
2010年2月、モーニングスターは毎年恒例となる『Morningstar Award “Fund of the Year 2009”(ファンド オブ ザ イヤー 2009)』を発表しました。第11回目となる今回は、計27本のファンドがファンド オブ ザ イヤーの栄冠に輝きました。
2009年は、3月上旬までは株式、REIT(リート=不動産投資信託)、商品市況などからは資金流出が続く一方で、債券市場への資金流入が続き、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。ただ、外国為替市場で主要通貨に対する円高が進んだこともあり、わが国の投資家にとっては、日本国債以外のほぼ全ての資産クラスが下落するという非常に厳しい投資環境となり、追加型公募株式投信も2月には月間で純流出に転じました。ただ、その後は、米大手金融機関の業績が予想外に好調だったことに加え、米国のFRB(連邦準備制度理事会)による米国債買い入れや、各国政府協調による景気対策や金融安定化策の実施などにより、極端な金融不安が後退。世界的に株式を中心としたリスク資産の価格が急反発しました。
後半に入っても、各国の経済指標の一部に改善傾向が現れたことから、世界的に株式、REIT、商品市況の上昇が続きました。中でも、金融危機後の下落率が高かったBRICsを中心とする新興国株式市場の反発が目立ちました。10月には、2016年の夏季オリンピック開催がリオデジャネイロに決定したこともあり、ブラジルは株式、債券ともに投資家の人気を集めました。11月には、ドバイの政府系企業の債務不履行問題により、世界的な金融不安の再燃が懸念されましたが、影響は限定的でした。
こうした環境の中、モーニングスターが評価対象としている国内の追加型株式投資信託を対象に独自の定量・定性分析に基づき、2009年の運用成績が総合的に優秀であると判断されたファンドを『Morningstar Award “Fund of the Year 2009”』に選定し、2月に発表しました。
2009年12月末時点で、モーニングスターが評価対象としている約2,800本の追加型株式投資信託のうち、純資産額が10億円以上のファンドを対象として、モーニングスターが独自にポートフォリオや投資方針から70に分類した類似ファンド分類の1年間のトータルリターンをみると、65分類がプラスになりました。2009年の年間騰落率は、株式市場ではTOPIXが5.63%、NYダウが18.82%いずれも上昇しました。また、外国為替市場では円は米ドルに対し1.18%(三菱東京UFJ銀行・TTM)、ユーロに対し3.16%(同)いずれも下落し、国際投資型のパフォーマンス向上に寄与しました。
個別ファンドでは、あらゆる市場が急激な変化を見せたことにより、各ファンドの対応により、類似ファンド分類内でも相対パフォーマンスに大きな差がつきました。2009年は絶対値では多くのファンドのパフォーマンスがプラスとなりましたが、ベンチマークや類似ファンドに劣後しているファンドも散見されており、類似ファンド分類との比較がより重要視される1年となりました。
株式投信(公募+私募)の純資産残高の推移(2009年12月末現在)

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