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新興国情報

F1日本GP参戦のイタリア中堅チーム、実は「チーム・アブダビ」
2011/10/06

まもなく日本でのF1グランプリ開催が迫っているが、本日はF1とアブダビに関する話題についてご報告したいと思う。

この度、F1参戦中のイタリアの中堅チーム、トロ・ロッソ(英語:レッド・ブル)がスペインの石油会社セプサとのスポンサー契約を締結したことを発表している。

すでにセプサのロゴがドライバースーツ、マシンのノーズ部分に掲載されているはずである。
 セプサ http://www.cepsa.com/

実はこのセプサという石油会社、アブダビ政府系ファンドで、日本のコスモ石油の大株主でもあるIPIC(国際石油投資)の子会社である。

ここから少しややこしいのであるが、トロ・ロッソにはその他、スイスのプライベートバンクであるファルコン・プライベート・バンクと、カナダのノバ・ケミカルズがスポンサーに付いているのだが、ファルコン・プライベート・バンクとノバ・ケミカルズの大株主はIPICと、IPICの子会社アーバル・インベストメントである。

そして、ファルコン・プライベート・バンクとノバ・ケミカルズの取締役にはともに、アブダビ経済界のキーパーソンの1人、カデム・アル・クバイシ氏が名を連ねている。

【セプサの主な取締役】
・サイード・アリ・メヘイリビ氏
 元IPIC取締役

・ムルタダ・アル・ハシェミ氏
 アーバル・インベストメント取締役

・Dr.モハメド・ムハイリ
 ノバ・ケミカルズ取締役

・モハメド・バダウィ・アル・フセイニー氏
 ファルコン・プライベート・バンク取締役

【ファルコン・プライベート・バンクの主な取締役】
・モハメド・バダウィ・アル・フセイニー氏
 セプサ取締役

 ★カデム・アル・クバイシ氏
 アーバル・インベストメント会長
 IPIC取締役

【ノバ・ケミカルズの主な取締役】
・Dr.モハメド・ムハイリ
 アーバル・インベストメント取締役
 セプサ取締役

★カデム・アル・クバイシ氏
 アーバル・インベストメント会長
 IPIC取締役

いかがだろうか。

非常にややこしいのだが、とにかくトロ・ロッソの周辺はアブダビ人脈で埋め尽くされているということである。

ということで、トロ・ロッソというチームは、「チーム・アブダビ」と言っても過言ではないのである。

トロ・ロッソのオーナーは、清涼飲料水のレッドブル(オーストリア)であるが、トロ・ロッソを売却したいと意向を持っていることが、再三メディアで報じられている。

これを受け、アブダビ関連企業が3社もスポンサーに付いていることから、アブダビ政府がトロ・ロッソを買収するのではないかとのうわさが飛び交っている。

トロ・ロッソは2008年のモンツァGPで、現在ドライバーズ・チャンピオン争いトップをひた走るセバスチャン・ベッテル(ドイツ)が、トロ・ロッソのマシンを駆って優勝したことがあるが、それ以来一度も優勝を経験していない。

アブダビ政府がオーナーとなり、潤沢な資金をチームに注ぎ込むことにより、一気にチャンピオン争いに割って入るようなチームが誕生する可能性もあるだろう。

来週日曜日に鈴鹿で開催される日本GPでは、トロ・ロッソというチームをアブダビに深い関連のあるチームという認識で応援してみてはいかがだろうか。

最後に、セプサ、アーバル・インベストメントの親会社IPICの会長は、今をときめくマンチェスター・シティのオーナー、シェイク・マンスールであるということも付け加えておきたいと思う。

(マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリード)

マウリーシ・ハーリド・ビン・アルワリードサイトへのリンク

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