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<特集>時代はソーシャルゲーム(1)=SNSの新たな商機

2010/09/03 19:30

 ディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> の「モバゲータウン(モバゲー)」やグリー <3632> の「GREE」など、携帯電話のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトで、携帯電話を利用したソーシャルゲームの人気が高まっている。

 従来の携帯型ゲーム機のように個別の機器やソフトを購入しなくても手軽に楽しめることや、ゲームを通じて人とのコミュニケーション(ソーシャル)を楽しめるといった点が評価され、ユーザー数は急速に増加。10年6月末の会員数は、DeNAによるとモバゲータウンが1993万人、GREEが2059万人まで拡大している。

 当初は両社とも自社の内製ゲームのみでサービスを展開していたが、モバゲーが今年1月から、GREEが今年6月から、それぞれプラットフォームをオープン化。他社のソフトも合わせて提供されることになり、ゲームのラインアップが充実してきた。このことも人気が高まっている要因といえよう。

 ソーシャルゲームの多くは無料で提供されるが、ゲームを有利に進行させるアイテムなどを提供しており、その課金収入がゲーム提供会社の収益となる。モバゲーやGREEにゲームを提供する開発会社は、こうした収益を一定の割合で両社と分配することになる。

 このため、DeNAやグリーの場合、プラットフォームをオープン化したことで、自社のゲームからだけでなく、他社のゲームからの収益も期待される状況となっている。ポジション的には、家庭用ゲーム機における任天堂 <7974> のようなイメージだ。

 この結果、DeNAの場合、11年3月期第1四半期(4−6月)の売上高は242億円(前年同期の2.8倍)、営業利益は120億円(同3.8倍)となった。この売上高のうち、ゲーム関連(アイテム課金だけでなく、広告などの収益も含まれる)は159億円(全体の77%)を占めるまでに成長。ソーシャルゲームの人気を背景に、10年3月期の第3四半期(10−12月)以降の業績は急拡大している。なお、グリーについてはオープン化したのが6月であり、その寄与度については今後の業績に注目したい。

提供:モーニングスター社