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新興国情報

アフリカ出張報告=海賊マネーがつり上げる? ケニア・ナイロビの不動産価格
2011/06/24

現在、出張でケニアのナイロビを訪れています。ナイロビはケニアの首都というだけではなく、アフリカ東部地域の中心都市でアフリカビジネスを語るうえでどうしても外すことができません。ケニアのGDP(国内総生産)は、2010年のIMF(国際通貨基金)推計で、サブサハラ(サハラ砂漠以南)第4位の324億ドル(約2兆6,000億円)。また人口は3,650万人とこれだけでもサブサハラ第6位ですが、東アフリカ共同体諸国を1つの経済圏と見ると1億2,000万人になります。これはナイジェリアの人口1億5,000万人に次いで、大きな市場です。またナイロビの都市人口は350万を超えています。

そのナイロビの中心部はかなり開発が進んでいます。緑も多いのですが、高い建物が立ち並んでいます。そんな町を歩くビジネスマンは、スーツにネクタイ姿で、スマートフォンで忙しく話をしています。パッと見ではアフリカという感じがしないかもしれません。


ナイロビ中心部の様子。当然道は舗装されていて、10階建て以上の建物もあちらこちらに建っています。


ナイロビ中心部を少し離れたところから見た遠景。目抜き通りとなるケニヤッタ通りは広いですが、
朝晩は渋滞することも多いです。ビルの高さも、遠くから見るとよくわかるかもしれません

都市開発は、確実に郊外に広がっています。空港と市内の間には外国企業の事務所や工場が並んでいますし、いわゆる工業団地も開発されています。


塀で仕切られた郊外の土地の中に、写真のような新築っぽい中層の建物が続々と立ち始めています

そのような中、ナイロビ全体で土地代が上がっています。不動産価格は過去3年間で5割上昇しているという報道もありますし、現地在住の方に話を聞いても、郊外の土地を買えば2、3か月ですぐに上昇すると言います。


中心部を少し外れたところで、企業の入る工業団地のみならず、
このような集合住宅が続々と建設されています

土地の値上がり要因はいろいろあります。人口の拡大による住宅需要の拡大、農村部からの人口流入、外資系企業の進出、所得水準の上昇などです。しかしながら、ある現地在住の方によれば、土地の価格を一番つり上げているのは、ソマリアの海賊マネーだということでした。もちろん統計はないですし、ソマリアの海賊に知り合いがいるわけでもないですが、ナイロビの多くの土地や不動産が、ソマリア人に保有されているということです。確かにソマリア人が海賊で得た(おそらく膨大な)資金を運用しようと思えば、すぐ隣で経済が伸びているケニアで不動産投資をするというのはリーズナブルなのかもしれません。

(佐藤 重臣)

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