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新興国情報

高金利が魅力、カンボジアの銀行預金
2011/05/09

カンボジアの地場銀行の最大手、ACLEDA銀行本店。全国に200以上の支店を持っています。

日本からカンボジアへの投資というと、工場の建設と思われることがありますが、最近は金融商品といったものへの投資をお考えの方も多いようです。

カンボジアには、商業銀行27行、特殊銀行6行、マイクロファイナンス機関(MFI)が20機関あります(2009年末時点)。銀行の総資産も2006年以降は年平均40%増と急増しています。最近は韓国、マレーシア、ベトナム、インドなど周辺諸国の銀行の進出が目立ちます。残念ながら、外資系銀行の大所(シティグループ、HSBCなど)や日本のメガバンクはまだ進出していません。日系としては、マルハンジャパン銀行、SBIホールディングスが出資するプノンペン商業銀行がプノンペンで営業されています。

カンボジアはドル化した経済なので、銀行預金の97%はドル建ての預金です。驚くべきは、その金利です。ドル建て定期預金1年ものは年4.5%、2年・3年ものは5.5%となっています(マルハンジャパン銀行。2011年1月)。日本やアメリカでは1%未満だと思います。また、マイクロファイナンス機関では、さらに高い金利の預金もあります(1年もの年7.5%:MFI最大手のAMRET)。マイクロファイナンスは、主に貧困層への小口貸付を行うもので、預金することでカンボジアを助けることもできる社会的投資の1つということもできます(なお、非居住者の方は、金利に対して14%の源泉徴収税を差し引かれます)。

まだ海外から預金口座を開設することはできませんが、プノンペンにお越しの際に、パスポート、運転免許証など2種類以上の身分証明書をお持ちになれば、1日で銀行口座を開設することができます(マルハンジャパン銀行では、日本語での対応も可能です)。最近は投資ミッションなどでプノンペンにお越しの際に、口座を開設されるという例も多いようです。マイクロファイナンスのAMRET本店でも英語を話す職員が、親切に口座開設手続きをしてくれます。

海外からの送金、海外への送金については、カンボジアではマネーロンダリング規制以外の規制は原則としてありませんので、商業銀行では自由に行うことができます。マイクロファイナンス機関については、海外送金はカンボジアの商業銀行を経由することが必要となっています。

カンボジアのカントリーリスクは、格付け機関スタンダード・アンド・プアーズによると「Bプラス」で、まだ相当にリスクが高いとされています。また、預金保険など、預金者を保護する制度もありません。また、ドル建ての外貨預金ですので、今の円高をチャンスとお考えになる方も多いと思いますが、為替変動によって為替差損を被る可能性もあります。カンボジアでの外貨預金などをお考えの方はリスクを十分にご検討のうえでご判断ください。

(鈴木 博)

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