モーニングスターアワード2014

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モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 債券型 部門(対象ファンド:892本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・含む日本(F) ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)

優秀ファンド賞

ピムコ世界債券戦略ファンド(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)

設定・運用:ニッセイ アセットマネジメント株式会社

投資方針

 当ファンドはファンド・オブ・ファンズ方式で運用され、投資先ファンドを通じて、日本を除く先進国の国債、モーゲージ債、社債などに実質的に投資する。格付けがBBB格相当以上の債券を主要投資対象とするが、ポートフォリオの10%の範囲内でBB各相当以下の債券や新興国債券に投資する場合がある。実質的な運用はパシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシー(以下、PIMCO)が行う。毎月17日決算。

選定ポイント

欧州周辺国デュレーションの妙、類似ファンド引き離す
 2014年のトータルリターンは16.80%となり、類似ファンド分類平均を3.56%上回った。米利上げ期待を背景に米ドルをオーバーウェイトにしたことがプラスに寄与したほか、ECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和への期待から欧州周辺国の金利低下が進むとの見通しに基づき、スペインとイタリアのデュレーションをオーバーウェイトにしたことがプラスに寄与した。欧米の金融政策の方向性の違いを考慮し、ポートフォリオの機動的な調整によりリターンを獲得したことは評価される。
 類似ファンド分類内では、最高格付け(AAA格)のソブリン債を中心に組み入れるファンドや、相対的に新興国の組入比率を高めに維持していたファンドなどに対して優位となった。当ファンドの格付別組入比率を見ると、2014年12月末時点でBBB格が32.0%と最も高く、次にAA格の31.6%となっており、AAA格は11.4%にとどまる。超過収益の獲得を狙い、相対的に信用リスクの高い債券にも選別投資したことが奏功したと言えよう。
 一方、当ファンドは新興国債券の投資比率を10%に制限しており、2014年12月末時点の同比率は6.2%と低くなっている。年後半に起こった新興国市場の動揺の影響が限定的だったことも良好なパフォーマンスにつながったとみられる。
“5ツ星”ファンドマネジャーが運用、最優秀賞ノミネートの実績
 当ファンドは、PIMCOのグローバル債券運用チームが運用する。主担当ファンドマネジャーを務めるアンドリュー・ボールズ氏は、運用・調査経験年数が16年と経験豊富である。同氏が運用する外国籍オープンエンドファンド(最も古いシェアクラスが対象)の評価を見ると、2014年12月末時点で定量評価の米モーニングスターレーティングが付与されている11本のうち、半分以上の7本が4ツ星以上と上位の評価を受けており、そのうち3本は最高評価の5ツ星である。また、定性評価の米モーニングスターアナリストレーティング(※)は同氏が運用するファンド8本に付与されており、すべて上から3番目に評価が高い「Bronze」となっている。
 同氏は担当する欧州債券ファンド「PIMCO GIS Euro Bond」の優れたパフォーマンスが評価され、欧州モーニングスターの2013年「ファンド マネジャー オブ ザ イヤー」の債券型部門にノミネートされるなど、欧州債券ファンドの運用で実績を残している。加えて、グローバル債券ファンドの運用においても、「PIMCO Global Advantage Strategy」を2011年から共同ファンドマネジャーとして、2013年からは主担当として運用しており、アナリストレーティングは「Bronze」と高い評価を受けている。

(※)米国モーニングスターでは、主要なファンドについて、アナリストによる将来的な長期のパフォーマンスに対する相対的な優劣の判断項目として、運用プロセス、運用成績、運用・調査体制、会社全体、コストの5項目について3段階、総合評価として5段階の評価を公開している。
債券運用最大手PIMCOが運用、業界屈指の運用・調査体制
 当ファンドの投資先ファンドを運用するPIMCOは、債券運用の世界最大手である。全世界のオープンエンドファンドのうち、債券型アクティブファンドの運用会社別純資産総額を見ると、2014年12月末時点でPIMCOが4,240億ドルで第1位となっており、第2位に倍近くの差を付ける圧倒的規模を誇る。
 2014年9月には同社創業者でCIO(最高投資責任者)のビル・グロース氏が退職したものの、業界屈指の調査・運用体制は不変であり、当ファンドの運用においてもその強みが発揮されている。新たにグループCIOに任命されたダニエル・アイバシン氏は2013年に米モーニングスターの「ファンド マネジャー オブ ザ イヤー」を債券型部門で受賞しており、長期で優れたパフォーマンスを達成している。PIMCOではアイバシン氏と6人の戦略担当CIOが中心となり全ファンドのモデル・ポートフォリオを構築しており、当ファンドにおいても同社が長年積み上げてきた債券運用のノウハウが活かされている。