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<特集>時代はソーシャルゲーム(4)=「位置ゲー」台頭、海外勢との戦いへ

2010/09/03 19:33

 ソーシャルゲームにゲーム性の高さが求められる流れのなか、「位置ゲー」と呼ばれるジャンルが人気となってきた。携帯電話の位置情報認識機能を取り入れたゲームで、代表格はコロプラ(非上場)の「コロニーな生活」シリーズ。地下鉄の東京メトロ(非上場)と協業で、地下鉄各駅で位置情報を登録すると場所と連動したアイテムが得られるキャンペーンを行い、認知度が高まっている。

 「位置ゲー」の要素を取り入れると開発コストが跳ね上がることもあり、上場企業ではケイブ <3760> が城下町作成ゲーム「しろつく」をヒットさせているのが目立つ程度。他では、ngi group <2497> の「みんなの昆虫コレクション」などがある。ただ業界では、「リアルとの連動」が今後の重要なテーマ。イベントなど実社会と連動させた仕掛けを盛り込めるかが勝負という声が多い。その意味でも「位置ゲー」要素を取り入れる動きが活発化してくるだろう。

 一方、ソフトバンク <9984> は7月、世界最大のソーシャルゲーム企業、米ジンガとの合弁会社ジンガジャパンの設立を発表。モバイル中心という日本独特の市場に乗り込んできた。ジンガは「マフィアウォーズ」など日本のソーシャルゲームにも多大な影響を与えた作品を多く手掛ける。

 ジンガは米国において、「グリーンジャイアント」ブランドで知られる米加工食品大手ゼネラル・ミルズと協業し、「グリーンジャイアント」のパック野菜などを買うとジンガの農業ゲーム「ファームビル」内通貨が得られる「リアルとの連動」でも一歩先を行く。ジンガは8月に人気の「位置ゲー」「まちつく!」などを手掛けるウノウ(非上場)を買収。今後、日本の有力企業を次々と傘下に収めようとする可能性もあり、折に触れ再編思惑も浮上しそうだ。

 9月16日(一般公開18日)から東京ビッグサイトで世界的見本市「東京ゲームショウ2010」が開催される。家庭用ゲームが出展の主体だが、近年はモバイルゲームの出展も増加。そうしたなか、17日にミクシィ <2121> 、グリー <3632> の開発責任者を招いてソーシャルゲームの講演が行われる。ソーシャルゲームも併せて出展するメーカーも増えるとみられ、カプコン <9697> 、バンダイナムコホールディングス <7832> など各参加社の動向も合わせて確認しておきたい。

提供:モーニングスター社