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リスクって何!? リスクのお話
 投資にリスクは付きもの。現在のような超低金利時代に貯蓄だけの備えでは限界があります。投資計画のゴールを達成するためには、リスクを取りながらリターンを狙う投資が大切です。リスクをしっかり把握して、効果的な資産運用を目指しましょう。

貯蓄と投資の違い
 現在のような超低金利時代の到来以前は、投資しなくても貯蓄を基本にしてなんとかやりくりすることができました。しかし、この低金利が続くなら長い人生貯蓄のみで老後生活に備えることのできる保証はありません。むしろ、貯蓄のみでは物価が上昇(インフレ)した場合に、お金の価値が実質的に下がってしまう可能性すらありますから、貯めるだけでなく「増やす」気持ちで年金資金の計画をたてる必要があります。この「増やす」気持ちでリスクをとりながらリターンを狙う行為を投資といいます。しかし、ただやみくもに短期的な収益を狙ってリスクの高い商品に資金を投入することは投機といって、投資とはわけて考えられています。計画性がなくイチかバチかといった冒険的なものが投機。一方で、ライフプランや年金計画を実現するためなど目標が明確で、計画性のあるものを投資といいます。

リスクってなに!?
 投資にリスクはつきもの。しかし、リスクとは一体何でしょうか。英和辞典で「risk」を引くと、「危険」と言う言葉が真っ先に出てきます。普通に生活していても交通事故に遭うリスクは確かにこのことです。では、投資の世界でのリスクも「危険」なのでしょうか。確かに、財産を失うってしまうような「リスク」は「危険」といっても差し支えないでしょう。しかし、投資の世界で「リスクが大きい」といった場合、必ずしも財産を失う危険が高い、という意味ではありません。ご存知のように投資の成果は損失ばかりではなく、時には目も眩むような利益をもたらすこともあります。特に、株式への投資は大きく利益を出す時もあれば、環境が悪化したときには損失が大きくなることもあります。このように、潜在的な利益と潜在的な損失の幅、あるいは期待できる利益率の幅が大きいときも、投資の世界ではリスクが大きいと言います。つまり、リスクとは「危険」という意味だけではなく、予想された投資成果の「変動幅」という意味になります。簡単に言えば、予想通りにならない可能性、ということもできます。よくリスクが大きい投資対象は危険だから手を出すなと言われますが、そうではなくてリスクの大きい投資対象ほど大きな利益を得る、あるいは大きな損失を被るという両方の可能性があるということなのです。いたずらにリスクを恐れるのではなく、リスクをしっかりと理解し、リスクのある投資対象の収益を期待しつつ、一方で損失の可能性をできる限り小さくしていくことが大切です。

リスクとリターン
 株式や債券、預貯金などの投資対象には、それぞれ特徴的なリスク・リターン(収益率)特性があります。リスクとリターンは密接な関係にあり、原則として、リスクが高いほどリターンが高く、リスクが低いほど期待できるリターンは低くなる傾向にあります。例えば現金をそのまま持っていたらどうでしょう。減る可能性も無い代わりに増える可能性もありません。つまり、リスク・リターンともにほとんどゼロということになります。現金や預貯金は低リスク低リターンの代表です。では債券はどうでしょう。一定の期間に毎年同じ金額を保有者に支払うことを約束しています。一方で、債券そのものも市場で売買されるため値段が毎日変動しています。この安定性(一定の収益)と変動性(価格変動)が相互に作用して、債券には特徴的な中くらいのリスクと中くらいのリターンを生み出します。そして、株式は市場の動きによる価格変動が大きい高リスク高リターンの代表選手、ということになります。

リスクの種類
 リスクにはいろいろな種類があります。それぞれ、どのような状況で発生し、どのように影響を与えるのか、しっかりと把握し、効果的な資産運用を目指しましょう。

・価格変動リスク
 投資した商品の価格が変動するリスクを価格変動リスクといいます。一般的なものでは、株式や債券、不動産、また為替なども市場で取引され価格が変化しています。例えば、株価は企業業績や市場動向をはじめとする複数の要因が複雑にからみあって値動きしています。

・金利リスク
 金利は経済の動向によって変動しています。この金利の変動によって、資産価値が影響を受けることを金利リスクといいます。預貯金などの金利商品でも変動金利型の商品であればこの影響を受けることになります。債券投資では、償還まで保有せずに売買する場合は金利の動向によって債券価格が影響を受けることになります。

・為替リスク
 外貨建ての金融商品に投資すると、外国為替相場の変動で、円換算した場合の資産価値が影響をうけることになります。例えば、外貨で預金した場合、円安になれば円での資産価値は上昇しますが、一方で、円高になると資産価値は目減りしてしまいます。このように為替相場の変動によって資産価値が影響を受けることを為替リスクといいます。

・信用リスク
 購入した金融商品を保有している間に金融機関や事業会社が倒産するなどして、利子や元本が支払われずに債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があることを信用リスクといいます。信用リスクを避けるためには、民間の格付け機関が評価する格付けを利用して、信用度の高いものを選ぶのが有効です。

・流動性リスク
 購入した株式や債券などの商品の売買が極端に少ない場合、換金しようと思ったときに希望の価格で売れない可能性のことを流動性リスクといいます。逆に、注文が殺到して値段が付かない場合にも流動性リスクを被ることになります。