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新興国情報

21世紀、日本のアジア新興国投資ブームを振り返る
2011/01/28

はじめまして、今回からモーニングスター社の新興国ブログにて主にアジア新興国投資に関連する記事を書かせてもらうことになりました。

私自身、これまで中国やタイ、ベトナムそしてスリランカといったアジアの新興国へ実際に投資を行ってきました。

中国やインドはその人口規模、国内総生産(GDP)成長率の高さから2000年代前半から日本でも投資対象国として注目を集め、株価の上昇とともに多くの個人投資家が個別株や投資信託を介して投資をするようになりました。また、これと並行するかたちでこれら新興国への投資環境もここ6年ほどで大きくカイゼンされ、日本の東京証券取引所、大阪証券取引所に新興国関連の上場投資信託(ETF)が上場し、金融機関からはインデックス投資ファンドも登場し、月々数千円から新興国へ簡単に投資できるようになりました。

中国が投資対象として注目された後、中国の隣国であるタイ、ベトナムが注目されました。

人間というものは貪欲なもので、中国の株価上昇を見て、経済成長率が高く、株価がそれほど上がっていない他のアジア新興国にも投資家の目が向けられることになりました。

2000年に株式市場ができたばかりで市場規模が小さい(時価総額が小さい)ベトナムにも世界からお金が向かいベトナムの代表的な株価指数(インデックス)であるVN指数はどんどんと上昇していきました。2007年になると日本でもこのベトナムの株価上昇が取り上げられ、日本からベトナムへの証券口座開設が人気になるなどベトナム株投資のブームが起きました。

しかし、VN指数は日本人がベトナム投資ブームに沸いた2007年の2月に1100ポイント台の高値を記録すると、その後はずるずると下げ続け2009年2月には4分の1以下となる250ポイントを割るところまで下落しました。

ここまで言いたかったこと、それは株価が上がり、注目され、テレビや雑誌などメディアに特集されると、儲かるイメージが脳に信号を流してしまうのかその投資対象に投資したくなってしまうものです。しかし、大抵そこがいったん株価のピークということが中国やベトナムで起きました。

私が尊敬する投資家にジョン・テンプルトンというアメリカの著名投資家がいます。その彼が残した「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という名言はまさに人間の欲求と投資の関係をうまく表しているのではないかと思います。そしていま、南アジアの小国スリランカが世界の投資家から注目を集めています。

スリランカは2009年、2010年と2年連続で株価指数が年初来で2倍以上の上昇を記録、2010年年末には日本でも口座開設代行業を行う業者が出てくるなどかつてのベトナムを彷彿させます。

スリランカにもかつての中国やベトナムのように投資ブームが来るのでしょうか。2009年半ばからスリランカへの投資を行っている筆者が実際の体験をもとに次回以降スリランカ投資の実情について紹介していく予定です。

(しむしむ)

ベトナム株・BRICsプラス11投資情報へのリンク

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