クローズアップファンド特集

クローズアップファンド特集

しんきん世界アロケーションファンド『愛称:しんきんラップ(安定型)』

設定・運用:しんきんアセットマネジメント投信

しんきん世界アロケーションファンド『愛称:しんきんラップ(安定型)』
しんきん世界アロケーションファンド『愛称:しんきんラップ(安定型)』

投資方針
長期運用に適した6つの異なる資産(国内株式・外国株式・国内債券・外国債券・国内リート・外国リート)に加え、国内短期金融資産を投資対象とし、市場環境の変化に応じて機動的に資産配分を変更する。配当金、利子および分配金収入が期待できる資産に投資し、安定した運用成果を目指す。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。年1回(2月)決算。

  • 基準日:2016年10月31日
  • モーニングスターカテゴリー:バランス・安定型
  • ベンチマーク:なし

モーニングスターの評価ポイント

モーニングスターレーティングで最高評価★★★★★獲得

 モーニングスターレーティングは、運用実績3年以上のファンドを対象に、パフォーマンスがカテゴリー内でどのくらい良好かを5段階の星の数で示す指標であり、星の数が多いほど運用が優れていることを表す。パフォーマンスは、リターンだけでなくリスク(※1)も 考慮しているため、相対的にリスクを抑えながら高いリターンを達成するファンドが高レーティングとなる(※2)。

 モーニングスターカテゴリー「安定」のレーティング分布を見ると、2016年10月末時点で全73本中8本が最高の5ツ星となっている(図表1)。当ファンドは同カテゴリー内でのパフォーマンスが上位10%以内に入り、初のレーティング付与で最高評価の5ツ星(★★★★★)を獲得した。

  • ※1.リスク(標準偏差):リターンの変動幅を示す指標で、数値が低いほど変動幅が小さい
  • ※2.レーティングは以下の通りパフォーマンス(リスクを考慮したリターン)がカテゴリー内で上位何%に入ったかに基づき付与される
    ★★★★★:上位0.0%〜10.0% ★★★★:上位10.0%〜32.5% ★★★:上位32.5%〜67.5% ★★:上位67.5%〜90.0% ★:上位90.0%〜100.0%
(図表1)レーティングの分布
(図表1)レーティングの分布
  • ※ 国内公募追加型株式投信(ETF、確定拠出年金専用、ファンドラップ専用 除く)のうち、モーニングスターカテゴリー「安定」(株式・REITの合計比率が25%未満)に属するファンドが対象
  • ※2016年10月末時点
  • 出所:モーニングスター作成

過去3年間はカテゴリー「安定」内で第1位のリターン

 当ファンドのトータルリターン(※3)は過去3年間が5.32%(年率)、2年間が5.10%(年率)、1年間が4.09%と、全期間でプラスとなり、安定的なパフォーマンスを達成している(図表2)。

 カテゴリー「安定」内でトータルリターンを比較しても、当ファンドは資産配分比率を固定したファンド(以下、固定配分型ファンド)の平均を全期間で上回るだけでなく、当ファンドのように機動的に資産配分比率を変更するファンド(以下、機動的配分型ファンド)の平均も全期間で上回っており、相対的に優れた運用成績となっている。

 特に過去3年間のトータルリターンでは、同カテゴリーに属する全73本のうち当ファンドが第1位と、他を圧倒している。

  • ※3.トータルリターン:収益分配金(税引前)を受け取り時に全額再投資したと仮定して、基準価額に加算した上で、当該期間の騰落率を計算。間接的なコスト(信託報酬等)は控除されるが、販売手数料や信託財産留保額、配当所得や譲渡所得といった税金は考慮していない。
(図表2)トータルリターンの比較
(図表2)トータルリターンの比較
  • ※国内公募追加型株式投信(ETF、確定拠出年金専用、ファンドラップ専用除く)のうち、モーニングスターカテゴリー「安定」に属するファンドが対象
  • ※2016年10月末時点
  • 出所:モーニングスター作成

機動的かつ“大胆な”資産配分でリスク抑制

 当ファンドの良好な運用成績の背景としては、リスクの低い国内債券を中心に運用する「ディフェンシブ」、さらにリスクの低い国内短期金融資産を中心に運用する「リスク・オフ」への切り替えにより、株式・債券・為替相場などの急変時を乗り切っていることが挙げられる。

 直近の運用報告書に基づきモーニングスターカテゴリー「安定」に属する機動的配分型ファンドのポートフォリオを比較すると、当ファンドは「ディフェンシブ」で運用時の2016年2月に国内債券の比率が96%と、機動的配分型ファンドの中で最も高く、二番目に高いファンドの68%を大きく上回る。特定資産の組入比率が70%を超えるファンドはなく、当ファンドの資産配分がいかに大胆かが分かる。

 実際、「ディフェンシブ」や「リスク・オフ」での運用によりリスクは抑制されており、過去3年間は2.67%(年率)と、機動的配分型ファンドの平均より1.75ポイント低く抑えている(図表3)。

(図表3)リスクの比較
(図表3)リスクの比較
  • ※国内公募追加型株式投信(ETF、確定拠出年金専用、ファンドラップ専用除く)のうち、モーニングスターカテゴリー「安定」に属するファンドが対象
  • ※2016年10月末時点
  • 出所:モーニングスター作成

チャイナショック、マイナス金利等、相次ぐショックを乗り越えた運用

 当ファンドの累積リターンは設定来で17.07%と、カテゴリー平均を11.16ポイント上回った(図表4)。

 資産構成比率の推移を見ると、設定後しばらくは比較的落ち着いた市場環境となったことから6資産(国内外の株式・債券・REIT)に分散投資する「リスク・オン」の運用を継続した。しかし、中国の人民元切り下げを発端として世界同時株安(チャイナショック)が起こった2015年8−10月は、設定来で初めて国内債券を中心に運用する「ディフェンシブ」に切り替えていたことで、カテゴリー平均が大幅に下落する中で底堅いパフォーマンスとなった。また、2016年1−7月も、日銀によるマイナス金利導入、英国のEU離脱決定など金融市場にショックを与えるイベントが相次ぐ中、「ディフェンシブ」に切り替えていたことが良好な運用成績につながった。

 2016年9月には設定来で初めて、国内債券よりさらに低リスクの国内短期金融資産を中心とする「リスク・オフ」に切り替えた。日銀による金融政策の「総括的検証」をめぐり金融緩和縮小の思惑が高まる中、国内債券の価格下落(利回りの上昇)に備えた運用も可能であることを示した。

(図表4)累積リターンと資産構成比率の推移
(図表4)累積リターンと資産構成比率の推移
  • ※カテゴリー平均=モーニングスターインデックスバランス・安定型(単純)
  • 出所:モーニングスター作成(資産構成比率の推移はしんきんアセットマネジメント投信の提供データに基づく)

これまでは1年保有なら全てプラスリターン、中長期保有がポイント

 一定期間ファンドを保有した場合のトータルリターンの最大と最小を見ると(図表5)、当ファンドはリターンのばらつきがカテゴリー内のファンドに比べて非常に小さくなっている。最小リターンは3カ月間で−1.48%、6カ月間で−0.12%と小幅なマイナスにとどめており、カテゴリー内で−20%を超える大幅なマイナスリターンとなるファンドがある中、当ファンドの下落率は抑制されている。

 当ファンドは、各資産の配分比率の調整だけでなく、投資対象をリスクの小さい資産に集中することでリスクを抑制してきた。資産配分を機動的に変更することにより短期的にはマイナスリターンとなる局面もあるものの、1年保有なら最小リターンでも1.49%とプラスを維持しており、中長期での保有がポイントと言える。

(図表5)保有期間別トータルリターンの最大・最小
(図表5)保有期間別トータルリターンの最大・最小
  • ※国内公募追加型株式投信(ETF、確定拠出年金専用、ファンドラップ専用除く)のうち、モーニングスターカテゴリー「安定」に属するファンドが対象
  • ※当ファンドが設定された2013年10月の月末から2016年10月末までの月次リターンに基づく
  • 出所:モーニングスター作成
  • この情報は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。又、弊社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
  • 著作権等の知的所有権その他一切の権利はモーニングスター株式会社並びにMorningstar,inc.に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。
 
Copyright© Morningstar Japan K.K.All rights reserved.