文字サイズの変更

  • 小
  • 中
  • 大
新興国情報

インドのメディア企業がUAE本格進出、出稼ぎ労働者をターゲット
2011/04/28

2008年のドバイの建設ラッシュ。多くの外国人出稼ぎ労働者が建設現場で働いていた。

インドの総合メディアグループUTVが、UAE(アラブ首長国連邦)で増加を続ける南アジア出身の出稼ぎ労働者をターゲットとして、インド映画(通称ボリウッド)と、リアリティ番組(一般人が出演するオーディション番組やドキュメンタリー番組)を放送する2局を開設することで、UAE最大の通信企業エティサラート(アブダビ上場)と契約を締結している。

UTVグループ http://www.utvgroup.com/

ボリウッド映画を放送するのが「UTVムービーズチャンネル」、リアリティ番組放送は「UTVビンダス」となる。UTVのCEO(最高経営責任者)は以下のようなコメントを発表している。

「中東はインドのメディア企業にとって、とても重要な市場であると認識していると同時に挑戦しがいのある市場だと考えています。その中でも特に、UAEには南アジアからの出稼ぎ労働者が非常に多く居住していますので、MENA(中東北アフリカ)市場本格進出の足掛かりとして、まずUAEで当社のコンテンツを配信したいと思っていました。UAE進出を足掛かりとして、今後はMENA全土に当社の事業を拡大していくという計画を持っています。MENAの視聴者に受け入れられるようにコンテンツをカスタマイズする必要もあるでしょう。視聴者の方々とのコミュニケーションを密にして、長期的な視野に立ち、MENA市場を攻略していきたいと考えています」

UAEのメディアでは、毎日インドのスター達の話題で持ちきりである。

これは全く大げさな話ではない。

日本のお昼の情報番組で、必ず芸能人のネタが取り上げられるのと同様、UAEメディアのエンタメコーナーでは必ずインド人スターのネタが取り上げられている。

世界金融危機発生を予言したニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授が、今後はインドとGCC(湾岸協力会議)諸国との経済面での融合がさらに進むと予想しているが、インドからの出稼ぎ労働者を大量に受け入れているGCC諸国では、経済面だけでなく、文化面での融合も進むことは間違いないだろう。

正直、私はボリウッドについてもインド人スターについても全く知識がないが、今回ご紹介したように、毎日動向をウォッチしているエティサラートのような身近な企業とボリウッドが共同でビジネスを展開する時代に突入しており、知らないで済まされる問題ではなくなってきている。

今後、少しずつではあるが、ボリウッドについて学んでいきたいと考えている。

莫大な人口を誇るインドのエンタメ業界は、われわれ日本人には計り知れないほどの大きな市場規模に成長する可能性を秘めていることだろう。

皆様も、この機会にボリウッドおよびインドのエンタメ業界に少し目を向けてみてはいかがだろうか。

ボリウッドの後には、ノリウッド(ナイジェリア)も控えていることですし。

(マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリード)

マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリードサイトへのリンク

バックナンバー

閉じる

ページの先頭へ戻る