モーニングスターアワード2014

モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 フレキシブル・アロケーション型 部門(対象ファンド:98本)
モーニングスター・類似ファンド分類:安定成長 ベンチマーク:なし

優秀ファンド賞

クルーズコントロール

設定・運用:DIAMアセットマネジメント株式会社

投資方針

 当ファンドは、ファミリーファンド方式で運用され、パッシブ運用を行うマザーファンドを通じて、日本、先進国、新興国の株式・債券に投資を行う。また、基準価額が「下値目安値」(リスクコントロール・ターゲット=当ファンドの3カ月ごとの決算日における基準価額から▲2.0%の水準)を下回らないことを目標に、現金等の保有比率をコントロールする。年2回(1、7月の各11日)決算。

選定ポイント

機動的な現金等保有比率の調整が奏功、リスクは低水準を維持
 2014年のトータルリターンは7.59%だった。同期間、フレキシブル・アロケーション型部門内のリスク・バジェッティング運用を行うファンドの中では平均以上の運用成績となった。また、同期間の標準偏差は6.79%と、同部門平均を0.33%下回り、相対的なリスクは低く抑えられている。
 日銀による追加の金融緩和を受けて、現金等の保有比率を10月末の約16%から11月末には3%以下まで引き下げて買い増しを行ったことで株式やドルの上昇局面を捉え、11月のトータルリターンは5.74%と、同部門平均を0.81%上回った。また、12月にはロシアをはじめとする資源輸出国の株式・債券・通貨が売られたことなどの影響で、同月の同部門平均はマイナスのリターンとなったものの、当ファンドは機動的に現金等の保有比率を引き上げたことでプラスのリターンを獲得した。
損失を回避し、コンセプト通りの運用を維持
 2013年1月末から2014年12月末までの3カ月トータルリターンの推移をみると、マイナスとなったのは24カ月中4カ月のみで最大10%以上のプラスになった月もある。また、同期間中、同部門平均の3カ月トータルリターンの最大下落率は▲3.74%だった一方、当ファンドは▲3.02%となっており、相対的に下落幅は低く抑えられている。
 当ファンドは、3カ月ごと(1、4、7、10月)に「下限目安値」を定め、これを下回るパフォーマンスとならないよう機動的に現金等の保有比率を変更させる点に特徴があるが、設定来、一度も下値目安値を下回ったことはなく、投資方針通りの運用がなされている。2014年は先進国の株式市場が堅調に推移し、リスク・バジェッティング運用を行うファンドに資金が集まりにくい状況下でも、月間では11カ月で流入超過と、継続的な資金流入があり、年間で64億円の流入超過となった。
海外運用会社へ再委託を選ばず、グループの運用ノウハウを活用
 国内籍のフレキシブル・アロケーションファンドの多くが海外の運用会社もしくは海外拠点に再委託するか投資助言を受けるのが主流になっているものの、当ファンドは国内グループの運用ノウハウを活用した運用体制を敷いている。
 当ファンドは、DIAMアセットマネジメント(以下、同社)とみずほ第一フィナンシャルテクノロジーが共同で開発した運用モデルを基に、各資産への投資比率や現金等保有比率の決定についてみずほ第一フィナンシャルテクノロジーから投資助言を受ける。みずほ第一フィナンシャルテクノロジーは、同社と同じ金融グループに属し、クオンツ(計量分析)に関連した金融コンサルティングなどを手掛ける金融工学のプロフェッショナル集団である。
 なお、当ファンドは、「ファンド オブ ザ イヤー 2013」のオルタナティブ&バランス型部門で優秀ファンド賞を受賞している。