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新興国情報

中東騒乱の嵐乗り越えたパレスチナ株式、アラブ最大の富豪も注目
2011/08/04

本日はパレスチナ株式市場の現状についてご報告したいと思う。

ご存知の通り、今年に入ってからのアラブ諸国株式市場は、アラブ各国で革命の嵐が吹き荒れたことを受け、全般的に厳しい展開を強いられている一方、パレスチナ株式市場は比較的安定した展開となっている。

パレスチナ株式市場のアハマド・アウェイダフCEO(最高経営責任者)は、
「パレスチナ株式市場は、アラブ革命の嵐を楽に乗り越えてきました」
と、アラブ革命の影響がほとんどなかったとの認識を示している。

実際に、1〜4月のパレスチナ株式市場は、中東北アフリカ諸国の株式市場でイラク株式市場(プラス27%)とともに、年初来上昇率プラス(プラス1.4%)を実現している数少ない市場となっている。

今後のパレスチナ株式市場の見通しについて、アハマド・アウェイダフCEOは、
「パレスチナ株式市場に影響を及ぼす最大の要因は、ハッキリ言って(戦争と平和)の両方です。不透明な部分もありますが、今後もパレスチナ株式市場は堅調な展開を続けると確信しています」
とのコメントを発表している。

パレスチナ株式市場は、他のアラブ諸国株式市場と比べ、時価総額が小さく、流動性に乏しい市場である。

そして、他のアラブ諸国株式市場の売買高が大きく減少するときに、売買高が増加するという特徴を持っている。

現在は、定期的にIPO(新規株式公開)が実施されるなど、さらに多くの投資家の市場参加を促す努力を続けており、このことはアラブ諸国の投資家からも一定の評価を受けている。

今後は、流動性向上策の一環として、パレスチナ株式市場自体を上場させる計画も明らかにしており、実現すれば、ドバイ株式市場(DFM)に次いで、アラブ諸国第2番目の上場株式市場となる。

パレスチナでは、対立を続けてきたガザ地区を支配するハマスと、ヨルダン川西岸地区を統治するファタハが、4月27日に和解することで基本合意に達した。

このことが即、パレスチナの恒久的な平和につながるとは思えないが、パレスチナへの投資を検討する人々、また、既にパレスチナへの投資を実行している人々の心に、かすかな明かりを灯していることは間違いないようだ。

パレスチナ株式市場は、ヨルダン川西岸地区のナブルスにある。

以前、パレスチナ株式市場に直接問い合わせたことがあるのだが、ヨルダン川西岸地区は、治安も安定しており、日本人のパレスチナ株式市場訪問は「Welcome」だとの返答をいただいたことがある。

パレスチナに行く機会のある方は、パレスチナ株式市場の様子ものぞいてみてはいかがだろうか。

最後に、パレスチナ企業にはアラブ最大の富豪アルワリード・ビン・タラール王子も多数投資を行っており、アルワリード王子の資産拡大に貢献している。

(マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリード)

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