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特別講演 第5部

生活を一変させるイノベーション「フィンテック」

  • 日興アセットマネジメント株式会社
    資産運用サポート推進部 シニアアドバイザー
    伊藤 健一郎氏

長期に成長する力を収益に活かす株式投資という考え方

 フィンテック(FinTech)とは金融(Finance)と情報技術(Technology)を組み合わせた造語。私たちの生活を一変させるイノベーション「フィンテック」について解説したい。

 株式投資について必要性を考える時に、「マイナス金利だから運用が必要」「日本の将来が不安だから、海外の株式に投資しよう」「インフレだから投資が必要だ」「長生きリスクに対応するため」など、様々な言い方があるが、暗いトーンの話ばかりだ。そこで投資について「お金と人生に対する前向きな作戦」といった明るいトーンで考えてみたい。

対談用写真

日興アセットマネジメント株式会社
資産運用サポート推進部 シニアアドバイザー

伊藤 健一郎氏

 マーケットの見方も、足元ばかりを見るのではなく、少し高い視点で見るようにするとわかってくることがある。たとえば、2018年2月からは、株式市場は何かと騒がしく、「株安が世界的に連鎖」などという心配になる見出しが新聞に出た。2016年6月、2015年夏のチャイナショックでも、株価は大きく落ち込んだ。ただ、これも10年くらい遡ってみると、それほど大きな落ち込みではなく、すぐに回復したことが分かる。

 しかし、2008年9月のリーマンショックの落ち込みは大きかった。ITバブルの崩壊、ブラックマンデーなども大きな下落があった。しかし、もっと長い期間を振り返ってみてみると、株価は右肩上がりで上昇を続けてきたことが分かる。ゆったりと、市場に居続けることが正解だったといえる。経済は長期に右肩上がりに成長している。相場を当てるということではなく、この経済が成長する力を賢く使っていくようにしたい。

図表1:相場下落時における主な資産クラスの値動き

お金のデジタル革命。爆発的な拡大が期待されるフィンテック

 私たちのこれまでのお金との付き合い方に大きな変化が起きている。アメリカではレジの無いコンビニが誕生。入店の際、ゲートにスマホをかざし、店内のものを持ち出すだけで決済は終わってしまう。中国では、お店に限らず道端の屋台でも、スマホのQRコードをスキャンし支払終了するサービスがあたりまえになっている。

 拡大を続けるキャッシュレス決算化の背景として、テクノロジーの進化とスマートフォンの普及が、新たな金融サービスを生み出している。これがフィンテックだ。お金のデジタル革命ともいわれている。

身近なところからフィンテックの導入が急速に進展

 GDPの規模が拡大する裏にはお金のやり取りがある。実体経済を包み込むような大きさのお金のやり取りがあり、フィンテックのビジネス例としては、スマホ決済だけでなく、送金、あるいは、ネット上の融資、家計簿アプリ、ロボットアドバイザー、そして、仮想通貨など、様々な分野でフィンテックが広がっている。

 キャッシュレス比率は、中国、韓国、欧米で日本の倍以上になっている。日本はキャッシュレス化が遅れているといわれている。偽札が少ないし、現金の信用度が高いことなどが理由として挙げられているが、国の政策としては2025年までにキャッシュレス決済を40%に高めようという目標がある。

図表1:相場下落時における主な資産クラスの値動き

 ここ、九州でもフィンテックは導入されている。福岡の地銀ではスマホ決済サービスで利便性を高め、テーマパークは独自の電子通貨でキャッシュレスの動き、さらにホテルでも、中国のスマホ決済サービスの利用が可能だ。

 モバイル決済は黎明期といえ、今後爆発的な普及が考えられる。先進国では革新的なサービスが開発されるだろうし、新興国では金融インフラが整備されていないことに対し、携帯の普及が進んだため、フィンテックの利用が進んでいる。

図表2:ヘッジ付き外債ファンドを活用したリスク・リターンの改善例

 また、フィンテックが新しいビジネスにつながっている。シェアリングエコノミーといわれる、カーシェア、シェア自転車など、これまでになかったサービスが可能になっている。フィンテックの進化によって、便利で快適な暮らしができるようになってきた。

メガトレンドと目されるフィンテックこそ、長期投資の株式の柱にふさわしい

 新しいサービスは浸透するのに時間がかかる。しかしその便利さや快適さが認知されると爆発的に拡大し、当たり前のサービスになっていく。一例として、ETCカードは、導入当初は1.5%くらいの普及率だったものの、15年間で90%以上が利用するようになっている。

 世界的にフィンテックは普及が始まっており、もはや後戻りはできない社会の変化になってきている。このメガトレンドと目されるフィンテックへの投資こそ、長期投資の株式の柱にふさわしい投資のテーマといえるのではないでしょうか。

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