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<相場の見方、歩き方>「第4次産業革命」がもたらす、革新的な未来と押さえておきたい関連銘柄(1)

2017-03-21 07:48:00.0

(05/01 14:52) 現在値
大和ハウス工業 3,297 -14
クボタ 1,745 -8
東芝 234 +8.6

 鈴木一之です。「暑さ寒さも彼岸」までと言いますが、春はもうすぐそこまでやってきました。桜の開花ももうすぐです。

 季節は着実に動いていますが、株式市場は動きを止めてしまったままです。こう着状態からいまだに抜け出すことができずにいます。

 今週は政治・経済上のビッグイベントが目白押しの週でした。10日の米国・2月雇用統計を皮切りに、14−15日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、3度目の利上げが決定されました。

 これによって米国の長期金利とドル円相場が動き出すことがマーケットでは期待されましたが、しかし実際には大きな動きには至りませんでした。

 極右政党の躍進が心配されたオランダの下院選挙では、第1党の自由民主党が議席を保ちました。ひとまずポピュリズムの流れを食い止めた形となり、こちらもマーケットの変化には至りませんでした。

 この他にも今週は春季労使交渉(春闘)の一斉回答あり、東芝<6502>(監理)の監理銘柄指定あり、IPOラッシュの幕開けありと、スケジュール上では相場の変動を促す案件が目白押しでしたが、それでも日経平均などの株価指数を動かすには至りませんでした。

 何が起これば現在のこう着状態から抜け出せるのか、こうなってくると判別はさらにむずかしくなってきます。相場の変動要因ばかりが多いように見えて、反対に相場が少しも動かないことでむずかしさが増しているという皮肉な状況に陥っています。

 しばらくは「陰極まれば陽に転ずる」との古くからの教えを、口の中でぶつぶつと唱え続けることになりそうです。

 ただその一方では、はっきりとはまだ見えておりませんが、テクノロジー産業を中心とする「第4次産業革命」は水面下でははっきりと進行しているもようです。世の中は着実に前に進んでいます。春の日が徐々に長くなるように、目には見えなくても時計の針は止まってはおりません。

 最近はフィンテック(金融のIT化)やAI(人工知能)、自動運転、ビッグデータに関するニュース報道に接しない日はありません。「インターネット革命」に沸いた1990年代半ばから末の頃の社会情勢にかなり近づいているようにも思います。

 物流倉庫の建設やシステム構築に急接近している大和ハウス工業<1925>は、この分野にAIを使った新型の物流センターで参入するそうです。

 大和ハウスは物流センターにAIで操作する搬送用ロボットを導入して、作業員を最大で8割、運営費を3割減らすことを狙っています。これまで作業員の経験と勘で決めてきた物流倉庫の導線(モノの流れ)を、AIのチカラで作業効率を数段高めた集積スペースに変更してゆくそうです。

 運送会社のシステムと連携すれば短時間で作業効率が高められて、配送手順やルートも最適化することができ、トラックの積載効率も高まります。そうなれば、今はまだ決着点が見えない「宅急便クライシス」の危機的な状況にも早晩、打開策が見えてくることでしょう。

 農機では世界トップクラスのクボタ<6326>にも新しい動きが見られます。現在建設している大阪の研究開発施設では、AIを応用して世界各国の気象条件を忠実に再現できるシステムを導入するそうです。

 クボタはこの研究所で、自走式のコンバインや乗用芝刈り機などに関する基幹技術に関する研究を行います。ゆくゆくは完全な無人運転農機を完成させ、人間は遠く離れた場所で遠隔監視を行うだけで済むような農機の開発を目指します。

 物流の集配センターや農機など、一見すればローテクと映る部分に次々と最新のテクノロジーが応用されて、新たな改良が加えられた技術や製品が生まれようとしています。

 (2)へつづく

 *おことわり この記事は、2017年3月18日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。

提供:モーニングスター社

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