NISAに適した金融商品は?〜株式編 個人株主数が過去最高、NISAも寄与

投資家は初の5,000万人超え

 東京証券取引所は20日、15年度の全国4証券取引所(東京、名古屋、福岡、札幌)上場会社の株主数合計は、5,080万人となり、初めて5,000万人を突破したと発表しました。また、全体の97%を占める個人株主数は、前年度比362万人増加の4,944万人となり、増加幅は調査開始以来過去最高でした。

 個人株主数の増減要因は、新規上場会社で172万人、株式分割・投資単位の引き下げ実施で58万人、その他会社で159万人の増加になったということです。新規上場会社においては、日本郵政グループ3社の大型上場があったことが主な要因で、NISAをきっかけに幅広い年代の個人投資家が買い付けを行っていることが理由と東京証券取引所では推測しています。

伸び悩むジュニアNISA

 日本市場に大きな影響を与え始めているNISAですが、4月から開始されたジュニアNISAの出足は鈍いようです。日本証券業協会が発表した5月末時点のジュニアNISAの口座数は前月比6,914口座増の48,621口座でした。この内、実際買い付け等を行っている稼働口座数は10,340口座と全体の2割程度にとどまっています。ジュニアNISAの対象は0歳−19歳の2,200万人ですが、対象人数に対し口座開設数の割合は1%にも満たない状況です。まだジュニアNISAが始まって2カ月ですが、口座数の伸び悩みの要因としては、ジュニアNISAで資産を売却しても原則18歳まで資金を引き出せない制約から使い勝手が悪いと感じる人がいることや、口座開設手続きの煩雑さなどが指摘されています。ジュニアNISAを根付かせるためにも、手続きの簡略化や制度改正が求められているようです。

円高が日本株の重しに

 16年に入り世界景気の先行き不透明感、原油安、米利上げ先送りでドル・円は下値基調をたどり、英国のEU(欧州連合)離脱を受け、ドル・円はついに2年7カ月ぶりに1ドル=100円を割り込みました。日銀が4月に発表した日銀短観によれば大企業の16年度の想定為替レートは1ドル=117.45円となっており、足元では17円以上のドル安・円高となっている状況です。輸出関連企業を中心に、為替による収益へのマイナスは想定しておいた方が良さそうです。12年末から16年6月23日までの日経平均株価とドル・円の相関係数は0.96と非常に高くなっており、円高が一段と進めば、日本株の重しとなるでしょう。

ドル・円は下げ止まるか

ドル・円は下げ止まるか

13年1月〜16年6月23日までの推移。
14年にもみ合った1ドル=100円近辺が目先の下値メド
出所:モーニングスター作成

日経平均株価とドル・円の相関は非常に高い

日経平均株価とドル・円の相関は非常に高い

12年末を100として指数化。16年6月23日までの推移。
この間の相関係数は0.96。
出所:モーニングスター作成

 一方で日銀の追加金融緩和や参院選後の経済対策などに対する期待もありますが、世界的に見れば、米利上げの時期、米大統領選の結果、EU離脱問題の加速など先行き不透明感は強いままです。英国が今回の国民投票でEUからの離脱を決めたことで、EU各国の離脱への機運は一層強まりそうです。特に、スペインやイタリアではEU離脱派がすでに勢力を拡大しており、今後はEU加盟各国で残留か離脱かの論争が一層活発になることが想定されます。もっとも、市場は英国のEU離脱を受けてかなり動揺しましたが、実際に離脱するのは2年後で、すぐに実態経済に影響が出るわけではありません。中・長期的な視点で投資を考えることも重要です。

不確かな時代だからこそNISA

 こうした不確かな時代だからこそ、「分散」が効くNISAはうってつけの投資ツールとなるでしょう。

 NISAは投資先を分散できる投資信託と、時間を分散できる積立投資に向いているからです。分散投資に向いている投資信託は、日本株だけでなく、外国株式、国内外債券、REIT、コモディティなど手間をかけずに多様な資産クラスに投資することが可能です。また、時間を分散できる積立投資では、定期的に一定金額ずつ金融商品を購入する「ドルコスト平均法」により、毎月一定の数量ずつ購入するよりも購入価格を低く抑えることが出来るとされています。非課税、低コストでの金融商品の投資は、運用成績(パフォーマンス)に大きく影響します。

 2016年も折り返し地点です。下半期も波乱要因が多く控えていますが、市場の短期的な動向に一喜一憂せず、中・長期の視点で投資を行うことが重要です。

NISAに適した金融商品は?

NISAに適した金融商品は?〜株式編

銘柄選びで考慮したい制度概要

銘柄選びで考慮したい投資指標『PER』

銘柄選びで考慮したい投資指標『PBR』

スタート3カ月、口座開設は順調

NISA投資1兆円を突破

NISA拡充策に期待高まる

NISAの“駆け込み需要”が話題

NISA利用促進へ 税制改革に関心

NISA改革はこれから

2014年のNISA、利用期限迫る

時流に乗る銘柄への投資の重要性

制度変更で利用増えるか

NISA口座、稼働率上昇

国内経済の好循環に期待

「木を見て森を見ず」に注意

NISA口座の稼働率は50%超に上昇

「ジュニアNISA」を活用せよ!

NISA口座の利用進む、注目すべき日本株は

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個人株主数が過去最高、NISAも寄与

NISAに適した金融商品は?〜ETF編

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J-REITはNISA向き?

NISAに適した金融商品は?〜投資信託編

リスク低減型ファンド

資産形成型ファンド

分配金受取型ファンド

値上がり益追求型ファンド

低コストが魅力のインデックスファンド

NISA向け新ファンド続々登場!

英国に学び、コスト重視に転換を

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