ファンドニュース

2020/10/12 17:12

鎌倉投信がオンラインで「結い2101」の受益者総会を開催、投資先も参加し1400名が視聴

 鎌倉投信は10月10日、13:00からオンラインで「第11回 結い2101 受益者総会 これからの不易流行 〜変化を成長につなげる現場力〜」を開催した。1年に1回、運用報告会とともに投資先企業と受益者が触れ合える場として開催してきた受益者総会は、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が未だ終息しない中にあって、初めてオンラインでの開催となった。同社の鎌倉本社と東京オフィスを結んだ運用報告会、また、投資先企業の紹介としてアイ・ケイ・ケイ、ホクト、ライフネット生命保険の3社がオンライン会議システムを通じて参加してトークを繰り広げた。開催時間は15:00までの2時間で、約1400名の投資家が視聴し、チャット機能やアンケートを通じて参加した。

 受益者総会の開会にあたって鎌倉本社から同社社長の鎌田恭幸氏があいさつし、「松尾芭蕉が提唱した“不易流行”とは、不易(変わらないこと)と流行(変わりゆくもの)を合わせた言葉で、流行を取り入れながらも変わらない価値があるという、運用の世界にも通じる考えです。何を軸とし、何を変えていくのか。普段の3分の1の長さの受益者総会ですが、参加していただいているお一人お一人に、この会を通じてメッセージを受け取っていただきたいと思います」と語った。

 運用報告会ではファンドマネジャーの橋本研一氏と、今年4月に入社して7月に資産運用部長に就任した五十嵐和人氏が、受益者からの質問にも答えながら、同社の運用ファンドである「結い2101」の運用の現状について語った。リターンとして(信託報酬等控除後)年率4%程度、リスクは年10%以下というTOPIX(東証株価指数)の半分程度に抑えるという目標に対して、コロナショックの大幅な調整期を挟んでも8月末現在で過去10年のリターンが年7.8%、リスクが9.2%、シャープレシオが0.8と、目標を実現しているパフォーマンスになっていることを報告。

 また、コロナへの対応について橋本氏は、「コロナで市場リスクが高まったため、株式の組入れ比率を現在は52%程度に低くしている」と説明。「投資可能金額の半分くらいしか投資していないのは非効率ではないかというご批判もあると思うが、リスク管理を徹底し安定的な運用を行うことが『結い2101』に期待されている。より、高いリスクを取って運用したいと考える方は、国内株インデックスと組み合わせて投資されることもご検討ください。『結い2101』はインデックスとの相関性が低いため、分散投資効果が得られる組み合わせになります」と説明していた。

 五十嵐氏は、今年4月の入社以来、延べ140社、1日平均1.2社程度は取材し、投資先の現状や投資候補先の理解に努めていると語った。投資先の現状に触れると、「障がい者の方が働ける環境を用意するため、差別化された製品を出し、高い利益率をキープし続けること。その新製品の開発力こそ、当社の生命線――という説明を受けたエフピコの取り組みには感動した」など、投資先の日々の取り組みに寄り添って投資判断をしているという現場を紹介していた。また、自身が「四季報オタク」といわれていることに触れ、過去20年分、80冊の四季報の写真を示しながら、「四季報は、横読み、縦読み、ナナメ読みで、いろんな角度から読んでいくことで、企業の現状や変化が分かる有益な資料になる」と語っていた。

 後半では、「結い2101」の投資先を紹介する「『いい会社』の人たち」を開催。結婚式場を展開するアイ・ケイ・ケイは、コロナ禍で結婚式の見送りや開催規模の縮小が続いている現状にあっても、スタッフのアイデアで様々な趣向を取り入れ、「60点主義(60点の水準であれば、実施してみて改善策を考える)でチャレンジを続けている」という社風を紹介した。また、キノコの製造販売に特化するホクトは、昨年の台風19号で長野県の赤沼きのこセンターが水没し、8カ月間にわたって生産がストップした中から、センター復活に向けた様々な努力の紹介があった。「被災した工場は、高台など別の地域に移転すべきという意見もあったが、現在の従業員の雇用を守り、地産地消で地域の活性化に貢献するという社の姿勢から、同じ地で災害対策を施した上で再稼働した」という。

 そして、ライフネット生命では、PCからスマホへとユーザーのネット利用の仕方が大きく変わる中で、保険の仕組みをいかに分かりやすく伝えるかという工夫。また、「すき間時間にスマホで閲覧していただけることにチャンスもある」と新たなチャンスととらえてチャレンジしていることなどが語られた。(写真は、鎌倉投信が10月10日に開催したオンライン受益者総会の運用報告会の様子)

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