NISAに適した金融商品は? 〜投資信託編 最大下落率の低さで選ぶ

NISAでマイナスリターン回避するには?最大下落率の低さでファンド選ぶ

 FRB(米連邦準備制度理事会)が2013年12月に米量的金融緩和の縮小を決定し、今後の市場動向を見通すのが非常に難しい中、投資家は2014年1月のNISA(少額投資非課税制度)スタートを迎えました。損益通算ができないというNISAの制度上の問題が意識される中で、株式だけでなく、世界の債券に分散投資しながらいかにマイナスのリターンを回避するかが投資家の関心事かと思われます。

最大下落率の低いファンド、「スマート・ストラテジー・ファンド(毎月)」に注目

 「海外の債券に投資しながら安定したリターンを得られるファンドは何か」――。こうしたファンドを選別するため、モーニングスターのカテゴリー「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」に属するファンドを対象に、最大下落率が最も低いファンドを探しました。各ファンドの設定月から2013年12月末までの間で、一定期間(1カ月、3カ月、6カ月、1年)の最大下落率の低い順にランキング(対象ファンド全201本、DC、SMA、ETFなど除く)したところ、複数の期間で上位にランクインしたのが大和住銀投信投資顧問の「スマート・ストラテジー・ファンド(毎月)」です。3カ月の最大下落率は▲3.48%で201本中第1位となりました(図表1)。また、1カ月でも▲3.32%で第2位となっています。

図表1:最大下落率(3カ月)が低いファンドトップ10

ファンド名 3カ月最大下落率 下落率を記録した期間
スマート・ストラテジー・ファンド(毎月) −3.48% 2013年6−8月
スマート・ストラテジー・ファンド(年2回) −3.48% 2013年6−8月
先進国債券F・フレックスヘッジプラス(毎月) −4.10% 2013年6−8月
グローバル社債オープン(Hなし)毎月 −4.34% 2013年6−8月
Rogge世界ハイブリッド証券F米ドル(毎月) −5.06% 2013年6−8月
UBS 公益・金融社債ファンド(H無) −5.10% 2013年6−8月
野村 インデックスF・外国債券 −5.31% 2012年4−6月
MHAM 外国債券インデックスファンド −5.34% 2012年4−6月
MS・グローバル・ボンド・オープン −5.56% 2008年8−10月
世界投資適格債(通貨選択)米ドル(毎月) −5.66% 2008年8−10月

出所:モーニングスター

 「スマート・ストラテジー・ファンド(毎月)」は、新興国を含む世界の政府および政府機関が発行する債券や、ハイイールド債券も含む事業債などを主要投資対象とするファンドです。米資産運用会社マニュライフ・アセット・マネジメント(US)LLCが運用する「ストラテジック・インカム・ファンド クラスA」に主に投資するファンド・オブ・ファンズ形式となっています。「スマート・ストラテジー・ファンド(毎月)」は設定されたのが2012年11月とカテゴリーの中でも比較的新しく、リーマン・ショックのような大きな相場変動をまだ経験していない点は、今回の最大下落率ランキングを見る上で考慮する必要がありますが、それでも設定来から最近までの底堅いパフォーマンスは注目に値します。同ファンドの基準価額の前日比変化率(設定来、2013年12月19日まで)をみると、0%から0.1%以内に収まった日が全期間中(258日中)の4割を占め、変動が抑制されていることが分かります(図表2)。

図表2:基準価額の前日比変化率の分布

図表2:基準価額の前日比変化率の分布

出所:マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン

ハイイールド債など組み入れ上位、米金利上昇局面でも堅調なパフォーマンス期待

 今後、FRBが金融緩和を縮小する中で米金利の上昇が予想され、米国債への投資には逆風となりそうですが、「スマート・ストラテジー・ファンド(毎月)」の2013年11月末の債券種別構成比を見ると、米国債は組み入れがない一方、ハイイールド債が27.6%と最も高く、バンクローン(貸付債権)も13.4%と多く組み入れています。いずれも金利上昇局面に強い資産であるため、FRBが金融引き締めに舵を切る中でも堅調なパフォーマンスが期待できそうです。

 なお、NISAで分配金の頻度を抑え複利効果を活かしたい投資家には、年2回決算型の「スマート・ストラテジー・ファンド(年2回)」が注目となります。

NISAに適した金融商品は?

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NISAに適した金融商品は?〜投資信託編

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