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ハリス社ファンドマネジャー来日インタビュー〜米国屈指の運用力、バリュー投資成功の秘訣〜 ハリス社ファンドマネジャー来日インタビュー〜米国屈指の運用力、バリュー投資成功の秘訣〜

 グローバルな景気拡大を背景とした株高基調を受けて、世界の株式に投資するファンドへの関心が高まっています。こうした中、優れたパフォーマンスを挙げるファンドとして注目されるのが、朝日ライフアセットマネジメントが米国のハリス・アソシエイツ社に運用を委託する「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」、「ハリス世界株ファンド(毎月決算型)」、「ハリスグローバルバリュー株ファンド(年4回決算型)」の3ファンドです。

 3ファンドの中でも設定が2000年3月と最も長期の運用実績を有する「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」は、2017年11月末までの過去1年間、3年間、5年間、10年間全てでモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」の平均を上回り、特に過去1年間は166本中第2位、10年間は69本中第3位と、上位のリターンを達成しています(図表1)。

 このほど、ハリス・アソシエイツ社のファンドマネジャーであり、3ファンドの共同ファンドマネジャーであるデビッド・G・ヒーロ氏が来日。バリュー投資において米国屈指の運用力を誇る同社の運用方針や、現在のマーケットにおける注目ポイントなどを聞きました。

図表1:「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」のトータルリターン

図表1:「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」のトータルリターン
  • ※カテゴリー平均=モーニングスターインデックス 国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)(単純)
  • ※当ファンドの騰落率は信託報酬控除後であり、税引前分配金を再投資したものとして計算
  • ※2017年11月末時点
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではない
  • 出所:モーニングスター作成

本源的価値への好奇心と
相場下落への忍耐力

――ヒーロさんは、米モーニングスターが優れたファンドマネジャーを毎年表彰する「ファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤー」を国際株式部門で2006年、2016年に受賞しています。優れた運用力が評価された結果ですが、その背景にあるハリス・アソシエイツ社の投資方針と、ヒーロさんが運用において重視されていることを教えていただけますか?

 ハリス・アソシエイツの投資方針は、「本来の企業価値に比べて株価が著しく割安になっている質のよい企業に、その企業のオーナーとして投資する」というものです。1976年にシカゴで創業されて以来、一貫してその投資方針に基づき運用を行い、運用資産額は2017年9月末時点で1,346億ドル(約15兆1,736億円)と創業時から大きく拡大しています(図表2)。米国株、米国外株式、グローバル株式という3つの戦略を展開していますが、投資対象にかかわらず、割安で優良な株式への集中投資という方針は共通しています。

ヒーロ氏
ハリス・アソシエイツ社
副会長
米国外株式チーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)
ポートフォリオ・マネジャー

デビット・ヒーロ

図表2:ハリス・アソシエイツ社の歴史

図表2:ハリス・アソシエイツ社の歴史
  • 出所:ハリス・アソシエイツ社

 私は1986年に生命保険会社に入社後、ウィスコンシン州投資局での勤務を経て、1992年に現在のハリス・アソシエイツに入社しましたが、この間常にバリュー投資を実践してきました。1992年の入社時に私1人だけであった米国外の運用チームは、その後順調に拡大し、現在はファンドマネジャーとアナリストの合計で20名を超えています。新たなメンバーを採用する際も重視していることですが、私はバリュー投資において、「企業の本源的価値は何か?」という純粋な好奇心と、相場下落に惑わされない強い忍耐力が重要であると考えています。

確信に基づく投資、
投資家が破たんを恐れている
銘柄にも買い出動

――バリュー投資家にも様々なタイプがありますが、具体的にどのように銘柄を選定されているのでしょうか?

 確かにバリュー投資と一口に言っても、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、配当利回りなど注目する指標は様々です。ウォーレン・バフェット氏のように、敵を寄せ付けない「モート(堀)」、つまり競争優位性を有しているかに注目する投資家もいます。我々のバリュー投資には3つポイントがあります。1つ目は「長期的に1株当たりの価値の増加が見込まれる」という点です。2つ目は「株価が著しく割安である」という点です。本源的価値から少なくとも30%は割安であることを新規買い入れの条件としています。さらに3つ目として「オーナーとして考え行動する企業である」という点が挙げられます。これは言い換えれば、経営陣の質ということになります。投資家にとって価値を創造している企業でなければ、我々は投資を行いません。

 バリュー投資家にとって、有望な銘柄を見極めるスキルとともに重要となるのが「確信度」と「継続性」です。バリュー投資家であっても、株価が下落してくると自らが導き出した本源的価値が正しいかを疑い始めることがあります。そのような投資家は一時的なマーケットの変動で株価が下がっているだけなのに売却してしまうのです。しかし我々は徹底した調査に裏付けされた確信の下で投資を行うため、相場に惑わされることはなく、株価の下落はむしろ買いのチャンスであると考えます。また、都合の良い時だけバリュー投資をするようなこともせず、継続的に割安株に投資し続けることにより、有望な機会を見出すことが可能となっています。

 実際の例を挙げて、確信を持った投資を行っていることをご説明しましょう。スイスの資源大手でグレンコアという企業があります。2014年から2015年にかけて、同社の株価は商品価格急落による破たん懸念から大幅に下落しました。しかし我々はその過程で同社の株価が著しく割安であると判断したことから買い増しを行いました。2015年9月に同社が債務削減計画を実行すると株価は底入れし、高い収益を上げることができました(図表3)。

図表3:確信: ベスト・アイデアに大きなウェイト

図表3:確信: ベスト・アイデアに大きなウェイト
  • 出所:ファクトセット。ベンチマークの比率はMSCIコクサイ指数。ポートフォリオの比率はALAMCOハリス グローバル バリュー株マザーファンド。

 

欧州に魅力、
高級品・自動車にも注目

――2017年に世界の株式市場は上昇基調を強めましたが、バリュー投資家としていま注目している地域やセクターはどこでしょうか?

 いま世界で最も魅力的な地域として見ているのが欧州です。欧州の景気が弱いと企業の業績も低迷していると考える方が多いと思いますが、いまやグローバルに事業展開する企業も増えており、欧州の景気の影響だけを受けるわけではありません。グローバルな景気拡大による収益の伸びを考えれば、欧州には割安な銘柄が豊富にあると考えます。

 セクターでは、高級品や自動車などの一般消費財・サービスに注目しています。過去2〜3年低迷していたセクターですが、失業率の低下や、低水準で推移するエネルギー価格や金利が消費財にとって追い風になっています。例えば、グッチを傘下に持つ高級品メーカーの仏ケリングは、中国の汚職防止策を受けていわゆる「爆買い」がなくなるとの懸念から株価は低迷していました。しかし我々は同社の経営体質が良く、キャッシュ創出力も高いとの判断から投資しており、その後の株価上昇で大きなリターンを上げることができました。

 もう1つ我々が割安と見ているのが金融セクターです。リーマン・ショック以降、各国の利下げやマイナス金利導入などを受けて利ざやの縮小が懸念され、金融セクターは厳しい状況が続いてきましたが、相次ぐ危機を乗り越え金融セクターの収益力は以前に比べ安定してきました。銀行にとって利ざやの縮小は確かにマイナス材料であるものの、金利だけが収益のけん引役ではありません。貸付の伸び、貸付損失の減少、高い手数料収入、コスト削減といったプラス材料に目を向けると、本源的価値はむしろ成長しています。投資機会があると判断したことから、我々はここ数年で市場平均に比べて金融セクターの保有比率を徐々に増やしてきました(図表4)。

図表4:金融株にはまだバリューがある

図表4:金融株にはまだバリューがある
  • 出所:ハリス・アソシエイツ社
  • データ期間:200712月31日〜2017年10月31日
  • ※数字は2017年10月31日時点での当ファンドと運用スタイルが共通するハリス・アソシエイツ社の運用プロダクトであるグローバル・オール・キャップ(除く日本)戦略のポートフォリオにおける比率で、当ファンドのポートフォリオとは異なります。

地政学的リスクくすぶるも、
下落は買いのチャンス

――2017年に世界の株式市場は概ね良好な環境が続きましたが、過熱感を指摘する声もあるほか、北朝鮮や中東情勢などリスク要因もくすぶっています。バリュー投資家として今後どのようなスタンスで相場に挑むのか教えてください。

 確かにグローバルに見て株価は割安な水準ではないものの、異常に割高という水準でもなく、その中間であるとみています。株価が上昇している半面、企業収益も拡大傾向にあるからです。地政学的なイベントが起こると株価は下がりますが、企業の本源的価値は株価が上がったり下がったりするのと同じように変わることはない、ということです。むしろマーケットで不安材料が出た時は買いのチャンスと捉えることが重要です。

 アクティブ投資において、長期の「ゲイン(収益)」を得るためには、短期の「ペイン(痛み)」を受け入れます。一貫した運用プロセスに基づき、今後も安く買って高く売るということを着実に行っていきます。

■留意事項

・当該ファンドは価格変動リスクや流動性リスク等を伴う証券等に投資します(外貨建資産に投資する場合には為替リスクもあります。)ので、市場環境等によって基準価額は変動します。したがって投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資家のみなさまに帰属します。
・ファンドの取得の申し込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますので、必ず内容についてご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。当該ファンドは、金融機関の預金または保険契約ではありませんので、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また、登録金融機関でご購入いただいた場合は、投資者保護基金による支払いの対象にはなりません。

■ファンドの投資リスク

ファンドは値動きのある有価証券等を投資対象としますので、組入有価証券等の値動きなどの影響により、基準価額が下落することがあります。したがって、投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、これを割り込むことがあります。ファンドは預貯金と異なります。信託財産に生じた利益および損失は、すべて投資者に帰属します。
<ファンドの基準価額の主な変動要因>株価変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、カントリーリスクなど
※詳しくは、「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。

■ファンドの費用

投資者が直接的に負担する費用 お申込手数料:購入価額に3.24%(税抜3.0%)を上限として販売会社が個別に定める率を乗じて得た額
※詳しくは、販売会社へお問い合わせください。
信託財産留保額:換金申込受付日の翌営業日の基準価額に0.3%の率を乗じて得た額
投資者が信託財産で間接的に負担する費用

運用管理費用(信託報酬):
(朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest−E(エーベスト・イー)))
ファンドの日々の純資産総額に年1.944%(税抜1.8%)の率を乗じて得た額
(ハリス グローバル バリュー株ファンド(年4回決算型))
ファンドの日々の純資産総額に年1.944%(税抜1.8%)の率を乗じて得た額
(ハリス世界株ファンド(毎月決算型))
ファンドの日々の純資産総額に年1.998%(税抜1.85%)の率を乗じて得た額 
その他の費用・手数料:以下の費用などがファンドから支払われます。これらの費用は、運用状況等により変動するものであり、事前に 料率、上限額等を表示することができません。

・ファンドの監査費用
(朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest−E(エーベスト・イー)))
ファンドの日々の純資産総額に年0.005%(税抜)の率を乗じて得た額。ただし年40万円(税抜)を上限とします。
(ハリス グローバル バリュー株ファンド(年4回決算型))
ファンドの日々の純資産総額に年0.01%(税抜)の率を乗じて得た額。ただし年40万円(税抜)を上限とします。
(ハリス世界株ファンド(毎月決算型))
ファンドの日々の純資産総額に年0.005%(税抜)の率を乗じて得た額。ただし年40万円(税抜)を上限とします。
※別途消費税等相当額がかかります。
・有価証券売買時の売買委託手数料
・先物・オプション取引等に要する費用
・資産を外国で保管する場合の費用

■設定・解約は

朝日ライフアセットマネジメント

朝日ライフ アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 301号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

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