NISAに適した金融商品は? 〜投資信託編 長期運用実績のあるファンドにも注目

新規設定ファンドの本数が大きく増加、特に年1回決算型が大幅増

 毎年100万円を上限とする新規購入分を対象に、株式やファンドなどからの配当・分配金や譲渡益を最長5年間非課税とするNISA(少額投資非課税制度)の利用拡大への期待が高まる中、NISA向けの新規設定ファンドも多く設定されているようです。

 足元でのファンドの新規設定の状況をみますと、2013年後半に入り新規設定ファンドの本数が大きく増加しています。図1は、2012年以降の月次でのファンドの新規設定本数を示していますが、2013年以降は新規設定ファンドの本数が大きく増加しています。特に、2013年9月には100本と大台に乗せ、10月は107本と更に増加しています。各運用会社はNISAによる投資家層の拡大期待から、新たなファンドを増やしているようです。

図表1:2012年以降の新規設定ファンドの推移

図表1:2012年以降の新規設定ファンドの推移

期間:2012年1月〜2013年10月
DC、SMA向け、限定追加型やマネープール、ETFなどを除く
出所:モーニングスターが作成

 こうした新規設定ファンドの特徴をみますと、投資信託協会の調査では(「NISA」の普及・拡大に向けた投資信託商品に関する調査、2013年11月21日)、運用会社がNISAを意識して設定したファンドは既に設定済みが220本、年内設定予定は116本となっており、うち93%が中長期の投資を意識した分配頻度の低いファンドとなっています。実際、年1回決算型ファンドの新規設定本数は、2012年は月次10本以下の設定本数でしたが、2013年後半からは設定本数が大きく増加し、9月、10月は半数近くが年1回決算型のファンドとなっています。

既存の年1回決算型で良好な運用成績のファンドも

 このように直近で年1回決算型のファンドの新規設定本数が増加しており、NISAをきっかけに中長期の投資の観点が注目されることは良いことであると思われます。ただ、既に運用実績の有する年1回決算型のファンドも数多くあるわけですから、新規設定の年1回決算型ファンドのみならず、相対的に良好な中長期の運用実績を持つ年1回決算型のファンドを投資の選択肢に入れることは重要でしょう。

 例えば、2013年10月末時点で純資産額が10億円以上の年1回決算型のファンド(DC、SMA向け、限定追加型やマネープール、ETFなどを除く)の中で、モーニングスターレーティングで最高の評価5ツ星を得ている純資産額の大きなファンドは、国内株式ではトヨタグループ株式ファンドなどがあります。主に新興国株式に投資するファンドではDIAM VIPフォーカス・ファンド、主に先進国株式に投資するファンドではセゾン 資産形成の達人ファンドなどがあります。バランス型では、年金積立アセット・ナビゲーションF(株式20)などがあります。

 直近の年1回決算型新規設定ファンドにおいては、リスク管理などの観点で新たな仕組みを導入しているファンドも多く、注目できますが、まずはこうした既存の年1回決算型ファンドとの比較を行ってみて、自分のポートフォリオにどのようなファンドを追加すべきか、考えてみるのも良いでしょう。

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