総評
上位サイトの特徴
「Gomez投信運用会社サイトランキング」の第1位は、ニッセイアセットマネジメントとなった。全体的に統一されたナビゲーションや機能的なサイト内検索機能、個別ファンドページにおける特徴・特色を伝えるための工夫や的確な情報整理・配列など、情報の探しやすさ、わかりやすさの双方から総合的に優れたウェブサイトであることが評価された。
第2位は三井住友アセットマネジメントとなった。こちらも回遊性に優れたナビゲーションであり、個別ファンドページでは基準価額等の基本情報や運用報告に加え、関連レポートなども集約され、一箇所で多彩な情報を参照することができる構成になっている。用語やヘルプなど、初心者への配慮も見逃せないポイントである。
第3位はT&Dアセットマネジメントが獲得した。個別ファンドページのコンテンツ、および見やすさが高い評価につながっている。
全体的な傾向と課題
ランキング上位に位置するウェブサイトでは、自社ファンドの投資方針や特色、運用状況などをていねいに伝える努力がなされている一方、業界全体を見渡すと改善すべき点が多い。とくにPDFファイルの取り扱い、そしてウェブ・アクセシビリティへの対応において早急な対応が必要だ。目論見書や各種運用レポートなど、投資信託の販売前・後ともに参照する機会が多い書類はPDFに依存しがちだ。だからこそ、よりユーザーの視点に立ったウェブサイトの構築・運用が求められる。
また、ファンド情報をはじめとするコンテンツページでは、PDFファイルの単なる羅列だったり、パンフレットやレポートのJPEG画像を貼り付けただけのページが存在したりして、きわめて参照しにくいウェブサイトも散見される。特設ページ乱立による統一感の欠如も気になるところだ。情報の増大に耐えられるようなウェブサイト全体の情報構造の抜本的な見直し、そしてHTMLの活用やハイパーリンクの有効利用によって既存の情報を活かすための創意工夫や改善が求められよう。
地方銀行をはじめとした販売会社サイトでは、取り扱い投資信託に関する詳細情報は投信運用会社にリンクさせるケースもある。投信運用会社サイトにおいては、投資方針や体制などのより詳細なファンド情報やきめこまかい運用状況報告が不可欠だ。そして、投信運用会社サイトを訪れるほど関心・問題意識が高いユーザーに対して、情報の探しやすさなどで不満を抱かせないウェブサイトを構築することが、ブランド構築の第一歩となる。
