文字サイズの変更

  • 小
  • 中
  • 大
新興国情報

日本と異なるスリランカのオンライン取引環境とは?
2011/03/04

今回は、スリランカ株式市場で実際に上場する企業の株式を売買するうえで欠かせない売買取引システムについて紹介していきます。

日本でもすでに身近になって久しいネット取引。株からはじまり、FX(外国為替証拠金取引)やCFD(差金決済取引)などのデリバティブ商品系でも今では各金融機関が開発したオンライン取引システムが活躍しています。

日本のオンライン取引システムは上述したように各社がそれぞれ大きな資金をつぎ込んで開発していることもあって、ユーザインターフェース(画面のデザイン)も違いますし、使える機能など自動で売買できる機能があるなどそれぞれの会社で異なることが多くあります。

対して21世紀の超大国とみられているインドの南30キロメートルに位置する人口2,000万人ちょっとのスリランカでは、どのように株式を売買しているのでしょうか?

電話であったり、証券会社の対面で売買しているようなイメージが多いかもしれません。もちろんそれらもありますが、そこはインドと同様にIT技術のレベルが高いといわれるスリランカ。すでにオンライン取引環境が整備されています。

スリランカでは、幼稚園から大学まで無償教育制度があり、識字率が92%と隣国インドの50%台と比較して非常に高い状態です。そして、国際的な専門会計資格であるCIMA(英国勅許管理会計士)の資格取得者が英国に次いで多く数字に強い人材が多いという点がスリランカのIT技術を支えています。

さて、日本のオンライン取引システムとスリランカのオンライン取引システムで大きく異なるのはスリランカの取引システムが共通化されている点が挙げられます。

他の新興国でも最近はオンラインで株式の取引ができるところが増えていますが、中国やベトナム、タイなどでも個人投資家が使う取引システムは証券会社ごとに違うことが多いです。スリランカのような発展途上のフロンティア市場(エマージング市場よりも発展が遅れている国々)で、オンライン取引システムが完備されているのは個人的に知る限りまれだと言えます。

このスリランカの株式オンライン取引システムはCDAX(COLOMBO DIRECT ACCESS EXCHANGE)と呼ばれていて、インターネットのブラウザ上で使えるネット版と自分のパソコンにインストールして使用するpro版というものがあります。

参考:http://www.cdax.lk/intro.htm

利用するためにはスリランカの証券会社でシステムのログイン用アカウント、パスワードなどを発行してもらう必要があります。実際、私も2009年9月からこのCDAXのネット版を使ってスリランカ企業の株式を売買しています。

システムの画面は全て英語なため日本人投資家にはハードルが高いかもしれません。実際、私も最初は使い方が分からなかったため、何度も証券会社の人と連絡を取り合うことになりました。

次回はそんな苦労をしながら覚えたスリランカのオンライン取引システムCDAXの使い方や、スリランカ株式市場特有の用語などについて解説していこうと思います。

(しむしむ)

ベトナム株・BRICsプラス11投資情報へのリンク

バックナンバー

閉じる

ページの先頭へ戻る