NISAに適した金融商品は? 〜投資信託編 バランスファンドの最大下落率に注目

リスクを意識した運用がNISAでは大事

2014年はNISA(少額投資非課税制度)元年となった年でしたが、2013年に良好なパフォーマンスだった日本株式は2014年1月に大きく下落し、新興国ではアルゼンチンなどの新興国通貨が大きく下落しました。さらに、ウクライナ情勢をめぐってロシアと米欧の関係が緊迫化する中で、リスクを考えて投資をためらう投資家もいるでしょう。ただ、中長期の投資を考える場合には、金融市場の変動によってある程度の一時的な下落は避けられないと考えるべきであり、幅広い資産に投資することで1つの資産の下落の影響を低下させる「分散投資」でリスクを低減していくことが基本です。

 特に、NISAでは課税口座との間で損益通算ができないことから、出来るだけリターンがマイナスとなることを避けるために、よりリスクを低くすることを意識した投資を考えることが重要となってきます。こうした資産運用を考える際に、複数資産に投資し、ファンド内で投資比率を定期的に調節するバランスファンドが注目できます。

対象期間の最大下落幅を図り、下落の許容度を考える

 一般的な資産運用時に考えるリスクでは標準偏差となりますが、より直接的な大幅下落の可能性といったリスクの目安を判断したい場合には、最大下落率を図ることも一つの方法になります。最大下落率は、対象期間中にファンドが最大下落した幅を示しています。最大で、どの程度の損失が発生する可能性があるのかの目安です。最大下落率に注目することによって、自分自身の運用を考えてみた場合に、どの程度までのマイナスは大丈夫かといったことを判断することができます。

 最大下落率を比べる場合、比較対象のファンドと同様の期間で判断することも大事です。例えば、2008年のリーマン・ショック時にはほとんどのファンドが大きく下落しましたが、この期間を含まないファンド、含むファンドの最大下落率は大きく異なってきます。それでは図表でバランスファンドの最大下落率ランキングを見てみましょう。

図表:バランスファンドの1年間のトータルリターンの最大下落率ランキング

ファンド名 モーニングスターカテゴリー 過去1年間のトータルリターン 過去1年間の標準偏差 最大下落率(1年トータルリターン)
ハッピーエイジング60 安定 4.36% 2.17% -4.95%
MHAM ライフナビゲーションインカム 安定 6.42% 3.29% -7.08%
アセット・ナビゲーション・ファンド(株式20) 安定 6.81% 3.62% -7.37%
年金積立アセット・ナビゲーションF(株式20) 安定 6.82% 3.66% -7.52%
ユナイテッド・タートルクラブ・安定型 安定 -1.54% 3.65% -7.70%
三菱UFJ 国内バランス20 安定 6.29% 4.23% -8.93%
三菱UFJ 日本バランス20 安定 6.28% 4.22% -9.03%
三菱UFJ MV20 安定 6.53% 4.81% -9.05%
明治安田 ライフプランファンド20 安定 10.34% 4.73% -9.19%
ラッセル・グローバル・バランス(安定型) 安定 6.83% 5.35% -9.59%

※1 過去1年間のトータルリターン、標準偏差は2014年2月末時点
※2 最大下落率の計測期間:2009年3月末〜2014年2月末(5年間) 
※3 対象期間中で過去1年間のトータルリターンが計測できるバランスファンドが対象
バランスファンド:モーニングスターカテゴリー「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」に属するファンドが対象(2014年2月末時点)
※4 DC、SMA向け、ETFなどを除く
出所:モーニングスター作成

債券の投資比率が高い「安定」の最大下落率が小さいが、リターンなどの確認も

 図表は、年1回決算型のバランスファンド(モーニングスターカテゴリー「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」に属するファンド135本が対象、2014年2月末時点)の中で、2014年2月末までの5年間で過去1年間のトータルリターンが計測できるファンドを対象に、最大下落率が小さい順にファンドを並べたものになります。この間、40%を超える最大下落率となったバランスファンドもありましたが、最大下落率が小さな上位10本のファンドは全て最大下落率が10%以下に収まっています。

 これらのファンドのモーニングスターカテゴリーは「安定」と比較的債券の投資比率が高いファンドとなっていますが、ファンドごとに投資対象資産や地域は大きく異なりますので、リターンや標準偏差、運用方針を合わせて確認する必要があるでしょう。

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