スペシャルインタビュー 大竹 のり子氏

大竹 のり子氏

株式会社エフピーウーマン 代表取締役
ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
大竹 のり子(Noriko Ohtake)氏
1975年生まれ。編集者を経てファイナンシャルプランナーとして独立。女性による、女性のためのファイナンシャルプランニングサービスを実現したいとの想いから、2005年4月に(株)エフピーウーマンを設立。現在、講演、執筆、テレビ・ラジオへの出演など多方面で活躍している。『一番やさしく株がわかる』(西東社)『マネーセンスを磨けば、夢は必ずかなう!』(東洋経済新報社)などお金の分野での著書は40冊以上に及ぶ。一般社団法人金融学習協会理事。

低リスク商品について〜資産運用相談室〜

【質問】

NISAを機に、これから投資をはじめようと考えています。まずはリスクの低い商品で投資をはじめてみようと思いますが、実際にどのような商品が低リスクなのでしょうか?

【回答】

 「どうすれば投資のリスクを抑えることができるのか」、これは多くの投資家にとっての至上命題といえるでしょう。

 この命題を考えるための視点は、大きく2つあります。ひとつは、そもそも「リスク」とはなにかということです。日常生活においては、リスクとは「危険」を意味するのが通常ですが、投資においては、リスクとは「収益のブレ」を意味します。つまり、リスクの低い商品を選択したいのであれば、収益のブレが少ない商品を選べばよい、ということになります。

 収益のブレが少ない商品を選ぶ際に役立つ指標が「標準偏差」です。標準偏差とは、端的に言えば平均値からのばらつき度合いを示したもの。計算はちょっと複雑ですが、モーニングスターなどの情報サイトを活用すればそれぞれの商品の標準偏差がどのぐらいあるのかを簡単に知ることができます。

 平均値からの収益のブレは、下の図のような釣り鐘の形で分布するのが通常です。統計学の世界では、中心である平均値から、標準偏差×1倍の範囲内で上下する可能性は68.27%とされています。また、95.45%は、標準偏差×2倍の範囲内での上下に収まるとされています。したがって、数ある商品を比べたときには標準偏差の数値が小さいほど収益のブレが小さい商品ということができます。平均のリターンが同じであっても、収益のブレ幅は商品によって千差万別です。リスクの低い商品を選びたいのであれば、標準偏差に注目してみるとよいでしょう。

標準偏差のイメージ

標準偏差のイメージ

 そして、もうひとつの視点として忘れてはならないのは、ポートフォリオの組み方によってもリスクを抑えることができる、ということです。低リスクの商品を選ぶことも大切ですが、そうはいっても投資商品ですから値動きがあって当然です。NISA口座で購入できるのは1年あたり100万円までとなっています。ほかにも運用資産が潤沢にあり、一部をNISA口座で運用するなら問題ありませんが、運用資産が100万円以下というのであれば、全額をひとつの商品の購入に充ててしまうのは避けたいところです。個別銘柄よりは投資信託、なかでも国際分散投資がなされているものを購入するとよりリスクを抑えた運用が実現しやすくなります。

 時間の分散もリスクを抑えるためには有効です。まとめて一気に購入すると、その瞬間の価格が損益に多大に影響しますが、何度かにタイミングを分散して購入すれば、高値づかみという「大きな失敗」を避けることができます。NISAを機にはじめて投資をするのであれば、分散効果の高い投資信託を積立で購入するというのがオススメです。そのうえで、商品選びの際に標準偏差にも目を向けてみるとよいでしょう。

(2013年12月25日)

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