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リボミック 中村義一社長に聞く リボミック 中村義一社長に聞く

リボミック(4591・M)は創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」をベースに、創薬事業を手掛ける。抗FGF2(線維芽細胞成長因子2)アプタマー「RBM-007」は現在、滲出型加齢黄斑変性治療薬として米国での治験を進めており、進ちょく状況は良好だ。同社の現状と今後について、中村義一社長に聞いた。

御社の強みは何ですか。

「独自の創薬プラットフォーム『RiboARTシステム』はタンパク質に結合して動きを阻害する『アプタマー』を利用して、その創製から医薬候補アプタマーの仕上げまでをカバーするシステムです。これを利用すれば、基礎・探索研究、前臨床試験の期間のうち、標的タンパク質の決定から試験を開始する、予備毒性試験ステージまでの実施期間を短縮できるメリットがあります。ただ、高い技術があればいいというものではなく、事業においてはマーケティングの視点も重視しています。医薬品になりうる物質が見つけられたとしても、初期段階ではビジネスになりにくいため、まずは自社で研究・開発を進め、その上で物質特許査定を受けるなど付加価値を付けてから、アライアンス先との共同開発に臨んでいます」

図表1:RiboARTシステム

図表1:RiboARTシステム

グローバルな研究開発を進めていますね。

「2017年にリボミックUSAを設立し、世界最大の医薬品市場である米国での臨床開発や、欧米製薬企業とのアライアンスの実現に向けた活動の加速を図りました。研究開発の場所やアライアンス先については、日本だけでなく、世界各国での展開を視野に入れています。また、米国にはバイオベンチャーが多く、ベンチャー同士の交流から生まれてくるものもあります。一方、世界第2位の医薬品市場となった中国にも世界的に注目が集まっており、当社としても、中国における展開にも前向きに取り組みたいと考えています」

「RBM-007」について教えてください。

中村義一社長
株式会社リボミック
代表取締役社長
中村 義一
「『RBM-007』についても当初は目的を定めず研究を進め、やがて滲出型加齢黄斑変性に対する効果があると判明し、それから本格的な医薬品開発につなげていきました。18年から米国において滲出型加齢黄斑変性を適応症とする単回投与の第1/2a相試験(SUSHI試験)を実施し、被験者は、既存薬である抗VEGF薬がほとんど奏功しなかった高齢の患者であったにも関わらず、主要評価項目の安全性、忍容性とともに、有効性を示唆する結果も確認されました」
「カリフォルニア大学サンフランシスコ校メディカルセンター眼科の医師で、当社の学術顧問であるロバート・ビスクル教授からは、慢性的な滲出の病状を呈していた眼で改善が認められたことは、滲出型加齢黄斑変性症の新規治療薬としての期待を抱かせる、と評価いただいています」
「今年中には第2相試験(複数回投与試験)を開始したいと考えていますが、グローバルな製薬会社を含む提携候補先からのニーズ等も踏まえて、『RBM-007』の製品価値を最大化できるよう臨床試験の実施形態を決定する予定です」

「RBM-007」の実用化に向けたプロセスの中で、現状ではどの段階にありますか。

「研究開発の初期段階からでは70%の段階にあるとみています。滲出型加齢黄斑変性の治療薬市場は欧米で大きく、既に治療薬はあります。しかし、既存薬には足りない部分もあり、それを『RBM-007』が補うような使い方も考えられます。今後の臨床試験や当局からの承認が順調に進んだ上で、既存薬との共存も視野に入れれば、5年ほどで製品として上市できる可能性があります」

「RBM-007」に続く医薬品の開発には何がありますか。

「急性心筋梗塞を適応症として、『RBM-003』の開発を進めています。心筋梗塞急性期モデル動物試験においては顕著な心機能改善効果と、救命効果を確認しました。急性だけに、人間を対象とした臨床試験は容易ではありませんが、将来的にはAED(自動体外式除細動器)のように、どこにでも常備が必要な医薬品になるよう育てていきたいと考えています」

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