投信フェア in 札幌2019 採録投信フェア in 札幌2019 採録

特別講演1

不透明な時代を乗り切る資産運用術
〜あなたはウサギ派?カメ派?〜

  • アセットマネジメントOne株式会社
    投資信託営業企画グループ 投資信託プロモーション第一部次長 
    若森 康江氏

様々なリスクを抱え、価格変動が大きくなった運用市場

 2018年は、日本株、米国株など主要な株式市場46カ国中、43カ国がマイナスになり、世界的に株式のパフォーマンスが良くなかった1年でした。一方、米国の金利は上がって債券価格が下落しました。株式がダメで、債券もダメという、まれに見る難しい1年だったといえます。

 今年は、年初から4月末まで、株価がきれいな右肩上がりになっています。世界的に金融緩和の姿勢に転じ、中国では大規模な景気対策が実施されています。ところが、日本が令和に替わる10連休を開けてみると、トランプ大統領が中国との貿易戦争で厳しい要求を突き付け、楽観論がしぼんでしまって株価も下落しました。

 米中貿易摩擦は、米国と中国の間にある4つの覇権争いがあります。「経済」「技術」「軍事」、そして、「通貨」です。このままでは、米国が世界のナンバーワンという地位が危うくなるのではないかということで、米中が譲れない争いをしています。

 また、米中摩擦以外にも、世界の政治が市場のリスクとして意識されます。特にヨーロッパは、多くの選挙が実施されます。世界経済の成長が、米中貿易摩擦の深刻化によって腰折れしかねないという懸念がある一方で、金融緩和によるテコ入れ策がせめぎ合っています。これは、どちらに転ぶか分からないので、一喜一憂する不安定な相場になりやすいとみています。

 そして、株価に大きなブレが起こりやすくなってきました。プログラム売買といわれるコンピュータ取引が増加しています。たとえば、リスクが高まった資産を売ってリスクの低い資産に乗り換えるというリスクパリティ戦略は、運用資産が20兆円近くに達しています。システマチックに一斉に動くことが、相場のブレ幅を大きくしています。

 さらに、パソコン、携帯電話、インターネットの普及によって、世界の情報が瞬時につながるようになりました。世界の資産の連動性も急速に高まっています。平成の初期には、日本株と先進国株式の相関は0.3でしたが、現在では0.8です。1に近づくほど連動性が高いので、通常のやり方では分散投資効果が効かなくなってきています。

リスクを限定したバランスファンドとは?

 「投資のソムリエ」と「しあわせの一歩」は、世界のさまざまな資産に分散投資しし、リスクを抑制しながら安定的なリターンの獲得をめざします。このため、投資環境の変化を速やかに察知し、大きな損失を避けるようにしています。

 「リスク」とは、「リターンのブレ幅」を意味します。このファンドの特徴は、リスクに目標を設けていることです。「投資のソムリエ」は、年4%程度、「しあわせの一歩」は年2%程度にリスクを抑えます。世の中には、リスクを抑えて安定的なリターンをめざすファンドは多いのですが、数字を挙げている商品はまだ少ないです。

図表1:リスク水準のイメージ

図表1:リスク水準のイメージ
  • ※期間:2009年4月末〜2019年4月末(月次)
  • ※上記は「しあわせの一歩」、「投資のソムリエ」の投資対象の各資産の価格変動リスクを示したものです。各資産の使用指数はP30の「当資料における使用指数」をご覧ください。
  • 出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

 「債券」「株式」「リート(不動産投資信託)」に投資し、「国内」「先進国」「新興国」に分散投資しますが、それぞれの資産に役割を与えています。「国内債券」と「為替ヘッジ先進国債券」には「守る」役割。リターンを狙う資産が、株式やリートです。

 運用の成果を決めるのは8割が資産配分と言われるほど、資産配分は重要なのです。このファンドでは、今、何の影響度が大きいのかという「変動要因」に着目しています。200種類以上の指標などが、それぞれの資産にどの程度の影響があるかを分析し、1つの要因に偏らないように要因を分散し、最適な資産配分を決定しています。

 基本的な資産配分率は毎月見直していますが、組み入れ資産の変更は毎日行っています。株やリートが下落する局面では債券を増やして資産を守り、金利上昇で債券が下落する局面では、現金を活用します。危機的な局面では、5割まで現金を活用して徹底的に資産を守ります。このようにこまめに資産配分を変える手法は、年金運用の手法を活用しています。すでに当社では、これと同じような手法で運用する企業年金の資金を1兆円以上運用しています。

対談用写真

アセットマネジメントOne株式会社
投資信託営業企画グループ 投資信託プロモーション第一部次長

若森 康江氏

 「しあわせの一歩」の年率2%程度というリスクは日本の国債と同じくらいのリスク水準です。「投資のソムリエ」のリスク水準は為替ヘッジ先進国債券より少し高い水準です。1日あたりの変動率は「投資のソムリエ」は1.1%、「しあわせの一歩」は0.5%になります。国内株式などは1日で8%動くこともありますので、相場が大きく動く中であっても、ハラハラドキドキすることなく持っていただける水準だと思います。

 2012年10月に運用を開始した「投資のソムリエ」が、運用開始から6年半で、平均リターンが2.7%、リスクは3%です。「しあわせの一歩」は、より安全運転をめざしてリスクは2%に収まっています。一度大きな損失を負ってしまうとそれを取り戻すのが大変です。そのために、常に守りを重視して安定的な運用をめざしています。

図表2:投資のソムリエ:運用実績

図表2:投資のソムリエ:運用実績
  • ※期間:2012年10月25日(設定日前営業日)〜2019年3月29日(日次)
  • ※分配金再投資基準価額は1万口あたり、信託報酬控除後の価額です。換金時の費用・税金などは考慮していません。
  • ※分配金再投資基準価額は、税引前の分配金を当ファンドに再投資したとみなして計算した理論上のものであり、実際の基準価額とは異なります。
  • ※資産配分は純資産総額に対する各資産のマザーファンドの割合です。
  • ※上記は過去の運用実績であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

バランスファンドの具体的な活用法

 安定的な運用を第一に考え、コツコツとやっていくカメ型のコアファンド、そして、ウサギのようにリスクを少しとってリターンを狙っていくサテライトファンドは、どちらが良いと決められるものではありません。

 たとえば、3,000万円の資産がある場合、思い切って500万をサテライト型の外国株式ファンドに投資した場合、その投資がうまくいって年率7%程度が獲得できたとしても、残り2,500万円が預金では、資産全体3,000万円のリターンは1%程度になってしまいます。この500万円で投資したサテライトファンドを1,000万円や1,500万円に増やせば良いという考え方もできますが、リスクが大きくなって踏み出せないという方は少なくないと思います。

 そこで、「投資のソムリエ」を1,500万円組み入れるとすると、全体のリターンは2.4%になります。ポートフォリオ全体でお金を増やすという考え方です。1年だけでなく、2年、3年と続いていくことを考えると、収益の差は大きく効いてきます。

 童話のウサギとカメの話は、ウサギがカメに負けてしまいますが、運用では、ウサギとカメを両方活用することを考えてみてはいかがでしょう。資産全体を増やしていくことが目標です。

図表3:ポートフォリオを考える

図表3:ポートフォリオを考える
  • ※上記は過去の運用実績であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

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