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新興国情報

中東富裕層の狙いはイスタンブールの不動産
2011/09/08

トルコの不動産業者によれば、ヨーロッパの不動産投資家に加え中東の富裕層によるボスポラス海峡沿いのヴィラや高級住宅への投資が増加しているということである。

イスタンブールの不動産への投資が増加しているのは、従来、中東の富裕層の主な投資先であったチュニジアやモロッコなどの地中海沿岸諸国の政情不安により、政情が安定し、経済発展が進むトルコへの投資を考える投資家が増加していることが最大の要因であると思われる。

また、同じイスラム国ということもあり、文化、習慣面での共通点が多いことも、トルコの不動産投資が人気を集める理由となっている。

中東の富裕層によるイスタンブールの不動産投資は数年前から始まっていたが、最近になって購入件数が急増していると言われている。

これはモロにアラブ革命による混乱の影響だろう。

中東の富裕層が主に狙っているイスタンブールの不動産は、ボスポラス海峡沿いの200万〜3,000万ドル(約1億5,500万円〜約23億2,500万円)のヴィラや高級住宅だが、イスタンブール中心部の25万ドル以上の住宅への投資も増加している。

昨年、中東の投資家はトルコの不動産を106億ドル相当購入している。

106億ドルの内訳はほとんどがイスタンブールの不動産で、その他はイズミルなど西部地中海岸沿い、アンタルヤなど南部地中海岸沿いの都市となっている。

中東諸国の投資家以外にも、ロシアや東欧諸国富裕層によるイスタンブールの不動産需要も急増しているというデータも発表されるなど、当面の間、イスタンブールの不動産投資熱が冷めることはなさそうである。

以前から思っていることだが、われわれも中東諸国株式市場に上場する企業の株式への投資だけでなく、中東の不動産への投資ということも考えた方が良い時代なのかもしれない。

投資家の資金が実物資産であるトルコの不動産市場に流入していることも、中東諸国の株式市場が盛り上がりに欠ける大きな理由となっていることは確実であるので。

(マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリード)

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