NISAに適した金融商品は?〜株式編 時流に乗る銘柄への投資の重要性

 NISA(少額投資非課税制度)がスタートして1年が経過しました。初年度ということもあって、様々な問題点、課題が指摘されてきました。口座は開設したものの、実際には利用せず休眠状態の口座も多かったようです。また、実際に新制度を利用し株式に投資した投資家のパフォーマンスはどうだったでしょうか。

 投資には購入・売却するタイミングが大切です。値上がりが期待できる銘柄を安いところで購入するというのが基本ですが、「言うは易し」で、実際には購入した株式の価格が下がってしまい、塩漬け状態というケースも多いことでしょう。

 とくに、NISAは年間100万円の上限枠を使った場合、売買できるのは1回だけですので、売却して損が出た場合でも同じ年にはその資金をNISA枠として再利用することができません。敗者復活戦に参加できないことになる訳です。もちろん目先の値上がり益ではなく、配当や株主優待の権利を手にして、中・長期で資産を増やすというのが、本来この制度が想定しているスタンスでしょう。しかし、何と言っても評価益が出ている状態が理想です。売買のタイミングとともに、やはり銘柄の選別が重要となります。

人材関連、燃料電池関連、訪日外国人客関連などが値上がり上位に

 さて、14年の株式相場を振り返り、どんな銘柄に投資していればパフォーマンスを上げられたのでしょうか。ここでは、便宜上、14年12月22日の終値と1年前の終値を比較(株式分割など調整)し、パフォーマンスを見てみました。あくまで終値どうしの比較なので、大きく値上がりしその後、マイナスに転じたようなケースは考慮していません。1年前に購入し、そのまま保有し続けたと仮定した場合、どのような結果になっているかを見たものです。

 別掲には東証1部の値上がり率上位、値下がり率上位を30銘柄ずつランキングしました。値上がり率トップはディップ<2379>で、アルバイト情報のインターネットサイト「バイトルドットコム」を中心に求人情報サイトを運営している会社です。1年前の株価926円に対し、現在は4,550円と5倍弱の値上がりとなりました。今年は建設現場や飲食店などでの人手不足が大きな問題となりました。同社の展開する求人情報サイトは、こうした社会のニーズに対応していたという側面が強いのです。また、燃料電池車やその燃料となる水素ステーションも株式市場の関心を集めました。これに関連する三菱化工機<6331>も約2.7倍の値上がりを記録。さらに、14年は訪日外国人客が過去最高ペースで増加しましたが、TASAKI<7968>、ビックカメラ<3048>、日本空港ビルデング<9706>などはこの関連銘柄に位置付けられます。総じていえることは、時流に乗るビジネスを手掛けている銘柄の好パフォーマンスが目立つという点です。

 一方、値下がりでは2位の日本トリム<6788>が象徴的です。13年の年間上昇率ではトップを記録しましたから、まさに、上がった銘柄が下げ、下げた銘柄が上がるという「リターン・リバーサル」の典型ともなりました。また、個別に不祥事などを起こした銘柄も値下がりしています。

図表:JPX日経インデックス400採用の主な高ROE銘柄

(注)2014年12月22日現在。単位・%
出所:モーニングスター作成

2015年の有望テーマは

 15年の相場では、どんなテーマが浮上するでしょうか。人手不足解消、国土強靭(きょうじん)化、東京オリンピック、訪日外国人客増加、地方創生、女性の社会進出・育児、高ROE(自己資本利益率)、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などは引き続き有望な切り口となるでしょう。また、14年に一部表面化しましたが地銀の再編なども話題となりそうです。もちろん、同じテーマに沿った分野でビジネスを展開していても経営戦略の巧拙によって個々の銘柄の株価パフォーマンスは異なってきます。14年を振り返り、新年相場の参考としたいところです。

NISAに適した金融商品は?

NISAに適した金融商品は?〜株式編

銘柄選びで考慮したい制度概要

銘柄選びで考慮したい投資指標『PER』

銘柄選びで考慮したい投資指標『PBR』

スタート3カ月、口座開設は順調

NISA投資1兆円を突破

NISA拡充策に期待高まる

NISAの“駆け込み需要”が話題

NISA利用促進へ 税制改革に関心

NISA改革はこれから

2014年のNISA、利用期限迫る

時流に乗る銘柄への投資の重要性

制度変更で利用増えるか

NISA口座、稼働率上昇

国内経済の好循環に期待

「木を見て森を見ず」に注意

NISA口座の稼働率は50%超に上昇

「ジュニアNISA」を活用せよ!

NISA口座の利用進む、注目すべき日本株は

「シクリカル株」の買い時を探る

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NISA口座利用は増えるも、認知度は低い!?

米金融緩和 終わりの始まり―過去の影響を検証

NISA今年の買入れのタイミングは?

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4月からはジュニアNISAでの投資が開始!!

地震と株価の関係を知る――過去の事例を検証

NISA今後の買入れのタイミングは?

個人株主数が過去最高、NISAも寄与

NISAに適した金融商品は?〜ETF編

NISAに適した金融商品は?〜J-REIT編

J-REITはNISA向き?

NISAに適した金融商品は?〜投資信託編

リスク低減型ファンド

資産形成型ファンド

分配金受取型ファンド

値上がり益追求型ファンド

低コストが魅力のインデックスファンド

NISA向け新ファンド続々登場!

英国に学び、コスト重視に転換を

年1回決算型ファンドへの関心は強まるか

NISAで毎月分配ブーム終焉か

損失回避有望ファンドはこれ

有力ブロガー注目のファンドは?

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最大下落率の低さで選ぶ

「年1回決算」VS「毎月分配」

「インフォメーションレシオ」とは?

長期で高レーティング獲得

バランスファンドの最大下落率に注目

13年ぶり逆転へ、毎月分配以外が人気化

「NISA」機に資産配分見直しを

NISA効果!?投信市場のトレンドに変化

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