文字サイズの変更

  • 小
  • 中
  • 大
新興国情報

カンボジア証券取引所ついにオープン、式典では「立役者」の韓国が強い存在感
2011/07/19

7月11日、カンボジア証券取引所は、プノンペンのカナディアタワーでオープン式典を開催しました。当初、2009年9月の開設予定でしたが、リーマンショック、ギリシャショック、法律・規程の整備の遅れ、ITシステムの遅れなどの難問を乗り越えて、ようやく開設に至りました。しかし、最初に上場予定の政府系3公社(シアヌークビル港湾公社、テレコムカンボジア、プノンペン上水道公社)のIPO(新規株式公開)手続きが間に合わず、実際の取引は今年末となる見込みです。

オープン式典には、キエットチョン副首相兼経済財政大臣、カンボジア開発評議会スンチャントル上級大臣、最高国家経済評議会オーポンモニロット委員長などが出席しました。カンボジア証券取引所には韓国証券取引所が出資、協力しているため、韓国証券取引所キム・ボンスー理事長、チャン・ホージン在カンボジア韓国大使などが出席し、韓国のプレゼンスの強さを感じさせていました。

カンボジア証券取引所のトレーディングルームの端末(サンプル画面)。システムは韓国証券取引所が協力しています。

挨拶で、キエットチョン大臣は「証券取引所の開設はカンボジアにとって歴史的なイベントであり、国としての誇りである。証券取引所を通じて、国内・海外からの資金調達、企業の競争力強化、コーポレートガバナンスの強化、国民の投資先の多様化などを図ることができると期待している。実際の取引を始める全面オープンは年末を見込んでいるが、最初に上場予定の3公社の関係者、幹事証券会社、政府関係機関には、このスケジュールを守るようによりいっそうの努力をお願いしたい。また、これまでの韓国政府、韓国証券取引所の協力には深く感謝する」と述べました。

式典には、SBIプノンペン証券などの証券会社各社の関係者も出席し、証券取引所会員証の授与式も行われました。証券取引所がオープンしたことにより、今後各社で証券口座の開設、銀行口座の開設などの具体的手続きの本格的開始が期待されます。

式典の後、カナディアタワーの25階〜26階にある証券取引所の内部が公開されました。ITシステムの中心となるデータセンター、コンピューター端末の並ぶトレーディングルームなどが公開され、準備が整っていることを印象付けていました。

最近は日本の個人投資家も様々な投資ミッションでカンボジアを訪問しています。中国、ベトナム、インドネシアなどの新興諸国での投資経験を持つ投資家も多く、カンボジア証券市場への日本からの投資が大いに期待されます。今回の証券市場オープンのニュースでさらに多くの日本の投資家がカンボジア市場にも興味を持ち、カンボジア市場への投資を促進する効果があるとよいと思っています。

(鈴木 博)

鈴木 博サイトへのリンク

バックナンバー

閉じる

ページの先頭へ戻る