morningstar

年末年始特集

年末年始特集

どうなる「未」相場?格言では未は辛抱、干支別の上昇率は9番目

 相場格言に「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)笑う、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずく、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」というのがあります。2014年の相場は、午尻下がりを予見するかのように、日経平均株価は年初から下げでスタート。終値ベースでは、4月14日に年初来安値1万3910円16銭まで下落し、13年12月30日の大納会終値1万6291円31銭から約14.6%の調整となった。ただ、10月31日に、日銀の「量的・質的金融緩和」の拡大とGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産ポートフォリオの見直しにより相場は上げに転換。12月8日には、取引時間中の高値となる1万8030円83銭まで上昇し、終値ベースでの高値となる1万7935円64銭を付けた。14年の大納会は1万7450円77銭で、13年の大納会からの上昇率は7.1%となり、良い意味で格言が「外れた」こととなった。
 
 2015年は、「乙未(きのとひつじ)」の年。60年前の1955年の日経平均株価は、始値361円10銭、高値425円69銭、安値345円89銭、終値425円69銭だった。前年終値からの騰落率は19.5%の上昇となっている。この年は、自由党と日本民主党が合併し、自由民主党が発足。社会党が再統一され、いわゆる55年体制の幕開けとなった。日本住宅公団(現在の都市再生機構)が設立されている。トヨタ<7203>が「クラウン」を発売し、東京通信工業(現在のソニー<6758>)がトランジスタラジオを発売した年でもある。
 
 その後の未年となる1967年の日経平均株価は、始値1441円35銭、高値1506円27銭、安値1250円14銭、終値1283円47銭で、前年終値からの騰落率は11.6%の下落。トヨタが「2000GT」、東洋工業(現在のマツダ<7261>)がロータリーエンジン車の「コスモスポーツ」を発売している。
 
 1979年の未年の日経平均株価は、始値6041円57銭、高値6590円69銭、安値5925円87銭、終値6569円47銭で、前年終値からの騰落率は9.5%の上昇だった。アメリカと中国が国交を樹立。イラン革命が起こり、同国での原油生産が中断し、需給がひっ迫して第2次オイルショックが起こっている。ソニーがヘッドホンステレオ「ウォークマン」を、NEC<6701>がパソコン「PC−8001」を発売。NTT<9432>が自動車電話サービスを東京23区で開始した。
 
 1991年の未年の日経平均株価は、始値2万4069円18銭、高値2万7146円91銭、安値2万1456円76銭、終値2万2983円77銭で、前年終値からの騰落率は3.6%の下落だった。多国籍軍がイラク空爆を開始し湾岸戦争が勃発、その後には海上自衛隊がペルシャ湾へ掃海部隊を派遣した。ソビエト連邦が崩壊。日本初の衛星放送局としてWOWOW<4839>が本放送を開始した。
 
 2003年の未年の日経平均株価は、始値8713円33銭、高値1万1161円71銭、安値7607円88銭、終値1万676円64銭で、前年終値からの騰落率は24.5%の上昇だった。中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)が、国内では鳥インフルエンザが流行した。小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられ、地上デジタル放送が東京、大阪、名古屋で開始。エニックスとスクウェアが合併しスクウェア・エニックス(現在のスクエニHD<9684>)が発足した。
 
 日経平均株価の騰落率をみると、1955年が17.9%の上昇、1967年が11.0%の下落、1979年が8.7%の上昇、1991年が4.5%の下落、2003年が22.5%の上昇。勝ち負けでは3勝2敗、平均騰落率は6.7%の上昇となっている。干支別でみると、「辰」を先頭に「子」と続き、「未」は9番目に留まっている。平均が10.9%となっていることから「未」は平均以下で、やや分が悪いようだ。

干支別騰落率

 
 関連銘柄としては「羊」から、ユニチカ<3103>、富士紡HD<3104>、日清紡HD<3105>、帝人<3401>、東レ<3402>などの繊維関連株が連想される。「未」または「羊」が企業名に含まれる銘柄としては、未来工業<7931>、東祥<8920>、洋エンジ<6330>、東洋機械<6210>、東洋建<1890>、東洋合成<4970>、洋鋼鈑<5453>、洋ゴム<5105>、洋シヤター<5936>、東洋証<8614>、東洋水産<2875>、洋缶HD<5901>、東洋糖<2107>、東洋炭素<5310>、東洋電機<6655>、東洋電<6505>、洋ドライルーブ<4976>、洋刃物<5964>、東洋BENG<4828>、洋埠頭<9351>、東洋紡<3101>、白洋舎<9731>、菱洋エレク<8068>などが挙げられる。

(高橋 克己)

年末年始特集トップへ

ページの先頭へ戻る

Copyright© Morningstar Japan K.K.All rights reserved.