NISAに適した金融商品は?〜株式編 国内経済の好循環に期待

国内経済の好循環に期待

 3月は日経平均株価が連日で昨年来高値を更新、20日の終値は1万9,560円と1万9,500円台に乗せ、2万円の大台が見えてきました。強調展開の続く日本株式ですが、NISA(少額投資非課税制度)の口座数も堅調な増加が続いています。日本証券業協会が3月18日に発表した主要証券会社10社(大手証券5社、ネット専業5社)のNISA口座利用状況では、総口座数は約421万口座に達し、勘定設定口座数も約420万口座となりました。1月の約414万口座から増加すると同時に、稼働口座率(勘定設定口座数に占める割合)は48.0%にまで上昇しています。稼働口座数は日本証券業協会の想定からまだ少ない状況にあると思われますが、こちらも上昇基調にある点はNISAの利用が着実に広がっていると言えそうです。

 また、NISA口座を通じた買付額も増えつつあります。2月のNISA買付額は1,813億円に達しています。1月の2,627億円からは低下していますが、前年同月比では664億円の増加です。昨年12月に2,234億円の買付額と大きく増加して以降、NISAでの買付額が高水準となっています。昨年のトレンドに従いますと、ここからは低下していくことが見込まれますが、足元の株価の状況など考えると、NISAを通じた株式への投資が増える可能性も十分ありそうです。

図表:NISAの利用状況(勘定設定口座数、月次)の推移

図表:NISAの利用状況(勘定設定口座数、月次)の推移

出所:日本証券業協会データより、モーニングスター作成

国内株式市場を取り巻く環境は好循環に

 日本の株式市場を取り巻く環境をみますと、トヨタ自動車が今年の労使交渉で過去最高水準となる月額4,000円のベースアップを行うと伝わっています。こうした賃金上昇の動きは製造業や大企業を中心に強まっています。企業業績が改善する中、賃金上昇によって消費が増えるという経済の好循環が期待できる状況になりつつあります。同時に、企業は増配や自社株買いといった株主還元姿勢を強めている点も追い風です。同時に、日本取引所グループが3月に一般投資家向けのIR(インベスター・リレーションズ)イベント「東証IRフェスタ2015」を開催しましたが、多くの投資家が参加するなど、投資対象の企業を良く知りたいという動きは強まっています。

 特に、増配や自社株買い、更に業績予想の上方修正といった好材料を発表する企業の株価は大きく買われてきました。日経平均株価は高値圏にあることや、短期的な過熱感が出ていることへの警戒感はもちろんありますが、日銀のETF(上場投資信託)購入や公的年金買い期待とともに、足元で海外勢は資金流入傾向にある点も支援材料となります。

 これまでは、3月の期末配当を狙った株式投資の動きが強まりましたが、今後はいよいよ来期の業績を見据えた投資が本格化してきます。今後は、業績はもちろんのこと、ROE(株主資本利益率)や株主還元姿勢、そしてIRを積極化する企業の株式に注目する動きが増えそうです。

人材関連、そして値上げ関連が投資テーマに

 個人投資家がNISAの投資対象とする銘柄は現状どのような企業が選ばれているのでしょうか。SBI証券の3月9日〜13日までの国内株式のNISA口座ランキングを見ますと、買付金額ランキングでは、三井物産やみずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャルグループなど、大手商社やメガバンクが変わらずの人気を保っているようです。一方、足元の原油先物価格の動向をにらんで、ETFのWTI原油価格連動型上場投信も上位に入っています。保有残高のランキングでは、メガバンクや大手商社、そして医薬品で武田薬品工業、株主還元に積極的とみられるキヤノンなども上位です。

 一方、これまで投資テーマとしては、水素関連、インバウンド(訪日外国人客)関連、原油安メリットなどを取り上げてきました。足元の環境を勘案した有望な投資テーマとしては、人材関連や値上げ関連、そして地方創生関連が挙げられます。1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.14倍と高水準が続く中、人材関連各社の業績は概ね好調です。大きな人気を集めてきた東京ディズニーランドと東京ディズニーシーが4月1日からの値上げを発表、牛乳なども値上げが見込まれ、食品関連などでも値上げの動きが注目されそうです。また、4月には統一地方選が予定される中、地方創生関連銘柄や選挙関連銘柄にも再び注目が集まりそうです。

NISAに適した金融商品は?

NISAに適した金融商品は?〜株式編

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国内経済の好循環に期待

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NISAに適した金融商品は?〜ETF編

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