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国内株式大型 部門 最優秀ファンド賞

「投信選びのヒント」と優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の魅力

受賞ファンド名:優良日本株ファンド『愛称:ちから株』

  • 三菱UFJ国際投信株式会社
    株式運用部 国内株式第2グループ グループリーダー チーフファンドマネジャー 
    野崎 始氏

過去5年間で4回アワードを獲得している「ちから株」

 資産運用が大事になってきています。国も会社も自分のことを守ってくれないので、自分で資産運用しなければならない時代になりました。資産運用は、自分で勉強しないとうまくいきません。ファンド選びのポイントと、私が担当している日本株ファンド「ちから株」の紹介をしたいと思います。「ちから株」は過去5年間で4度、ファンド オブ ザ イヤーを受賞しています。

 投資信託の選び方は、いくつかあると思います。たとえば、金融機関のおすすめを買うというやり方です。これは良くないと思います。自分で調べて、選んだ方が良いです。また、新聞やマネー雑誌などに出ている「売れているファンド」を買うというやり方もあります。投信に求めているのは、将来のリターンですから、今、ファンドに大きな資金が入っていることは関係ありません。

 ポピュラーな選び方として、直近のパフォーマンスを類似ファンドと比較して優劣を判断するというやり方があります。半年、1年のパフォーマンスランキングを見て、成績の良いものを選ぶというやり方ですが、そもそも半年や1年のパフォーマンスに、どれほどの意味があるでしょうか? ランキング上位に入っていても、たまたま投資環境に合っていたから、運用成績が良かったというファンドもあると思います。その場合、成績が良いからと選んでしまうと、高値掴みになる可能性があります。

 中長期の成績をみて比較するようにしましょう。私のおすすめは5年間です。物色動向や景気のサイクルは、5年くらいで1サイクル回る場合があるので、実力が見えてくるのは5年くらいの経過が必要です。3年では、やや短すぎて、10年は長すぎます。「ちから株」のパフォーマンスをTOPIX(東証株価指数)と比較すると、5年の騰落率で「ちから株」は164.6%、TOPIXは95.3%でした。

ファンドを選ぶポイントは、運用コンセプトに理解・納得できること

 次に、運用コンセプトや運用プロセスは、必ずチェックしましょう。ホームページや目論見書、月次レポートなどで確認することができます。運用哲学や銘柄選定のポイントなども開示しているところがあります。これらを読んで、理解して納得できることが大事です。理解できないものに投資してはいけません。今後、市場は乱高下していきますので、ファンドも大きく基準価額が動きます。生半可な理解では長期投資ができません。ちょっと良いパフォーマンスのファンドがあると、すぐに乗り換えたりすると、成果が得られなくなります。

 「ちから株」は、単純な運用コンセプトです。「割安」「厳選」「優良」です。競争力のある優良な銘柄の中で、割安の株を厳選して投資します。大事なのは、このコンセプトが「いいね」と思えるかどうかです。

対談用写真

三菱UFJ国際投信株式会社
株式運用部 国内株式第2グループ グループリーダー チーフファンドマネジャー

野崎 始氏

図表1:運用コンセプト・運用プロセスは?

図表1:運用コンセプト・運用プロセスは?
  • *1 企業の当期純利益に対して、現在の株価が割安かどうかを測る指標です。
  • *2 企業の資産価値を基準として、現在の株価が割安かどうかを測る指標です。
  • ・上記は銘柄選定の視点を示したものであり、実際にファンドで投資する銘柄の将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

 そして、投信選びのポイントの3番目は、「誰が運用している?」ということです。これは重要です。どんなチームが運用しているかは、必ずチェックするようにしましょう。

 投資信託は、「信じて託す」と書きますが、皆さんは、誰を信じて託しているのかというと、ファンドマネージャーであり、運用チームです。ただ、これまで投信業界は、ファンドマネージャーや運用チームを外に出すことを怠ってきました。

 「ちから株」では情報を積極的に出しています。月次レポートに私の名前を必ず入れています。運用報告書に、私の顔写真と名前が出ています。比較的やっている方ですが、取り組みとしては不十分だと思います。今後、運用者、運用チームの見える化に、真摯に取り組んでいきたいと思っています。

 モーニングスター・アワードは選定基準に、「運用実績がどのような方針・プロセスで達成されたかや、運用調査体制とその継続性を考慮する」としています。皆様にとって見えにくい、運用会社が開示を怠っている運用体制や運用者をモーニングスターがアワードを選定するにあたって、選考に加味してくれています。このアワードを参考に投資信託を選定されるのは、大いにありだと思います。

ファンドマネージャーがアナリストを兼務するユニークな運用体制

 「ちから株」の運用体制の特徴は、9人のアナリスト・ファンドマネジャーが分担して調査・分析をしています。他社と比べても立派な方だと思います。普通の運用チームは3−4人の体制です。2つ目の特徴は、普通は、ファンドマネージャーという運用担当と、アナリストという調査担当がいるという体制ですが、運用と調査を分離しているのですが、私たちは、アナリスト兼ファンドマネージャー体制をとっていて、みんなが自分のファンドを持って調査をしています。

 それから、三菱UFJ信託銀行のアナリスト情報を活用しています。三菱UFJ信託銀行は、年金の世界では日本最大の機関投資家です。共同調査し、銘柄の見方を交換しています。三菱UFJ信託銀行には約20人のアナリストがいますので、合計すると約30人のリソースがこのファンドに投下されています。

 このような運用体制の情報はオープンにはなっていませんが、新聞やネットなどに、私なども良く話をしていますので、小まめに情報をチェックすると、ある程度の情報は得られます。そもそも会社によって差があります。情報開示に優れたファンドを選ぶということもポイントです。

 「ちから株」は、情報開示で日本一だと誇れることがあります。前代未聞のことですが、毎月組み入れ全銘柄を公開しています。これは日本でもほとんどありません。手の内がバレるので、ファンドマネージャーはやりたくないのです。2009年3月の設定で、リーマンショック直後で、株価が半分になってダメージを受けている時に、株式投資への恐怖があったと思います。ただ、日本株は割安でした。安心して保有しているファンドを作るという考えで、運用の中味がわかれば、安心していただけるだろうということで、全銘柄開示に踏み切りました。

図表2:運用の中身がみえるファンドか?

運用の中身がみえるファンドか?

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