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<特集>時代はソーシャルゲーム(5)=相次いで開発コンテスト開催

2010/09/03 19:34

 昨年後半からソーシャルゲームの人気が爆発し、今年に入ってからソーシャルゲーム(ソーシャルアプリ)の開発プロジェクトが相次いで開催されている。

 レンタルサーバーなど中小企業向けネットサービスを展開するGMOインターネット <9449> は今年2月、「アプリやろうぜ!」プロジェクトをスタート。同プロジェクトのカンファレンスには定員をはるかに超える1000名以上の参加申し込みがあり、550以上の個人、法人がエントリー、27チームが審査を通過して同社から総額3億円のゲーム開発の支援を受けることとなった。この27チームのうち、8月末までに21チームがソーシャルゲームをリリースしている。

 また、同社は同プロジェクトを進めるとともに、そのノウハウを生かして、8月にソーシャルアプリに最適化したサーバー「GMOアプリクラウド」サービスを開始。「ソーシャルゲームがヒットするためにはサーバーの効率的な運用、トラフィックの分析が重要。当社にはいずれもノウハウの蓄積がある」(GMO)という。仮に、「アプリやろうぜ!」プロジェクトが失敗したとしても、同プロジェクトが「GMOアプリクラウド」サービスの広告・宣伝として大きな役割を果たすことになりそうだ。

 一方、ネット広告を手掛けるオプト <2389> も「ソーシャルアプリコンテスト」を開催。グリー <3632> 、ディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> がプラットフォーマー特別協賛、ニフティ <3828> がクラウド協賛で、ソネットエンタテインメント <3789> 、インタースペース <2122> 、ビットアイル <3811> がゴールドスポンサー、アイティメディア <2148> がメディアスポンサー、ITホールディングス <3626> 傘下のTISが公式コミュニティーエンジン提供、ドリコム <3793> が審査員協力など、数多くの上場企業が関わっている。

 なかでも、ニフティはゲーム開発用に「ニフティクラウド」を無償提供。同社のクラウドサービスは開発からサービス開始までの期間短縮、コスト削減に有効で、以前からソーシャルゲーム関連の利用が増えていたという。

 また、データセンター運営のビットアイルは8月、グリーと提携しグリー向けソーシャルアプリ開発パートナーを対象としたインフラ支援サービスをスタート。さらに、ソーシャルアプリケーションプロバイダー(SAP)向けに特化したインフラサービス「エントリーパッケージfor Social」の提供も開始した。これは、新規にソーシャルアプリ開発に参入するSAPに対し、インフラとして必要な機器、ネットワーク、運用サービスなどをパッケージ化して提供するサービスだ。

 このように、ソーシャルゲームのヒットが新市場の構築につながり、関連する多くの銘柄にビジネスチャンスが訪れている。今後、SNS関連銘柄の業績、株価にはより目を向けていきたい。(SNS産業取材班)

提供:モーニングスター社