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新興国情報

二輪車市場の「主戦場」ベトナムに熱視線、ホンダとヤマハが相次ぎ増産発表
2011/08/16

前回の記事では、ベトナムで車が増えてきたという話をしましたが、まだまだ一般市民の足はバイクです。2010年のベトナムの二輪車市場は販売台数269万台(ベトナム国内の外資4社による販売実績)と前年比約2割増で引き続き堅調に推移しており、中国・インド・インドネシアに続いて世界第4位の市場となっています。二輪車市場が拡大傾向にあり、世界シェア首位のホンダと2位のヤマハ発動機が増産を相次ぎ発表しています。

ホンダは1997年にベトナムで二輪車の生産を開始し、現在は2つの工場を保有し、200万台の生産体制を構築しています。7月25日には、著しい成長を続けるベトナム二輪車市場の需要に対応するため、総投資額約1億2,000万ドル(約92億円)を投資して第3工場を建設すると発表しました。これにより生産能力を50万台拡大し、年間250万台の生産が可能になります。稼働は2012年後半を予定します。ホンダブランドは人気が高く、ベトナムでの2010年のシェアは64%です。

2010年第4四半期(2011年1−3月期)における
ホンダの二輪車(二輪車+ATVなど)の売上台数

地域 台数(千台) 前年同期の
増減数(千台)
日本 52 -7
北米 38 -7
欧州 58 -1
アジア 2310 +257
その他 476 +90
合計 2934 +332

ホンダ、アジアでの二輪車販売が好調

8月10日にはヤマハ発動機も70億円程度を投じ、2013年までにベトナム生産能力を1.5倍に、インドを2倍にそれぞれ高めると報じられました。1〜6月の販売台数が前年同期比19%増と好調が続くベトナムでは、20億円程度を投じてハノイにある工場の生産能力を年150万台と現在の1.5倍に増やします。

またヤマハ発動機の増産に合わせてか、ヤマハ発動機が主要取引先である曙ブレーキ工業は8日にインドネシアのアストラ・グループと合弁でベトナムに新会社を設立すると発表した。二輪車用のディスクブレーキとマスターシリンダーを製造し、ヤマハ発動機の現地工場にほぼ全量を納入する計画。2012年7月の操業開始を見込んでいます。

2010年度の二輪車の世界販売台数はホンダが1,144万台で世界1位、ヤマハ発動機が696万台で2位に付けています。この二大メーカーがベトナムで積極的に投資し、規模の拡大を進めています。

バイクの生産だけでなく、部品メーカーがベトナムに進出してきたことは大きいとみています。バイクを生産するために輸入していた部品を国内で生産することは貿易赤字の縮小へとつながるだけでなく、雇用も生まれます。インフレさえ収まれば、このような動きは加速するはずです。旺盛な内需を武器に付加価値の高い製品を作れる外資を呼び込んでいければ、大きな成長となるはずです。

(大鳥 洋子)

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