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アフリカ出張にカップ麺はもう要らない、インドネシア企業が躍進する即席麺市場
2011/07/08

海外旅行にカップ麺を持っていく方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。日本人はラーメン好きな方が多いですし、海外の食事でおなかが疲れたときにおなじみの味で胃を休めるときに使うツールとして、お湯さえあれば調理ができるカップ麺は重宝します。

しかし最近では海外でインスタント麺、カップ麺を見かけることも多くなりました。今回は、アフリカでのインスタント麺事情を紹介します。

ナイロビで購入したインドミー・チキン味。かやく・スパイスに加えて、きちんとフォークまでついています。

アフリカでインスタント麺と言えば、インドミーというブランドが存在感を発揮しています。インドミーは、インドネシア企業インドフードのブランドで、インドフードのミーゴレン(東南アジアの麺料理)がその名前の由来です。

そのインドミーですが、最も存在感が際立つのは、人口1億5,000万を超えるアフリカ最大人口を誇るナイジェリア。最近の報道では、ナイジェリアの麺市場の71.3%以上のシェアを同ブランドが握っているとされています。ナイジェリアの同社工場は、アフリカ最大のインスタント麺工場となっており、同社がナイジェリアをどれほど重要視しているかがわかります。

インドミーの製品が出ているのはナイジェリアだけではありません。例えば同じアフリカ西部地域のセネガルでもインドミーのインスタント麺は販売されています。昨年12月時点ではインドミーはセネガルでは見かけなかったので、ここ半年間で参入してきた模様です。従来、セネガルの首都ダカールにあるフランス系スーパーマーケットチェーン・カジノには別ブランドのインスタント麺(中国製とタイ製)が並んでいたのですが、見事にこの2社の商品はインドミーに駆逐されてしまいました。

またアフリカ西部のみならず、東部地域のケニアでもインドミーは販売されています。ケニアはインド系の方が多いのですが、お国柄を反映してか、カレー味が他の商品と比べて棚割りが広く、かつ売れています(先々週ナイロビのスーパーマーケット・ナクマットを訪れた際、私の目の前でインド系の女性が、カレー味インドミーを買いものカゴにごっそりと積み込んでいました)。

インドミーの強みの1つは、ハラル適格だということでしょう。ハラル適格というのは、イスラム教の原則であるシャリーアに適格であるということで、例えば豚肉やその成分が入っていないというようなことです。ここで紹介したナイジェリア、ケニア、セネガルのいずれの国も100%イスラム教徒ということではありませんが、イスラム教徒の位置付けは重要です。世界最大のイスラム教徒人口を誇るインドネシアで開発されたハラル適格のインスタント麺、というのが、これらの国で商品が受け入れられている理由の1つだと考えます(エキスを利用するという特性上、ハラル適格な商品をおいしく作るのは、なかなか大変なのではないかと感じます)。

インドミーの商品がアフリカで広く流通していることはお分かりいただけたと思いますが、一番気になるのは味でしょう。味覚は個人差があるので何とも言いづらいのですが、私がケニア、セネガルでチキン味、カレー味を試してみたところ、抵抗なく、普通においしいと感じられるものでした。これからは、少なくともケニア、セネガル、ナイジェリアへの長期出張では、カップ麺を持っていく必要はなさそうです。

(佐藤 重臣)

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