NISAに適した金融商品は?〜株式編 NISA今後の買入れのタイミングは?

NISA買付け額が2カ月連続前年割れ

 日本証券業協会が5月30日に発表した16年4月のNISA(少額投資非課税制度)口座利用状況(主要証券会社10社)では、NISA総口座数は前月比0.7%増の約494万口座とNISA開始から2年4カ月を経ても堅調に増え続けています。ただ、総口座数の伸びは3月の同1.1%増から縮小しており、買付け額も1,009億円と3月の1,364億円から減少。これで2月以降、3カ月連続の減少となり、2カ月連続で前年割れとなりました。

図表:NISAの利用状況(勘定設定口座数、月次)の推移

図表:NISAの利用状況(勘定設定口座数、月次)の推移

出所:日本証券業協会データより、モーニングスターが作成

外部要因の不透明感を警戒

 ここで昨年の月次の買付け額を検証しますと、最も多かったのが1月の2,627億円で突出しており、3月の1,987億円、2月の1,813億円、そして12月の1,428億円と続きます。昨年、日経平均株価は1月16日の取引時間中の安値1万6,592円から6月24日の高値2万952円までほぼ右肩上がりの展開が続きましたが、その前半に買付け額は高水準で推移しました。そのため、今年3、4月の前年割れはその反動とも取れます。しかし、逆張りの傾向が強いNISAによる株式取得が年初からの軟調相場の中で手控えられた点からは、外部要因を中心とした不透明感への警戒感の強さが感じられます。

米5月雇用統計など米経済指標は要マーク

 当面の相場動向を読むうえで、今週(5月30日〜6月3日)は非常に重要な週になりそうです。6月3日に米5月雇用統計を控える他、重要経済指標の発表が目白押しで、6月1日の中国5月製造業PMI(購買担当者指数)、米5月ISM(供給管理組合)製造業景況指数をはじめ、米5月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、米4月貿易収支、米5月ISM非製造業景況指数と続き、その間にECB(欧州中央銀行)定例理事会、OPEC定例総会が開催されます。米国で6月利上げ観測が急浮上した当初はリスクオフに傾き、株価や原油先物価格は下落しましたが、足もとは6月利上げ観測を支える強い経済指標がリスクオンを助長しており、注目が怠れません。これまで住宅指標の好調さが、一部の弱い指標の影響をかき消してきたフシがあるだけに、ここから市場予想を下回る指標が続いた場合、当面のドルの重しと意識されそうなことには留意が必要です。一方、安倍晋三首相が来年4月の消費税増税を19年10月まで2年半先送りする意向を示したと伝わり、政策への期待感もあって5月30日は日本株高・円安が進行。日経平均株価は1カ月ぶりに1万7,000円台を回復しました。ただ、ここから更に上値を追うには米経済動向がカギを握ると見られ、これにより買いのタイミングも変わってくると思われます。

NISAに適した金融商品は?

NISAに適した金融商品は?〜株式編

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NISAに適した金融商品は?〜ETF編

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