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新興国情報

株式売買ソフトウェアの開発力が高いスリランカ企業
2011/08/26

以前ロンドン証券取引所のシステムをスリランカの企業が開発したということを紹介してスリランカのITレベルが高いことを紹介しました。今回もスリランカの技術力が高い事を感じさせる会社を紹介したいと思う。

非公開企業でスリランカとアメリカに拠点を持っており、マイクロソフトやオラクルなどの公認パートナーでもある「IronOneテクノロジー」社。同社はスリランカのオンライン株式売買ソフトウェア開発におけるリーディングカンパニーと言われている。

最近スリランカの主要な証券会社2社が「IronOneテクノロジー」社が販売している“Atrad”と呼ばれるオンライントレードシステムの導入に合意し、同社のシェアは約35%と高いシェアを誇るようになった。

同社が提供する株式売買オンライントレードシステムには、最近の改良によってファンダメンタル分析やテクニカル分析のツール、リスク管理ツール、アカウント管理、企業ニュース、掲示板など日本の証券会社やFX会社が提供する売買ソフトと同じようなスペックを備えたソフトウェアになっている。

この最新のオンライントレードシステムはインタネットエクスプローラ(通称IE)とFireFoxという主要なブラウザーをサポートし、ブラウザー上から取引が可能。またブラウザー上よりもよりリッチなインターフェースを備えたデスクトップアプリケーションも用意され、さらに携帯端末からも利用可能なモバイル版も用意されている。

このような先進国の株式売買環境と遜色ない取引環境を提供することによって、同社はコロンボ証券取引所の成長を支えることになるだろうと現地メディア(ランカ・ビジネス)の取材に対してコメントを出している。

現在同社のソフトウェアは、スリランカのみで展開されているが、イギリス・カナダで代理店を任命し、海外投資家へのアプローチも開始。

「IronOneテクノロジー」社は他にも銀行・証券会社のバックオフィス業務のサポートをはじめ、アイフォーンやブラックベリーなどスマートフォンアプリの開発をはじめ、アウトソーシング開発など幅広く事業を展開。同社の高い技術力が買われてか、スリランカに数十ある証券会社・ブローカーの内Capital Trust証券、NDB証券、Heraymila証券、CT Smith証券、Assetline証券、Taprobane証券、Richard Pieris証券、Claridge証券などで同社のシステムが採用・使用されている。

新興国の企業へソフトウェア開発をアウトソーシングすることは珍しくないが、アウトソーシング先としてはインドやベトナムといったところをよく目にする。今回紹介したスリランカのように技術力がありながら世界からは注目されていない、そんな地域はまだまだありそうだ。

(しむしむ)

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