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資産管理のキホン

あなたの常識は間違ってる! 年金は「もらうもの」ではなく「作るもの」!

2016-06-17

 こんにちは、確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です。

 よく「年金ってもらえるんでしょうか?」とか、「日本の年金制度って大丈夫?」といったことを聞かれます。まず、国の財政がどうだとか、こうだとか言う前に、私たちが制度の「支え手」としてしっかり義務を果たし、平和で健全な経済活動が行われれば国の制度は存続するのだと理解してください。

 日本の年金は賦課方式。ご存じのとおり、現役世代の保険料がそのまま高齢者の生活保障に回っていますから、支え手がいる限り、受け手は年金を受給できます。もちろん、支え手と受け手のバランスが崩れてきていていることは周知のとおりです。したがって、支え手の負担は今後増え、受け手の受給額は今後減る傾向も事実です。同時に国の年金制度の「計算式」を知っておくことは重要です。

 例えば、国民年金に1年加入すると、65歳から受け取る年金額約2万円が確保されます。40年加入すると、約80万円、30年加入すると約60万円、25年加入すると約50万円です。ただし24年11か月の加入だと年金の受給権がありませんので、年金はゼロ円です。厚生年金に加入している人は、給与の額に比例して厚生年金が国民年金に加算されます。その計算式は以下の通りです。

給与額(標準報酬月額)×5.481÷1000×厚生年金加入月数=老齢厚生年金額

 例えば40年間の平均給与が25万円の契約社員だと、25万円×5.481÷1000×480=66万円が国民年金に上乗せされる老齢厚生年金額です。国民年金と合わせると65歳から146万円の年金受給となります。

 仮に正社員で順調に給与も上がり、40年間の平均給与が45万円の場合、45万円x5.481÷1000×480=118万円が国民年金に上乗せされる老齢厚生年金額です。(計算式に代入される給与額は62万円が上限です)国民年金と合わせると65歳からの年金受給額は198万円ですね。

 一方現役時代にいくら羽振りが良くても、国民年金のみに加入していた自営業の方の老齢年金は80万円止まりです。65歳から終身で受け取る年金が自営業者は80万円、契約社員は146万円、正社員は198万円。

 つまり、現役時代にどのような働き方をしたかによって、老後の収入は大方決まってしまうのです。厚生年金に加入していると、毎月給与をもらいながら、その一部が将来の自分への仕送りにまわり、さらに会社も同じ掛金を負担しながらあなたの将来への仕送りをしてくれているのです。でも、なかなかこういうことって知らないですよね。

 今回お伝えした年金の計算式の他、意外と知らない国の制度、知らないと損する国の仕組みについて、私の新著『「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書』でもしっかり解説していますので、ぜひよかったらお手にとってみていただければと思います。ご注文はお近くの書店、またはAmazonなどでどうぞ。

 自分の老後は、「なんとかなる」ではなく、「なんとかする!」です。その中でキモとなるのが、年金は自分で作るものなんだという意識改革です。

(本コラムで記載している内容は、年金制度の情報を簡素化して表現しています。詳細は日本年金機構などのWEBサイトで確認してください。)

山中 伸枝【やまなか のぶえ】

株式会社アセット・アドバンテージ代表取締役

経歴:
1966年 岩手県宮古市出身
1993年米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業
「心とお財布をハッピーに!」をモットーに、お客様のお金の不安に丁寧にむき合ったコンサルティングを中心に活動、得意分野は年金と資産運用

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