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バランス(安定成長)型 部門 優秀ファンド賞

GCIエンダウメントファンド
〜ヘッジファンド運用会社がバランス型公募投信を運用する理由〜

受賞ファンド名:GCI エンダウメントファンド(成長型)

  • 株式会社GCIアセット・マネジメント
    代表取締役CEO 
    山内 英貴氏

バランス(安定成長)型 部門 優秀ファンド賞・授賞ポイント

  • ・「GCIエンダウメントファンド(成長型)」は、トータルリターンが同部門内で上位10%以内と良好なパフォーマンスを獲得し、リスク、シャープレシオともに上位3%と価格変動を抑えつつ、極めて効率的な運用。
  • ・ファンド設定来の最大下落率を見ると、1カ月間、3カ月間、6カ月間、1年間の全ての期間でバランス安定成長型部門平均より低く、下落リスクを抑えた運用。
  • ・特に6カ月間、1年間では、マイナスリターンがなく、長期投資による安定的なリターンを獲得するというファンドコンセプトに合致した運用成績。

優れた運用成績のエンダウメントで活用されているオルタナティブ

 GCIアセット・マネジメントは、2000年創業の日本の独立系運用会社。絶対リターン型のヘッジファンドの自社運用に注力している。東京、シンガポール、ロンドンに拠点を設けて、運用資産総額は約1300億円。

 運用の特徴は、幅広いユニバースを持つマルチアセット型を志向している。また、コンピューター・モデルを基にしたクオンツ運用も行い、モデルの開発には東京大学と共同研究するなど産学連携を行っている。また、今年3月に京都のお寺を改装して運用手法の研究開発やファンドマネージャーの育成等を目的とした「京都ラボ」を設立した。

 「エンダウメント」とは、ハーバード大学やイェール大学など米国の大学が寄付金を運用するために設立した財団や基金を指す。こうした大学は運用資産とその収益から、設備投資を行い、奨学金を提供したり、優秀な教授を招聴したりする。その運用成績は、過去10年間の累積リターンが米S&P500が163%だったところ、ハーバードは174%、イェールは259%と大変優れた成績だ。トップ5(ハーバード、テキサス州立、イェール、スタンフォード、プリンストン)の資産配分をみると、約3割が株式、約1割が債券、約6割がオルタナティブ投資となっている。

 オルタナティブとは「代替投資」と翻訳されるが、2つの側面がある。まず、伝統的資産(株式や債券)に対するオルタナティブ資産という位置づけで、プライベートエクイティ(未上場株式)、商品、実物資産、インフラなどがある。また、伝統的な手法(パッシブ、アクティブ)に対して、オルタナティブな手法があって、これはヘッジファンドなどで活用されている。

対談用写真

株式会社GCIアセット・マネジメント
代表取締役CEO

山内 英貴氏

図表1:エンダウメントの資産分散

図表1:エンダウメントの資産分散
  • 注:各大学エンダウメントのホームページよりGCIアセット・マネジメント作成。時点:2016年6月末(ハーバード大学)、または2015年6月末現在。各エンダウメントの投資対象資産の概算平均値です。

GCIエンダウメントファンド

 「GCIエンダウメントファンド」は、エンダウメント型の長期運用スタイルを個人投資家に提供したいという狙いがある。エンダウメントは、寄付金などの返済が不要な資産を運用しているため、10年を超えるような長期の時間軸で運用している。これは、家計の運用にも応用できるものだ。また、オルタナティブを活用することによって、より幅広い分散投資を実行できる。「成長型」は想定リスク8%、「安定型」は、同5%程度を目標に運用している。運用コストも低く抑えた。

 2015年9月の設定から17年1月末までの約1年半の運用実績がある。年率リターンと標準偏差(リスク)を比較したシャープレシオでみると、1以上の成績となっており、その他のアクティブ型バランスファンドと比較して、運用効率が高い。また、価格のピークからボトムまでの下落率を表す最大ドローダウンも他のファンドと比較して小さくなっている。この辺に、ファンドの特徴がよく表れていると思う。

図表2:GCIエンダウメントファンドと同種ファンドとの比較

図表2:GCIエンダウメントファンドと同種ファンドとの比較
  • 注:グラフはモーニングスターのアクティブ型バランスファンド(安定/安定成長型)に属する、純資産総額上位10ファンドの指数化した平均基準価額と、GCIエンダウメントファンド(成長型/安定型)の基準価額推移を表したもの。グラフ内の二図は、楽天証券における取扱いファンドのうち、GCIエンダウメントファンド(成長型)の属する「バランス(固定配分・中リスク)-為替リスク低減」(15ファンド)及びGCIエンダウメントファンド(安定型)の属する「バランス(固定配分・低リスク)-為替リスク低減」(10ファンド)カテゴリーにおけるファンドの中から設定来基準価額騰落率上位4ファンドを抽出し、GCIエンダウメントファンド(成長型/安定型)のデータと比較したもの。期間:2015年9月25日から2017年1月31日まで。年率リターン・標準偏差・下方偏差は1年を250日として計算。

 ファンドのオルタナティブ戦略の投資対象である「GCIシステマティック・マクロ・ファンド」は約3年の運用実績がある。人間の判断を加えないモデル運用を行っていて、運用資産は約500億円になっている。市場が大きく動いたときにリターンを稼いでいることがわかる。

 たとえば、2016年の1月〜2月の中国不安やマイナス金利が導入された時、そして、6月のBrexit(英国のEU離脱決定)の時にも、高いリターンを計上することができた。このBrexitの時には、ファンドはポンド売り/円買いのポジションを保有していて、1日で約12%のリターンを稼いだ。もちろん、ファンドがBrexitの結果を事前に予測していたということではない。ポンド/円の下落傾向が強いと運用モデルが判断していたのだが、国民投票の結果を待っている段階で、ポンド売りを仕掛けることは、人間であればためらいもあると思う。経験豊かで、常識のある人間とは異なる判断メカニズムを組み入れておくと、ポートフォリオにとって大きな分散効果を得ることができるというオルタナティブ戦略活用の特徴が出たといえる。

 このようにリスクを抑えて長期に運用するエンダウメントの運用戦略は、個人投資家のお手本になり得ると考える。オルタナティブ投資を活用し、より分散の効いたポートフォリオにすることでリスクを抑えている。また、オルタナティブ投資は、その品質が大事になるが、GCIでは自社運用で運用の内容をしっかり把握して優れた成績を残している戦略を採用している。

 今後の市場は、ボラティリティ(価格変動率)が高まることも考えられる。長期に投資するコア資産の選択肢として、分散投資を徹底した「GCIエンダウメントファンド」をご検討いただきたい。

<特別協賛>

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