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新興国情報

スリランカメディアも1面で日本の大震災を報じる
2011/03/18

2011年3月11日午後2時46分ごろに発生した東北地方太平洋沖地震/東北関東大地震から1週間が経とうとしています。

今回の震災は日本のメディアはもちろんのこと、太平洋対岸のアメリカ、そして近隣アジア諸国でも連日報道がなされています。

私は今回の地震を職場(東京)で遭遇しましたが当初はテレビなどがなくインターネットで情報を得るだけでしたので、数時間かけて歩いて自宅に帰宅した後に見た津波の映像は衝撃的なものでした。

アメリカのCNNやCNBCでは津波がハワイや西海岸に来ることが予想されていたので、津波関連のニュースが頻繁に放送されており、韓国、中国など周辺主要国でも今回の震災について報道されていることは日本のメディアでも報じられているところではあります。

ここでは新興国情報ということで私がこれまで紹介してきたスリランカではどのように報じられていたか現地の新聞などの情報から紹介します。

スリランカでは翌日3月12日の新聞の1面で“Tsunami fury lashes Japan”と題して今回の大地震による津波で家屋が流されている様子などを写真入りで紹介していました。

記事の内容はAFPやCNNなどから提供されている情報をもとにマグニチュードなどの地震の規模、津波の高さ、被害者数などの情報が詳細に書かれており、特に津波については、2004年に発生し死者・行方不明者22万人以上を出したインドネシア・スマトラ島沖地震を引き合いに出し、津波によって車や家屋がまるでおもちゃのように壊れ・移動してしまっているなどと表現して現象を詳細に紹介し、遠く離れた地域でも津波は来るものなので注意が必要と述べている点は海に囲われた島国という特性から来ることなのかもしれません。

スリランカのマヒンダ・ラージャパクサ大統領は今回の日本の震災を受けて、以下のメッセージを日本に向けて送っています。

「スリランカの人々は今回の地震と津波で被災した日本を見て悲痛な思いであります。日本は今回のような自然災害に対して被害を軽減すべく最大限の対策を講じてきていました。またわれわれスリランカも今回のような自然災害を受ける地域に属していることを認識しています。私たちは日本の人々が信じられないような回復力と勇気を持っていることを知っているので今回の困難を乗り越えてくれると信じています。日本とスリランカは非常に緊密な仲であり、われわれは日本および日本国民が災害から早く回復することを祈っています」

日本ではあまり知られていませんが、スリランカと日本の緊密な仲という点を表す出来事で、過去にこんなことがありました。それは、第二次世界大戦後の昭和26年9月にサンフランシスコで開かれた対日講和会議、スリランカ(当時はセイロンと呼ばれていた)のジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ蔵相(後のスリランカ第2代大統領)が「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい。憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」という仏陀の言葉を引用して、対日賠償請求を放棄する演説を講和会議出席各国代表に向って行いました。

さらに「アジアの将来にとって、完全に独立した自由な日本が必要である」と強調して一部の国々が主張した日本分割案に反対したのです。

このことからもスリランカの日本に対する思いが伝わってきます。

(しむしむ)

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