独立系運用会社特集モーニングスターアワード受賞記念セミナー採録

特集4

長期に世界に分散投資して資産をつくる!!
セゾン投信は資産形成の伴走者であり続ける

 セゾン投信は、世界の資産に分散投資する2つの投資信託を提供し、直販で成長を続けてきた。2007年3月に2本のファンドを同時に設定し、運用期間は13年目に入っている。運用資産残高の合計は約2,700億円、お客さまは14万人を超え、直販ファンドとしては最大の顧客数を獲得している。セゾン投信代表取締役社長の中野晴啓氏(写真)に、今後の展望を聞いた。

そもそもセゾン投信を立ち上げた理由は?

 ちょうど2000年頃、私は運用会社でファンドの運用をしていましたが、せっかくスタートしたファンドが半年で解約されて残高が急減するという経験をしたところでした。販売会社の「半年ルール」というのは、話には聞いていたのですが、自分自身がそれを経験すると、こんなにもあっという間に集まったお金が無くなってしまうのかと呆然としてしまっていたのを覚えています。

 このように短期で資金が動いていくのであれば、誰がやっても投信の運用はうまくいかないと思いました。その頃に、さわかみ投信の澤上篤人さんと会って、なぜ、独立系の運用会社を立ち上げたのかという話を聞いて、腑に落ちました。回転売買が当たり前の業界の常識や慣習とは、まったく異なる形でしか長期運用は叶わないのだということを目の当たりにするとともに、自分自身が業界の常識の中でしか発想していなかったことを思い知ったのです。澤上さんが背中を見せてくれたことで、自分自身で運用会社を作って、混ざり物のない本当に受益者のためになるファンドを立ち上げようと思い至りました。

ファンドオブファンズを選んだ理由は?

 日本株の運用経験がほとんどなく、ずっとグローバル運用をやってきました。その経験からも日本の生活者の長期の財産づくりを提案するにはグローバル運用が合理的だと思っていました。

 また、日本株にこだわって運用し、30年後に合理的にむくわれるのでしょうか? どれほど腕が良くても、成長がゆるやかになっていく中で、グローバル運用に勝る成果が上げられるのかという点で、私には疑問がありましたから、高度な運用品質を実現するためにファンドオブファンズでの形式を選択したわけです。

 つまり、私たちのような小さな運用会社が、世界各地に運用拠点を持たない状態で、本格的なグローバル投資のファンドをやろうと思えば、ファンドオブファンズがベストな手段なのです。

対談用写真

セゾン投信株式会社
代表取締役社長

中野 晴啓氏

 2つのファンドを作ることも最初からの構想です。一つは、米バンガード社の低コストインデックスファンドでポートフォリオを作り、合理的で優れた商品を提供したいと思っていました。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、グローバルなバランスファンドの理想的な設計図を作って、そこにバンガードからもっとも適切なファンドを供給してもらうという形で商品化しました。インデックスでポートフォリオを作ったのは、1兆円、2兆円のお金が入ってきても、全く変わることのない、コモディティ化しても劣化しない商品を作りたいという思いがありました。

 そして、投信の規模が大きくなっても運用効率が損なわれないアクティブファンドのポートフォリオも作りたいと考えました。「セゾン資産形成の達人ファンド」は、国内外の優れた運用会社の株式アクティブファンドを使って世界の株式に分散投資するファンドです。最初から、理想的なアクティブファンドを揃えることは難しかったのですが、徐々にファンドを揃えて現在の形にしました。

 2つのファンドに込めたのは、長期で資産形成を行って豊かな生活を送りましょうというメッセージです。お金をリスクマネーに流すことによって自分たち自身の手で豊かな社会を作っていくんだという思いが強くあります。

運用開始から13年目を迎えたが、現状の評価は?

 ファンド2本合計で運用資産残高が約2,700億円、お客さまは約14万3,000人になりました。直販で最もお客さまの数が多い運用会社になったのですが、ただただ愚直に全国を回って、一生懸命に自分たちの考えを伝えてきたことの積み重ねの結果だと思います。

 また、結果的に多くの方々からの支持をえられるようになった理由のひとつには、当社が提供しているファンドオブファンズが資産運用の手段として圧倒的な合理性を感じられるからだろうと思います。冷徹に自分の人生を豊かにしたいと考えた時に、国際分散投資で世界の経済成長を取り込むということに自然にたどり着くのだとおもいます。また、お金を育てるというメッセージを届けているのはセゾン投信の大切な理念ですが、これが一定の方々に届いているのだと思います。

 私たちにとっては、販売金融機関を通さずに、直販というかたちでお客さまと直接つながっていることが重要です。それでも、つみたてNISAの対象ファンドとなったことで、いくつかの地方銀行にファンドの提供をはじめましたが、基本的な思いは変わりません。

ゆうちょ銀行でセゾン投信のファンドの取扱いが始まり、地方銀行でもセゾン投信のファンドの取扱いが始まっています。従来の考えとは違うステージに進んだということですか?

 自然な流れで、環境の変化に対する経営のアダプト(適合)だと思っています。

 もちろん、絶対に守っていかなければならないことは明確にしています。直販でつながっているお客さまとの関係をどんどん深化させていくことがセゾン投信の価値を高め、さらなる成長に導く大前提だと考えています。

 一方、外部環境の変化とは、金融庁による顧客本位の業務運営の徹底、つみたてNISAのスタートなど、金融環境に大きな変化があります。この変化の流れを受けて、自分たちの価値がさらに大きくなるように、新しい仕事を始めています。

 全国の郵便局を回ってコツコツとセゾン投信が創業来やってきた長期積立投資の大切さを伝え続けています。また、地方銀行での窓口での販売も、つみたてNISAに限定しています。

 郵便局や地方銀行だからといって、別のファンドを提供するのではなく、お客さまがどのチャネルで購入してもセゾン投信の直販と全く同じコスト等の条件で販売していただいています。そして、お客さまに対するセゾン投信の販売姿勢について経営層からご理解いただいたところだけにファンドを提供しているので、販売会社は現在も10社に満たないままです。多くの金融機関から取扱いたいと打診をいただいているのですが、経営層からコミットしていただけなかった先とのお取引はしていません。

 販路の拡大に慎重に取り組んでいる理由は、たとえば、平均保有期間でみると業界平均3年ですが、セゾン投信は12年です。まったく違う質のお金が入っていることがわかります。保有期間3年とは解約率33%ですが、セゾン投信は解約率が7%です。ここから解約率を5%にすれば、平均保有期間は20年になります。当社では20年の平均保有期間をめざしています。20人に1人しか解約しないような、長期の投資資金によるファンドの運営をめざしているのです。

 金融行政が変わり、顧客本位をめざす経営が定着してきています。日本の金融マーケットが変わり始めた大きなチャンスなので、この機を生かして、価値観が共有できる金融機関を厳選して、多くの方々にセゾン投信のファンドを届け、長期投資があたり前になる時代をつくっていきたいと考えています。

これからのセゾン投信に期待してほしいことは?

 良い商品を提供することはもちろんですが、それだけでは、お客さまは幸せにならないことはわかってきています。良い商品を提供していても、お客さまが相場と向き合い始めると、下がったら怖くなって売ってしまう、上がったら利益を確定するために売ってしまう投資行動が起きやすく、結果的に短期の投資に陥り、長期的な資産運用ができなくなってしまうのです。

 今、アメリカで「伴走することの大切さ」がいわれています。アメリカでIFA(独立系ファイナンシャルプランナー)の存在が注目されているは、一緒に伴走してくれる存在だからです。セゾン投信は、そういう役割が果たせる運用会社になりたいと考えています。これを叶えることが直販を大切にすることの意味です。

 お客さまには正しい行動を続けてほしいと思います。それが結果的にご自身が求める成果を手に入れることにつながるからです。そのためには、とことんお客さまに寄り添う、伴走していく運用会社が必要だと思っています。そのような存在をめざします。

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