モーニングスターアワード2014

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モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 債券型 部門(対象ファンド:892本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国内債券・中長期債 ベンチマーク:なし

優秀ファンド賞

東京海上・円建て投資適格債券ファンド(毎月決算型)『愛称:円債くん』

設定・運用:東京海上アセットマネジメント株式会社

投資方針

 当ファンドは、マザーファンドを通じて国内の円建て社債に投資する。投資対象は取得時の格付けがBBB格相当以上の債券か、同等の信用力を有する債券。残存年限の異なる債券に均等投資するラダー型運用を行い、銘柄選択を収益の源泉とする。毎月23日決算。

選定ポイント

全四半期で類似ファンド分類上回る、信用リスク分析で値下がり銘柄回避
 2014年のトータルリターンは4.58%となり、類似ファンド分類平均を0.79%上回り、同分類内で上位21%となった。類似ファンド分類内では、長期金利が低下する中で当ファンドよりデュレーションを短くしていたファンドなどに対して優位となった。社債市場が上昇する中、信用リスク分析により値下がり銘柄への投資を回避できたこともプラスに寄与した。四半期ベースのトータルリターンを見ると、すべての四半期で類似ファンド分類を上回っており、債券市場の上昇局面においてアクティブファンドとしての優位性を発揮した。
 当ファンドの月次の純資金流出入額を見ると、2014年は12カ月連続の純資金流入を記録した。流入額は1年間で245億円と、類似ファンド分類内では66本中第5位と上位に入っており、投資家の注目度も高い。
3年リターンも上位、残存期間長めのラダー型運用で優位
 当ファンドのトータルリターン(年率)は過去3年が3.06%と、類似ファンド分類平均を0.71%上回り、同分類内で上位17%となった。類似ファンド分類内では、一般的なアクティブファンドを上回ったほか、当ファンドと同様にラダー型運用だが相対的に残存年限が短いファンドに対して優位となった。類似ファンド分類内の代表的なラダー型運用ファンドと比較すると、こうした競合ファンドは残存期間が10年〜15年程度にとどまるのに対して、当ファンドは残存期間20年までの債券に投資しており、金利低下がよりプラスに働きやすくなっている。また、当ファンドは組入銘柄数が430銘柄(2014年12月末時点)と、競合ファンドの組入銘柄数が300銘柄にも満たないのに比べて、より広範な分散が効いているため、一部銘柄の信用リスク悪化にパフォーマンスが左右される展開は考えにくい。
 実際、当ファンドのモーニングスターレーティングは2014年12月までの過去10カ月で4ツ星以上と上位の評価を維持し、そのうち6カ月は最高評価の5ツ星と、リスクを抑えながら良好なリターンを達成している。
長年の経験有する社債専任のファンドマネジャーが担当、他の国内債ファンドも高評価
 マザーファンドを運用する債券運用部日本債券運用グループのファンドマネジャーは、運用・調査経験年数が約20年と豊富である。また、当ファンドが収益の源泉と位置付ける社債の銘柄選択においては、社債の銘柄調査・分析・組み入れまでを担当する専任のファンドマネジャーが4名おり、いずれも運用・調査経験年数は約20年以上と、長年の経験を有する。格付け機関での勤務経験があるファンドマネジャーを中心に、発行体への取材などを通じて分析を掘り下げることが、銘柄選別で類似ファンドとの差別化につながっている。
 参考として、東京海上アセットマネジメントが運用するアクティブ運用の国内債券ファンドのうちモーニングスターレーティングが付与されているファンドを見ると、当ファンド以外では「東京海上・国内債券ファンド」があり、2014年12月末時点で4ツ星と上位の評価を受けている。ラダー型運用ではなく、金利やスプレッド、銘柄選択により超過収益を狙うファンドだが、長期での良好なパフォーマンスは同社の運用・調査体制が優れていることの証しと言えよう。