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外国人投資家、日本株にもはや用なし?(2)=新興国重視で新興国シフト

2009/11/06 20:19

 実は中・長期的に視点を広げても日本株に対するポジティブな発言は少ない。海外投資家が日本株にポジティブになれない理由として挙げるのは、(1)成長率が他の先進国と比べても低い(2)少子高齢化で将来的な成長が望み薄で、内需の拡大も期待できない、の2点が圧倒的に多い。ある外資系証券では「希望がない国の株は基本ショート」の一言で片付ける。

 アジアの中の日本という視点で見たときも、日本の地盤沈下は顕著だ。中国を筆頭に、この不況のなか高成長率を維持しているアジア諸国は多く、「どうしても相対的な日本の地位低下は避けられない」(三菱UFJ投信 シニアストラテジスト・石金淳氏)。
 無論、市場の大きさから日本をポートフォリオから外すことはできないが、投資先のパフォーマンスという観点から見れば、日本を単独での投資先には選びにくい。海外投資家は新興国株を引き続き割安ととらえており、新興国の成長が続く限りこの思考は変わりそうにない。中東やロシアなど多額の外貨準備金を持つ新興国にしても、「投資先の優先度を考えたとき、日本株の順位は低い」(大手証券)とされる。

 ただ、日本株でも個別に関しては期待が持てるという。石金氏は「ハイテク、素材、鉄鋼、プラント、建機、機械など世界成長に絶対必要な企業は、今後も指名買いのような形で買われてくる」とするが、いわゆる「日本」を買うことになるインデックスに関しては「積極的に買い続ける理由はない」(同)と話す。新興国が勃興するなか、成長性が低い日本はどうしても海外投資家には魅力的に映らないようだ。

提供:モーニングスター社