の2013年6月末までの過去3年間のトータルリターン(年率)は17.02%と、モーニングスターカテゴリー「国内大型グロース」の平均を3.45%上回り、99本中7位と上位の運用成績となっています。また、シャープレシオ、つまりリスクに見合ったリターンが得られているかを示す指標ですが、こちらも中期ではモーニングスターカテゴリー内で上位となるファンドが目立っています。過去3年間のモーニングスターレーティングは5ツ星もしくは4ツ星と、運用チームの刷新後の相対的な運用成績は良好です。また、「モーニングスターシンガポール ファンドアワーズ2012」の日本大型株部門において最優秀賞を受賞した運用チーム、アバディーン・アセット・マネジメント・アジア・リミテッド(シンガポール)が海外から見た日本企業の情報を提供していることも良好な運用成績に寄与していると評価させて頂きました。アバディーンの運用哲学と特徴について、改めてご説明いただけますでしょうか。

図3:アバディーンの日本株ファンドのモーニングスターレーティング

ファンド名 モーニングスターレーティング
(過去3年間)
モーニングスターレーティング
(総合)
アバディーン・ジャパン・オープン ★★★★★ ★★★
アバディーン・ジャパン・グロース・ファンド ★★★★★ ★★★
アバディーン 日本成長株ファンド ★★★★★ ★★★
[アバディーン・ファンド・セレクション] 日本株式ファンド ★★★★★ ★★★
アバディーン 日本小型株ファンド ★★★★ ★★★

※1 2013年6月末時点
※2 モーニングスターが作成

窪田氏:
アバディーン・グループの投資哲学は、企業のファンダメンタルズは長期的に株価に反映にされるとの考えに基づき、企業への訪問取材を通じて良質な銘柄(ベスト・アイディア)を発掘し、株価が割安と判断したときのみに投資することです。アバディーン・グループの株式運用にとって、リスクとはベンチマークからの乖離ではなく、「質」の低い企業や割高な銘柄に投資することです。長期投資に重点を置き、事業内容などが理解できる企業、バリュエーションが把握可能な企業に割安な水準で投資することを目指します。
アバディーン・グループの運用プロセスは大きく3つに分かれています。最初のステップは、企業の「質」の分析で、5つの基準で判断します。第一の基準は、「ビジネス展望と戦略」、産業自体の成長力や企業の明確な戦略やその実行力、競合優位性や価格決定力などをみます。第二は「経営陣」、経営へのモチベーションと経験の有無、信用できる人物かどうかです。第三は「財務」、強固なバランスシートです。第四は「透明性」、経営権の所在が明確な組織体制、収益の透明性などです。第五は株主を重視する「株主価値へのコミットメント」です。この基準を満たした銘柄のみが投資ユニバースに採用されます。次は、主要な株価指標からみた「バリュエーション」、国際間比較や産業間比較などを考え、優秀な経営陣の有無、強みのある事業にフォーカスしている企業を選好します。最後に上記の条件を満たした銘柄からポートフォリオを構築します。

図4:「アバディーン・ジャパン・オープン」の組入上位銘柄(2013年6月末)

  銘柄名 業種 組入比率
1 信越化学工業 化学 6.2%
2 キヤノン 電気機器 5.6%
3 ファナック 電気機器 5.0%
4 キーエンス 電気機器 4.5%
5 トヨタ自動車 輸送用機器 4.1%
6 中外製薬 医薬品 4.1%
7 セブン&アイ・ホールディングス 小売業 4.1%
8 日本たばこ産業 食料品 4.1%
9 本田技研工業 輸送用機器 4.0%
10 ナブテスコ 機械 4.0%

※1 2013年6月末時点
※2 過去の運用実績は将来の運用成果を示唆、保証するものではありません。
※3 アバディーン投信投資顧問の月報データより、モーニングスターが作成

モーニングスター 代表取締役社長 朝倉 智也

モーニングスター
代表取締役社長
朝倉 智也

朝倉:
なるほど。企業の「質」を重視し、割安な銘柄に長期で投資することが特徴なのですね。一方、足元で円安が進み、輸出型企業を中心に日本企業の業績への期待も高まっているとは思いますが、日本企業の業績、そして日本株についてはどのようにみておられるのでしょうか。
窪田氏:
当社の保有する日本株の銘柄は概ね好調な2013年1−3月期決算を発表しました。多くの企業は収益構造を改善しており、財務体質がスリム化しています。円安や米国の経済回復により、今後の業績も事前予想を上回る可能性があります。ただ、過度な円安は経済全体にとってはマイナスの影響を及ぼします。ここから企業が自信をもって賃金を上げたり、リスクをとって設備投資を実施するかなどを注視していきたいと思います。
今後の日本株については、2013年7月の参議院議員選挙で自民党が有利であること、2013年4−6月期のGDP(国内総生産)が市場予想を上回る可能性が高いことなどが上昇要因となることに加え、外国人投資家の資金流入がマーケットの下支え要因となっていると思います。ただし、海外からの長期資金の流入は政府の政策実行能力が鍵であり、まだしばらくは時間を要すると考えています。
アバディーンでは、(1)グローバルに突出した技術の保有、売り上げシェアなどが高い企業(世界的なリーディングカンパニー)、(2)安定的なビジネスモデルを持つ企業、(3)アジアで消費や医療、賃金上昇の恩恵を享受できる企業、を選好しています。そして、このような企業は日本には多く存在しており、今後は本当にファンダメンタルズの強い銘柄が選別されていくと考えています。
朝倉:
それでは、最後に投資家へのメッセージをお願いします。
窪田氏:
日本経済は大きく変化していますが、日本株運用についてもグローバルな観点で分析することが必要です。アバディーン・グループはグローバルな調査力を投資判断に最大限活用し、日本企業の海外現地子会社や競合他社の情報など、共通の企業分析シートを用いて様々な銘柄を、複数のインベストメント・マネジャーが分析し、クロスカバーします。対アジア、対グローバルという観点で、当該企業の比較・分析が容易に行えます。今後も優良企業を発掘し、割安な株価で投資する努力を継続したいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
朝倉:
どうもありがとうございました。

お申込み、投資信託説明書(交付目論見書)のご請求は、以下の販売会社にお申し出ください。

販売会社名 登録番号 加入協会
日本証券業協会 一般社団法人
日本投資
顧問業協会
一般社団法人
金融先物
取引業協会
一般社団法人
第二種金融商品
取引業協会
アバディーン・ジャパン・オープン
SMBC日興証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第2251号
スルガ銀行株式会社 登録金融機関
東海財務局長(登金)第8号
     
マネックス証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第165号
 
楽天証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第195号
   
株式会社SBI証券 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第44号
   
野村證券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第142号
アバディーン 日本成長株ファンド
株式会社三井住友銀行 登録金融機関
関東財務局長(登金)第54号
 
アバディーン・ジャパン・グロース・ファンド
株式会社三井住友銀行 登録金融機関
関東財務局長(登金)第54号
 
キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第62号
     
[アバディーン・ファンド・セレクション] 日本株式ファンド
株式会社静岡銀行 登録金融機関
東海財務局長(登金)第5号
   
静銀ティーエム証券株式会社 金融商品取引業者
東海財務局長(金商)第10号
     
株式会社もみじ銀行 登録金融機関
中国財務局長(登金)第12号
   
キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第62号
     
アバディーン 日本小型株ファンド
株式会社三井住友銀行 登録金融機関
関東財務局長(登金)第54号
 
楽天証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第195号
   
株式会社SBI証券 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第44号
   

■当ファンドの主な投資リスク

ファンドは、値動きのある資産に投資しますので、基準価額は変動します。投資者の皆様の投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と異なります。 運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
当ファンドのリスクおよび留意点は以下の通りです。ただし、下記に限定されるものではありません。
※詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)の内容をご覧ください。

(1) 価格変動リスク
株価は、発行企業の業績、株式市場の需給、国内および国際的な政治・経済情勢などの影響を受け大きく変動します。株価は、短期的または長期的に大きく下落することがあります。
(2) 信用リスク
一般に、株式を発行している企業が業績悪化や倒産等に陥ることが予想される場合または陥った場合、あるいは外部評価の変化等により、投資資金が回収できなくなる可能性や債務不履行・支払い遅延等が発生する可能性があります。
(3) 流動性リスク
有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十分な流動性の下での取引を行えない、または取引が不可能となる場合があります。
(4) デリバティブ(先物取引等)取引のリスク
価格変動リスクを回避するため、デリバティブ取引を行うことがあります。デリバティブ取引には、ヘッジする商品とヘッジされる資産との間の相関関係や証拠金を積むことによるリスクなどが伴います。また、実際の価格変動が見通しと異なった場合、運用資産が損失を被る可能性があります。
(5) 為替変動リスク
外貨建資産に投資する場合、当該資産の円換算価値は、資産自体の価格変動のほか、当該外貨の円に対する為替レートの変動の影響を受けます。為替レートは、各国の金利動向、政治・経済情勢、為替市場の需要その他の要因により大幅に変動することがあります。
(6) 市場の閉鎖等に伴うリスク
証券市場・外国為替市場等の金融市場は、世界的な経済事情の急変、政策の変更または天災地変等の諸事情により市場が閉鎖等、混乱することがあります。これらにより、運用が影響を被る場合があります。
(7) 小型株投資に伴うリスク<アバディーン 日本小型株ファンドのみ>
当ファンドは、主に小型株に投資します。小型株は大型株に比べ、一般に、市場規模や取引量が少ないために、組入れ銘柄を売買する際に市場実勢から期待される価格で売買できない場合、不測の損失を被るリスクが大きくなる場合があります。

※詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)のリスクの内容をご覧ください。

■収益分配金に関する留意事項

  • ・分配金は、預貯金の利息とは異なり、投資信託の純資産から支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。
  • ・分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益および評価益を含む売買益)を超えて支払われる場合があります。その場合、当期決算日の基準価額は前期決算日と比べて下落することになります。また、分配金の水準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。
  • ・投資者のファンドの購入価額によっては、分配金の一部ないし全てが、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合があります。
  • ・基準価額の水準等によっては分配を行わない場合もあります。また、将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。

※投資信託は預金や保険と異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。証券会社以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
※お申込みの際は、販売会社より投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面をお渡ししますので、必ず内容をよくご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

設定・運用

アバディーン投信投資顧問株式会社

アバディーン投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第320号
加入協会 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

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  • 当賞は国内追加型株式投資信託を選考対象として独自の定量分析、定性分析に基づき、2012年において各部門別に総合的に優秀であるとモーニングスターが判断したものです。国内株式型部門は、2012年12月末において運用期間1年以上の当該部門に属するファンド678本の中から選考されました。
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