モーニングスターアワード2014

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モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 フレキシブル・アロケーション型 部門(対象ファンド:98本)
モーニングスター・類似ファンド分類:安定成長 ベンチマーク:なし

優秀ファンド賞

トレンド・アロケーション・オープン

設定・運用:三菱UFJ国際投信株式会社(旧:国際投信投資顧問株式会社)

投資方針

 当ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用され、投資先ファンドを通じて、新興国を含めた世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託)を中心に、コモディティなどにも投資を行う。標準偏差が年率10%程度、下落率を過去1年間の高値から15%以内に抑えることを目標に資産配分比率をコントロールする。実質的な運用はアリアンツ・グローバル・インベスターズ・ゲーエムベーハー(以下、アリアンツ社)が行う。年1回(1月25日)決算。

選定ポイント

下落局面でもプラスリターンを維持、投資家の支持集める
 2014年のトータルリターンは5.29%だった。1月に新興国を含め世界の株式市場が下落する中、先進国債券や現金等といった低リスク資産の比率を引き上げたことなどが奏功し、同月のトータルリターンは▲1.55%と、フレキシブル・アロケーション型部門(以下、同部門)に属するファンドの平均を0.89%上回った。また、12月にはロシアをはじめとする資源輸出国の株式・通貨・債券が売られたことなどの影響で、同月の同部門平均はマイナスリターンとなったものの、当ファンドは新興国債券の投資比率を引き下げたことなどが奏功し、プラスのリターンを獲得した。
 また、2014年の標準偏差は4.66%と、同部門平均を2.47%下回り、相対的にリスクは低く抑えられ、投資方針通りの運用がなされている。2014年の純資金流出入額をみると、全ての月で流入超過となるなど、年間では236億円の純資金流入となり、フレキシブル・アロケーション型部門に属し且つ、1年以上の運用実績を有するファンドの中では86本中第3位となった。
相場環境に関わらず安定したリターンを提供、リスク・コントロールが有効に機能
 2013年3月末から2014年12月末までの1年標準偏差の推移をみると、22カ月のうち全ての月で同部門平均を下回っており、相対的なリスクは低水準でコントロールされている。また、同期間の1年トータルリターンの推移をみると、マイナスとなったのは22カ月中一度もなく、最小上昇率をみても3.46%と、同部門平均を0.61%上回り、下落リスクは限定的で相対的に安定したリターンを積み上げている。
 さらに、同期間中、当ファンドの1年シャープレシオの推移をみると、最小値・最大値ともに同部門平均を上回っており、運用の効率性も相対的に高く、独自のリスク・コントロール戦略が有効に機能しているといえる。
資産規模は欧州トップ20位以内、欧州債務危機でも類似ファンドは優位性を発揮
 投資先ファンドの運用はアリアンツ社が行う。同社は、120年以上の歴史を持つ世界最大級の保険会社アリアンツ・グループの一員であり、欧州有数の運用会社である。同社の欧州籍オープンエンドファンド(MMF、ETF、ファンド・オブ・ファンズ、フィーダーファンド除く)の純資産総額をみると、2014年12月末時点では約848億ユーロ(約12兆円規模)と、欧州で1,284社中16位の運用規模を誇る。
 投資先ファンドと類似の運用戦略である「アリアンツ・ダイナミック・マルチアセット・プラス・A H2-EU」(以下、外国籍当ファンド)の設定は2010年12月となっている。暦年のトータルリターン(ユーロベース)をみると、過去4年間のうち、マイナスとなったのは欧州債務危機下の2011年のみである。2011年の欧州モーニングスターカテゴリー「フレキシブル・アロケーション‐グローバル」平均が8.49%下落したのに対し、外国籍当ファンドは8.32%の下落に抑えられている。金融市場が混乱した時でも類似の運用戦略は有効に機能しており、当ファンドも相対的に優れた運用成績の維持が期待される。